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第1王子のお呼び出し
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食事が終わると、見計ったかの様に第1王子であるアルノルトお兄様の遣いの方がいらっしゃいました。相変わらず優秀です。アルノルトお兄様は12歳で武術に優れており、側近の方は勉学などお兄様の苦手分野に優れています。アインスお兄様は8歳で反対に勉学に優れていて、側近の方は武術に優れています。側近の方は、主の苦手な分野を補うことができる者を王家では選ぶ事が多いです。私は魔法とお勉強が得意です。魔法は兄妹みんな得意ですが、私が1番です。ちなみに2番はアルノルトお兄様でアインスお兄様が3番です。アインスお兄様は制御はとてもお上手ですが、魔力量が少ないのです。勉学はアインスお兄様が1番で私が2番、アルノルトお兄様が3番です。武術はアルノルトお兄様が1番でアインスお兄様が2番、私は運動神経が悪くて論外です…。魔法で身体強化をすればどうにかなりますよ、どうにか。あ、弓は得意ですよ!
「シャルロッテ殿下?」
あぁー、いけません。考え込み過ぎて放っておいてしまっていた様です。怪訝な顔をしています。
「えっと、お兄様はなんと?」
「聞いていなかったのですね。」
「あぅー。ごめんなさい。」
あ、ケイがすりすりして癒してくれます。現在ケイは朝食後の日課となっている膝枕をしています。ケイを近くで愛でれてもふもふ出来る、一石二鳥です!
「それで用件は何ですの?面倒事はごめんですわ。」
「面倒事では…。」
目が泳いでいますわよ。
「はぁー。」
溜息をついた私は悪くありません。
だってアルノルトお兄様の持ってくる案件は面倒な上、面倒なんですのも。あれ、面倒以外の要素ありませんね。だってお兄様が飼っているドラゴンが怪我したから治癒魔法をかけて欲しいとか、馬が暴れ回っているから捕まえるのを手伝って欲しいとか、脱走したから見つけて欲しいとかなんですもの。ね、面倒でしょ。
「しゃる…。」
そんな上目使いで訴えないで下さい。ケイ、私がその表情に弱いのを知ってやっていますよね、ね?
「はぁー。分かりました。やりますよ、やればいいんでしょ。」
*********************
読んでいただきありがとうございました😊
「シャルロッテ殿下?」
あぁー、いけません。考え込み過ぎて放っておいてしまっていた様です。怪訝な顔をしています。
「えっと、お兄様はなんと?」
「聞いていなかったのですね。」
「あぅー。ごめんなさい。」
あ、ケイがすりすりして癒してくれます。現在ケイは朝食後の日課となっている膝枕をしています。ケイを近くで愛でれてもふもふ出来る、一石二鳥です!
「それで用件は何ですの?面倒事はごめんですわ。」
「面倒事では…。」
目が泳いでいますわよ。
「はぁー。」
溜息をついた私は悪くありません。
だってアルノルトお兄様の持ってくる案件は面倒な上、面倒なんですのも。あれ、面倒以外の要素ありませんね。だってお兄様が飼っているドラゴンが怪我したから治癒魔法をかけて欲しいとか、馬が暴れ回っているから捕まえるのを手伝って欲しいとか、脱走したから見つけて欲しいとかなんですもの。ね、面倒でしょ。
「しゃる…。」
そんな上目使いで訴えないで下さい。ケイ、私がその表情に弱いのを知ってやっていますよね、ね?
「はぁー。分かりました。やりますよ、やればいいんでしょ。」
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読んでいただきありがとうございました😊
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