28 / 506
予想外な事
しおりを挟む
「…………………」
「5分以内で使用する魔法の決定と全員のイメージを合わせる必要がありますがどうしますか?」
私は自分の中にある不安を押し殺して永遠にも感じられる長い沈黙を破りました。
「魔法については私が解呪、シャルが解呪と回復、アル兄上が魔力を私に分け与えるあたりでどうだろう?」
「あ、あの…。」
ここにきていきなりアルノルトお兄様同様無言を貫いていたケイが手を挙げておずおずと話し始めました。
「しょれだったら、しゃっきみたいにあるおにーちゃんがじゃっこおしゃえりゃれにゃいよね?」
そういえばそうです。何故今まで気が付かなかったのでしょう…。それだけ私達兄妹は焦っていたという事でしょうか……。
「そうなるな……。」
アインスお兄様は痛い所を突かれたと言わんばかりの苦い表情をして悔しそうにしています。ケイはそんなアインスお兄様に自分が言った事を弁明する様に必死で捲し立てて話し始めました。
「あ、あのにぇしょれでにぇ、ぼ、ぼくにぇじゅうじんぢゃじゃらにぇどうぶつしゃんとはにゃせるの……。じゃ、じゃからにぇ、えっと、あにょそにょぼ、ぼくまりょくもっちぇにゃいかりゃまほうのおてつぢゃいはできにゃいけど、お、おさえちゃり、は、はにゃしかけたりしちぇ、おちちゅかせておくことにゃらできゆよ……。」
今おそらくケイ以外のみんなか目をまん丸にしている事でしょう。ケイの告白はそれくらいに大きく予想外のものでした。獣人が魔力がないというのは知っていましたが、動物と話せるというのは知りませんでしたし、聞いた事もありません。アインスお兄様は頭をひっくり返して思い出そうとしている様です。ですが、私はいつも無邪気で愛らしいケイが尻尾と耳を不安にプルプルさせて下を向いて必死になってカミカミで話す姿が可愛くて必死になって目に焼き尽くそうとしています。……い、良いんです!可愛いは正義なのですから!!
********************
読んでいただきありがとうございます😊
「5分以内で使用する魔法の決定と全員のイメージを合わせる必要がありますがどうしますか?」
私は自分の中にある不安を押し殺して永遠にも感じられる長い沈黙を破りました。
「魔法については私が解呪、シャルが解呪と回復、アル兄上が魔力を私に分け与えるあたりでどうだろう?」
「あ、あの…。」
ここにきていきなりアルノルトお兄様同様無言を貫いていたケイが手を挙げておずおずと話し始めました。
「しょれだったら、しゃっきみたいにあるおにーちゃんがじゃっこおしゃえりゃれにゃいよね?」
そういえばそうです。何故今まで気が付かなかったのでしょう…。それだけ私達兄妹は焦っていたという事でしょうか……。
「そうなるな……。」
アインスお兄様は痛い所を突かれたと言わんばかりの苦い表情をして悔しそうにしています。ケイはそんなアインスお兄様に自分が言った事を弁明する様に必死で捲し立てて話し始めました。
「あ、あのにぇしょれでにぇ、ぼ、ぼくにぇじゅうじんぢゃじゃらにぇどうぶつしゃんとはにゃせるの……。じゃ、じゃからにぇ、えっと、あにょそにょぼ、ぼくまりょくもっちぇにゃいかりゃまほうのおてつぢゃいはできにゃいけど、お、おさえちゃり、は、はにゃしかけたりしちぇ、おちちゅかせておくことにゃらできゆよ……。」
今おそらくケイ以外のみんなか目をまん丸にしている事でしょう。ケイの告白はそれくらいに大きく予想外のものでした。獣人が魔力がないというのは知っていましたが、動物と話せるというのは知りませんでしたし、聞いた事もありません。アインスお兄様は頭をひっくり返して思い出そうとしている様です。ですが、私はいつも無邪気で愛らしいケイが尻尾と耳を不安にプルプルさせて下を向いて必死になってカミカミで話す姿が可愛くて必死になって目に焼き尽くそうとしています。……い、良いんです!可愛いは正義なのですから!!
********************
読んでいただきありがとうございます😊
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
156
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる