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呪いの言葉
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「「っ……。」」
2人はぐっと息を飲みました。出会ってからずーっとニコニコしていた私が突然に剣呑な雰囲気に変わったのですから、これは当たり前の反応です。それに、私は魔力量が多いですし、複数の神の加護持ちです。少しの威圧だけでも、相手を気絶させてしまうほどの威力が存在します。
ですが、当時の私は無意識のうちに相手を威圧してしまうほどまでに怒っていましたし、失望していたのです。
『王族だから』この言葉は私にとって今でも大嫌いな呪いの言葉です。
だからこそ、レムとレナに『王族なのですから』と言われて当時の私は不甲斐なくも、無意識のうちについ反撃に出てしまったのです。幼いからという言い訳はしません。ただ私の気が立っていただけです。決して彼女達が悪いわけではありません。これはただの八つ当たりです。彼女達は事実を述べただけの可哀想な被害者です。
「おーぞくだからわたしたちはやりたいことも、つらいこともぜーんぶがまんしなくちゃいけないんですか!?
わたしたちもただのにんげんです……。ちっぽけなただのにんげんなんです。しっぱいもするし、おこられもします。かんぺきではありません。でも、おーぞくだからわたしはおもてでは、しっぱいしてもかんじょーをあらわしてもほんねをいってもいけないんです。だから、ここでは、ここでだけでも、じゆーにしていたいんです。
わたしはおーぞくになんかうまれたくなかった。まずしくてもじゆーにいきられるおうちにうまれたかった。」
私は不貞腐れた雰囲気の混じった声音で本音をぶちまけました。
お父様もお母様もお義母様もアルノルトお兄様もアインスお兄様も大好きです。でも、当時の私は今でこそ割り切って、いえ、誇りを持って王族としての義務を果たしていますが、王族でいることは苦痛でしかなかったのです。
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読んでいただきありがとうございます😊!
2人はぐっと息を飲みました。出会ってからずーっとニコニコしていた私が突然に剣呑な雰囲気に変わったのですから、これは当たり前の反応です。それに、私は魔力量が多いですし、複数の神の加護持ちです。少しの威圧だけでも、相手を気絶させてしまうほどの威力が存在します。
ですが、当時の私は無意識のうちに相手を威圧してしまうほどまでに怒っていましたし、失望していたのです。
『王族だから』この言葉は私にとって今でも大嫌いな呪いの言葉です。
だからこそ、レムとレナに『王族なのですから』と言われて当時の私は不甲斐なくも、無意識のうちについ反撃に出てしまったのです。幼いからという言い訳はしません。ただ私の気が立っていただけです。決して彼女達が悪いわけではありません。これはただの八つ当たりです。彼女達は事実を述べただけの可哀想な被害者です。
「おーぞくだからわたしたちはやりたいことも、つらいこともぜーんぶがまんしなくちゃいけないんですか!?
わたしたちもただのにんげんです……。ちっぽけなただのにんげんなんです。しっぱいもするし、おこられもします。かんぺきではありません。でも、おーぞくだからわたしはおもてでは、しっぱいしてもかんじょーをあらわしてもほんねをいってもいけないんです。だから、ここでは、ここでだけでも、じゆーにしていたいんです。
わたしはおーぞくになんかうまれたくなかった。まずしくてもじゆーにいきられるおうちにうまれたかった。」
私は不貞腐れた雰囲気の混じった声音で本音をぶちまけました。
お父様もお母様もお義母様もアルノルトお兄様もアインスお兄様も大好きです。でも、当時の私は今でこそ割り切って、いえ、誇りを持って王族としての義務を果たしていますが、王族でいることは苦痛でしかなかったのです。
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