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王子のお迎え
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コンコン
「?どなたですか?」
ケイをあやしていると、私の部屋にノックの音が響きました。
「アインスだよ。入っていいかな?」
「えぇ、どうぞ。」
アインスお兄様が朝から訪ねてくるのは珍しいので私は怪訝に思いながら、彼を部屋に通しました。
「悪いね。ケイが部屋に居なかったから、シャルの部屋に居るんじゃないかと思ってね。……。えっとアル兄上?その瞳どうしたのですか?」
「え?あ!あー、これは、その……。」
アルノルトお兄様は狼狽えた後、私に助け船を求めてきました。
「私の魔道具の試作品です。ケイが普段使っている物を少し書き換えた物です。」
「へぇー、それは興味深いね。今度、見せてくれるかい?」
「えぇ、構いませんよ。」
魔道具に目がないアインスお兄様はすぐにアルノルトお兄様自身への興味を失い、魔道具の術式への興味を持ちました。
勘のいいアインスお兄様はそろそろ追い出した方が良さそうですね。
「アインスお兄様、ケイを探しにきたのでしょう?」
「あぁ、今日勉学を教える予定だったのだけれど、急な予定が入ってしまったから、時間を前倒しにしようと思ってね。」
「そうですか。」
「しゃる、いっちぇきちぇいい?」
ケイが服の裾を引っ張ってから聞きます。可愛い。
「えぇ、構いませんよ、行ってらっしゃい、ケイ。」
「いっちぇきましゅ!」
「じゃあ、またね、シャル。失礼します、アル兄上。」
バイバーイと手を振ってケイが去って行きました。アインスお兄様は律儀に頭を下げてから退出して行きました。
*******************
読んでいただきありがとうございました♪😊
次の更新は21日の午後3時です!
「?どなたですか?」
ケイをあやしていると、私の部屋にノックの音が響きました。
「アインスだよ。入っていいかな?」
「えぇ、どうぞ。」
アインスお兄様が朝から訪ねてくるのは珍しいので私は怪訝に思いながら、彼を部屋に通しました。
「悪いね。ケイが部屋に居なかったから、シャルの部屋に居るんじゃないかと思ってね。……。えっとアル兄上?その瞳どうしたのですか?」
「え?あ!あー、これは、その……。」
アルノルトお兄様は狼狽えた後、私に助け船を求めてきました。
「私の魔道具の試作品です。ケイが普段使っている物を少し書き換えた物です。」
「へぇー、それは興味深いね。今度、見せてくれるかい?」
「えぇ、構いませんよ。」
魔道具に目がないアインスお兄様はすぐにアルノルトお兄様自身への興味を失い、魔道具の術式への興味を持ちました。
勘のいいアインスお兄様はそろそろ追い出した方が良さそうですね。
「アインスお兄様、ケイを探しにきたのでしょう?」
「あぁ、今日勉学を教える予定だったのだけれど、急な予定が入ってしまったから、時間を前倒しにしようと思ってね。」
「そうですか。」
「しゃる、いっちぇきちぇいい?」
ケイが服の裾を引っ張ってから聞きます。可愛い。
「えぇ、構いませんよ、行ってらっしゃい、ケイ。」
「いっちぇきましゅ!」
「じゃあ、またね、シャル。失礼します、アル兄上。」
バイバーイと手を振ってケイが去って行きました。アインスお兄様は律儀に頭を下げてから退出して行きました。
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