もふもふ好きのお姫様

桐生桜月姫

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王女にあるまじき言葉

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「わたしは、にんげんにじょーげがそんざいしているとはおもっていません。なんなら、おうせいもはんたいです。」

あまりのレムとレナの物言いに私はむかーっとしてしまってついつい当時の本音を漏らしてしまいました。
今は昔ほど思っていませんよ!?

「「で、殿下!?」」

それに対して当然ながらレムとレナは素っ頓狂な悲鳴をあげました。
えぇ、今思い返すと我ながら2人が本当に可哀想です。思ってはいけないこと第1位と言っても過言ではないことを第一王女である私が堂々と言ってのけた挙句、にっこりご機嫌に微笑んでいたのですからね。

「? ……あぁ、わかったわ!さすがにほんねをいいしゅぎてしまいまいましたね。
 う~ん、そうです!さっき言ったことはわたしたちのひみつにしましょう!そーしたらだいじょーぶでしょう?」

そして当時の私は、レムとレナが素っ頓狂な悲鳴を上げた理由を私が本音を言い過ぎたからというふうに解釈してしまったんですよね……。

「「そういう問題ではございません、殿下。」」

いつのまにか無表情で平坦な声音に戻っていた2人は真っ直ぐに私を見つめて発言しました。

「でも、そうしないと私がお母様にわたしがおこられちゃうわ。」

……お母様は怒るととっても怖かったんですよ?
はい、言い訳です。何も考えていない無邪気な自分がただ恥ずかしくなってしまった愚かな私の言い訳です。

「……僭越ながらシャルロッテ殿下、」

「私どもから」

「「進言させていただいてもよろしいでしょうか。」」

「ん?改まってどーしたんですか?」

「「進言させていただいてもよろしいでしょうか。」」

有無を言わせない雰囲気に飲まれて当時の私はコクコクと幼い仕草で頷きました。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊!

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