もふもふ好きのお姫様

桐生桜月姫

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王女は説得する

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「外部でものを買ったのです。お小遣いを使うので文句は言わせません。」

「………分かりました。持ってきます。」

レムの言葉に、私は満足そうに頷きました。ケイは不安そうに先程元の服に着替えた私の服の裾を引っ張っています。自分のお金を使って欲しいということでしょうが、聞く気はありません。

「ケイ、お小遣いは自分の好きなもののために使いなさい。私も私の好きなことのために使いますから、あなたも好きなもののために使いなさい。」

ケイに目線を合わせて言い聞かせるように言うと、ケイは一瞬考え込んだ後、にこりと笑いました。………何か企みごとがあるようですね。碌なことじゃなければいいのですが………。

「わかっちゃ!ぼくのしゅきにゃようにしゅりゅね。」

「………えぇ、そうしなさい。」

そうこう話しているうちにレムが私のお小遣いを持って帰ってきました。
表情が険しいですね。問い詰められることに関しては覚悟しとおいた方がよさそうです。

「何に使うのか言うまで渡しません。ですので、お教えください。」

「………服を買ったのです。フェリーフォレストの職人さんと知り合いの方がいましたので。」

「!!」

流石は有名店、レムの目に光が宿ります。
………ですが、こうなってしまえば見せる以外に方法は無くなってしまいましたよね………。

「後でお見せしますが、普段着などには使えませんので悪しからず。」

私はレムからお金の入った袋をひったくって先生とシルフィさんの待つ部屋に、足早にかけていきました。淑女はどこに行ったのかって?心配なさらずとも、淑女の出していい最大スピードまでしか出していませんから、見た目は問題ありませんわ。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

新作を始めました♪

題名は

『本好き元地味令嬢~婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました~』

です。
紹介文は

 シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
 だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
 本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎

~これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である~

です!
よろしくお願いします!!




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