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魔法のお茶会
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メイソンは息を必死になって整えてから、私達に話しかけてきました。
「はぁーーー、ただいま戻りました。」
「おかえりー。」
「おかえりなさい。」
「戻ってくるのが遅いわ。」
息を吐き切った後にしたメイソンの2度目の挨拶に、間延びした声で言ったアインスお兄様、無難な言葉の私、辛辣な言葉のレムの順にお返事をしました。
「ここの空間、とってもすごいですねー。」
やはり、ここのお部屋に来て、誰もが1番初めに気になるのは、洗練された豪奢な魔法の調度品なようです。
「私の最高傑作達なのだから、当然のことだ。」
おべっかをかいた褒め言葉ではなく、純粋にキラキラと褒められるが嬉しいのか、アインスお兄様はご機嫌にふふーんとふんぞりがえりました。
自慢げなアインスお兄様は、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ可愛いです。
かちゃかちゃ
静かな音を立てて、綺麗に磨かれた茶器が、アンティーク調の深い色合いの、木目の美しい机にケイの分も含めた人数分並べられました。隣には、茶器とお揃いの柄のお皿に乗せられた、色とりどりの丸っこくて愛らしいマカロンが並びました。沢山の魔法と集中力を使ってお腹が空いている私にはとても嬉しい代物です。
「いただきます。」
ケイのお顔にこぼしてしまわないように細心の注意を払いながら、私は紅茶を一口口付け、その後、美味しそうなマカロンを頬張りました。濃い桃色をしているいちごのマカロンは、外はサクッと中はしっとりしていて、ふんわりといちごの香りが鼻を抜ける上品な一品でした。
あまりの美味しさに、瞬く間に消えてしまったいちごのマカロンを残念に思いながら、私は艶やかなココア色のチョコレートのマカロンを手に取りました。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
明日の朝6時から新作を始めます。
題名は
「あの、………どなたでしょうか?」
です。
紹介文は
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
です。
お時間がある方はぜひぜひ覗いてみてください!!
「はぁーーー、ただいま戻りました。」
「おかえりー。」
「おかえりなさい。」
「戻ってくるのが遅いわ。」
息を吐き切った後にしたメイソンの2度目の挨拶に、間延びした声で言ったアインスお兄様、無難な言葉の私、辛辣な言葉のレムの順にお返事をしました。
「ここの空間、とってもすごいですねー。」
やはり、ここのお部屋に来て、誰もが1番初めに気になるのは、洗練された豪奢な魔法の調度品なようです。
「私の最高傑作達なのだから、当然のことだ。」
おべっかをかいた褒め言葉ではなく、純粋にキラキラと褒められるが嬉しいのか、アインスお兄様はご機嫌にふふーんとふんぞりがえりました。
自慢げなアインスお兄様は、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ可愛いです。
かちゃかちゃ
静かな音を立てて、綺麗に磨かれた茶器が、アンティーク調の深い色合いの、木目の美しい机にケイの分も含めた人数分並べられました。隣には、茶器とお揃いの柄のお皿に乗せられた、色とりどりの丸っこくて愛らしいマカロンが並びました。沢山の魔法と集中力を使ってお腹が空いている私にはとても嬉しい代物です。
「いただきます。」
ケイのお顔にこぼしてしまわないように細心の注意を払いながら、私は紅茶を一口口付け、その後、美味しそうなマカロンを頬張りました。濃い桃色をしているいちごのマカロンは、外はサクッと中はしっとりしていて、ふんわりといちごの香りが鼻を抜ける上品な一品でした。
あまりの美味しさに、瞬く間に消えてしまったいちごのマカロンを残念に思いながら、私は艶やかなココア色のチョコレートのマカロンを手に取りました。
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題名は
「あの、………どなたでしょうか?」
です。
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「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
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お時間がある方はぜひぜひ覗いてみてください!!
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