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番外編
未来の王太子妃の恋 10
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「いい?キャサリン、恋愛は戦なの。」
唐突に真摯な瞳で話し始めた母親に、キャサリンは思いっきり首を傾げた。突然に何を言い出しているのか、全くもって分からない。それに、圧がすごい。なんというか、とんでもないお話が飛んできそうだ。
「綺麗なイケメンやカッコいいイケメン、可愛いイケメンは、すぐに取られてしまうのよ。特に、あの庭園に入れるくらいの玉の輿は、絶対に狙っているハンターが多いから、先手必勝なの。」
「せんて、ひっしょう………、」
「そう。誰かに取られる前に、キャサリンが狙い打っておかないといけませんの。」
「ねらい、うつ………、」
「あの男の子が欲しいのでしょう?」
キャサリンはこくんと大人しく頷いた。彼のことを考えると、きゅぅーっとキャサリンの胸は締め付けられるのだ。そして、母親はキャサリンにこの感情は恋だと教えてくれた。恋する相手に猛アタックして何が悪いのかということだ。
▫︎◇▫︎
キャサリンはにこっと微笑みを浮かべて、彼のお返事を待った。キャサリンは母親の言いつけをちゃんと守った。『先手必勝』、『狙い撃ち』、キャサリンにとって、今の行動は完璧だった。
「お前は兄貴の婚約者で………、」
「関係ある?私は彼を陥れようとしているのに。」
「はあ?」
キャサリンは噴水のヘリに腰掛けて、足をぶんぶんと上下に降った。ストッキングが破れているのが目立つが、キャサリンは今が楽しくて仕方なくて、装いなんて全くもって気にならなかった。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
唐突に真摯な瞳で話し始めた母親に、キャサリンは思いっきり首を傾げた。突然に何を言い出しているのか、全くもって分からない。それに、圧がすごい。なんというか、とんでもないお話が飛んできそうだ。
「綺麗なイケメンやカッコいいイケメン、可愛いイケメンは、すぐに取られてしまうのよ。特に、あの庭園に入れるくらいの玉の輿は、絶対に狙っているハンターが多いから、先手必勝なの。」
「せんて、ひっしょう………、」
「そう。誰かに取られる前に、キャサリンが狙い打っておかないといけませんの。」
「ねらい、うつ………、」
「あの男の子が欲しいのでしょう?」
キャサリンはこくんと大人しく頷いた。彼のことを考えると、きゅぅーっとキャサリンの胸は締め付けられるのだ。そして、母親はキャサリンにこの感情は恋だと教えてくれた。恋する相手に猛アタックして何が悪いのかということだ。
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キャサリンはにこっと微笑みを浮かべて、彼のお返事を待った。キャサリンは母親の言いつけをちゃんと守った。『先手必勝』、『狙い撃ち』、キャサリンにとって、今の行動は完璧だった。
「お前は兄貴の婚約者で………、」
「関係ある?私は彼を陥れようとしているのに。」
「はあ?」
キャサリンは噴水のヘリに腰掛けて、足をぶんぶんと上下に降った。ストッキングが破れているのが目立つが、キャサリンは今が楽しくて仕方なくて、装いなんて全くもって気にならなかった。
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