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第1王子の解呪
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「魔力もいただいたことですし、私はアルお兄様の解呪を行ってきますね。」
メイソンがギャーギャーうるさいので、私はさっさと解呪して、メイソンの注意をアルノルトお兄様に向けるように仕向ける事にしました。
「いってらっしゃい。寄り道せずに帰ってくるんだよ。」
そして、アインスお兄様はここでもムカつく茶々を入れてきました。
「………、ケイ、“ゴー”です。」
「ん?………わかっちゃ!!」
こんなこともあろうかと、私はケイに芸を教えておきました。
「ひゃ、わはははははは、く、くすぐったい、くすぐったいよ、ケイ、わはは、はははははははは!!」
そう芸というのは“ゴー”と言ったら敵をこしょこしょすることです。
場合によっては、敵に攻撃をして怪我を負わせることも構わないと教えてありますが、それは緊急事態のみです。
「では、改めて、行ってまいります。」
「「行ってらっしゃいませ。」」
レムとメイソンが同時に美しい所作で頭を下げます。
レムとメイソンに背を向けて歩みを進め、アルノルトお兄様の眠っている寝台に近づくと、禍々しい魔力が渦巻いていることが肌で感じられ、少し気分が悪くなってしまいました。ですが、それは呪いを受けたアルノルトお兄様もそうなようで、お兄様は真っ青な顔色をしていました。
早く解かないとという焦燥感に駆られながら、私は魔法を展開させました。
2度目の同じ呪いの解呪となれば、魔力の消費をどこで抑えれば良いか、どこから解いていけば簡単に解呪することができるか、などなど、効率的に解呪をすることが可能になります。
私とアルノルトお兄様のかけられた呪いは同じかつ、完璧な呪いであるからこそ、その効果は顕著に現れています。
キラキラと魔力を散らしながら思考を巡らせる私はスラスラと呪いが解ける事にご機嫌になって魔法を使いながら、顔色が良くなって無意識のうちに魔力を徐々にですが、しまい始めたアルノルトお兄様の方に視線を向けます。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
メイソンがギャーギャーうるさいので、私はさっさと解呪して、メイソンの注意をアルノルトお兄様に向けるように仕向ける事にしました。
「いってらっしゃい。寄り道せずに帰ってくるんだよ。」
そして、アインスお兄様はここでもムカつく茶々を入れてきました。
「………、ケイ、“ゴー”です。」
「ん?………わかっちゃ!!」
こんなこともあろうかと、私はケイに芸を教えておきました。
「ひゃ、わはははははは、く、くすぐったい、くすぐったいよ、ケイ、わはは、はははははははは!!」
そう芸というのは“ゴー”と言ったら敵をこしょこしょすることです。
場合によっては、敵に攻撃をして怪我を負わせることも構わないと教えてありますが、それは緊急事態のみです。
「では、改めて、行ってまいります。」
「「行ってらっしゃいませ。」」
レムとメイソンが同時に美しい所作で頭を下げます。
レムとメイソンに背を向けて歩みを進め、アルノルトお兄様の眠っている寝台に近づくと、禍々しい魔力が渦巻いていることが肌で感じられ、少し気分が悪くなってしまいました。ですが、それは呪いを受けたアルノルトお兄様もそうなようで、お兄様は真っ青な顔色をしていました。
早く解かないとという焦燥感に駆られながら、私は魔法を展開させました。
2度目の同じ呪いの解呪となれば、魔力の消費をどこで抑えれば良いか、どこから解いていけば簡単に解呪することができるか、などなど、効率的に解呪をすることが可能になります。
私とアルノルトお兄様のかけられた呪いは同じかつ、完璧な呪いであるからこそ、その効果は顕著に現れています。
キラキラと魔力を散らしながら思考を巡らせる私はスラスラと呪いが解ける事にご機嫌になって魔法を使いながら、顔色が良くなって無意識のうちに魔力を徐々にですが、しまい始めたアルノルトお兄様の方に視線を向けます。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
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