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王女の気持ち
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「殿下はそれでよろしいのですか?」
レムが感情の無い声で口を開きました。
「レム、ケイの意思に私の気持ちは必要ないわ。」
怒っているかのような色を宿すレムの目をじっと見つめて私は返します。
「………そうですか。」
「そうよ。」
感情を押し殺してふふふっと優雅に笑えば、次の瞬間のレムの目には悲痛な色が映りました。
「……シャルはそういうところで妙に大人びているからね。」
アインスお兄様はレムの肩にぽんと手を置いて、困ったように言いました。
……アインお兄様、勝手にレディーの身体に触れるのはいかがなものだと思いますよ?
「そういうところ以外は子供っぽいとおっしゃりたいのですか?」
心の声の代わりに、私は言われたことに対する悪態をつきました。
「いいや、そんなことはないよ。」
「そうですか。」
顔にそんなことあるよ、と書かれているのが気に入りませんが、まぁここら辺にしておきましょう。アインスお兄様をいじると、仕返しがとても怖いですからね。
「アインス殿下、お顔に『そんなことあるよ』と書かれていますよ。表情を改めることをお勧めいたします。」
アインスお兄様の絶賛拗らせ中の初恋相手である勇者レムが物申しました。
いや、そうなんですけれども、そうなんですけれども普通王族に対して、ましてや権限の低い王女ではなく、大きな権限を持つ第2王子に対しては言わないと思いますか!?
「あぁ、ありがとう、レム。レムは私の事をよく見てくれているんだね。」
ここでご機嫌になってしまうアインスお兄様は何故かちょっとだけ気持ち悪いです。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
レムが感情の無い声で口を開きました。
「レム、ケイの意思に私の気持ちは必要ないわ。」
怒っているかのような色を宿すレムの目をじっと見つめて私は返します。
「………そうですか。」
「そうよ。」
感情を押し殺してふふふっと優雅に笑えば、次の瞬間のレムの目には悲痛な色が映りました。
「……シャルはそういうところで妙に大人びているからね。」
アインスお兄様はレムの肩にぽんと手を置いて、困ったように言いました。
……アインお兄様、勝手にレディーの身体に触れるのはいかがなものだと思いますよ?
「そういうところ以外は子供っぽいとおっしゃりたいのですか?」
心の声の代わりに、私は言われたことに対する悪態をつきました。
「いいや、そんなことはないよ。」
「そうですか。」
顔にそんなことあるよ、と書かれているのが気に入りませんが、まぁここら辺にしておきましょう。アインスお兄様をいじると、仕返しがとても怖いですからね。
「アインス殿下、お顔に『そんなことあるよ』と書かれていますよ。表情を改めることをお勧めいたします。」
アインスお兄様の絶賛拗らせ中の初恋相手である勇者レムが物申しました。
いや、そうなんですけれども、そうなんですけれども普通王族に対して、ましてや権限の低い王女ではなく、大きな権限を持つ第2王子に対しては言わないと思いますか!?
「あぁ、ありがとう、レム。レムは私の事をよく見てくれているんだね。」
ここでご機嫌になってしまうアインスお兄様は何故かちょっとだけ気持ち悪いです。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
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