もふもふ好きのお姫様

桐生桜月姫

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怒られた

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すぅっと音がしそうなほどに息を吸い込んだレムに、私は危機感を覚えました。

やばい!!怒らせた!!

気がついた頃には時はすでに遅し。レムは猛攻を振るう準備を徹底的に整え終えたのか、その人形のように淡々としていて愛らしい顔に、恐怖と言わざるを得ない、美しい妖艶などす黒い闇を孕んだ微笑みを浮かべました。

ひぃっ!!

あられもない悲鳴を口の中に突っ込んで、私はその恐ろしいレムの瞳を見つめ返しました。
怖いけれど、ここでレムの目を見て話さなければ、状況はなおのこと悪化してしまいます。それは、彼女が使え始めてから早2年、身を持ってもう嫌だというほどに実感しています。彼女には王族とはまた違う、恐ろしい威厳っぽい何かを持っているのです。

「いいですか、シャルロッテ殿下。私達王族に仕える者は、常に王族の体調に対して人一倍気を配り続ける必要がございます。特に、厨房などは王族の食生活を支える大事な場所です。シャルロッテ殿下はご存知かとは存じますが、食生活は体調に直結する大事な部分です。ですから、殿下方の好き嫌い食べる量、必要な栄養量、疲れ具合から食べたいであろう物。食に関する全てのことを理解し、暗記し、そしてそれらを踏まえた上で献立を立てる必要があるのです。でもって、今から殿下がやろうとしていることはなんですか?1回ぐらい献立をぶち壊しても大丈夫?笑止千万。我儘も大概にしてください。今度こんなものが食べたいなどを伝えるのは構いません。ですが、唐突に告げるのだけはおやめください。」

「分かり、ました。」

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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