もふもふ好きのお姫様

神々

「……ありゅよ。」

ちょっとだけ困った顔をしながらケイが答えました。

「何の祭りですか？」

「う～ん、わかんにゃい。じぇも、おはにゃいっぱいじぇきれいじゃっちゃよ。」

「お花……。」

ケイが参加した祭りの候補はいくつかありますが、多分緑の神祭りでしょう。豊穣の力を持つと言われる緑の神の祭りには沢山の植物が飾られますからね。私はそんなことを考えながら、神様についての書物を思い出していました。

この世界には7つの神によって守られていると言われています。

～7色の虹が現れる時、7つの柱である神は我らの事を見守っている。虹は神が我らを見守っている時に現れる。～

神にまつわる書物に書かれていた一節です。実際、強い神の加護を持った生物が産まれる時のほとんどに空に大きな虹がかかります。お兄様達や私が産まれた時にも、空に虹がかかっていました。全ての種族の始まりの一族に属する一族はほとんどの者が加護を持って産まれます。私の一族もそうです。

加護は神の数と同じで7種類あり、

・戦いを司る赤の神

・勉学を司る橙の神

・旅を司る黄の神

・豊穣を司る緑の神

・商業を司る青の神

・生物の生死を司る藍の神

・破壊と生成、未来を見通す紫の神

です。加護を持つ者同士は何となく相手の加護の気配を感じ取れます。ケイは言いませんが、おそらく私と同じ高位の加護の持ち主です。そんな気配がします。

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読んでいただきありがとうございます♪😊！