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番外編
女狐はできるメイドさま 2
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「カロリーナ、あんまり言うと、減給するぞ?」
「あら、そんなことしたら奥様に告げ口するわよ?」
「うぐっ、」
ギルバートはメアリーのことになると頭が上がらないのか、小さくなってしまっている。カロリーナはそのことを分かっていてメアリーを盾に取るのだから、婚約破棄騒動を終えてもカロリーナはとんだ悪女だろう。
「で?こいつどうするの?」
「ズタズタにする。手足を切り落として、殴り倒してやる」
無表情でなんの躊躇いもなく恐ろしいことを口にするギルバートに、カロリーナはうわぁーと声を上げた。自分で殺してギルバートに引き渡しておきながら、殺した男のことを不憫に思うとはなんとも無責任なことだ。
「じゃ、私は奥様のところに戻るから」
「………ちゃんと風呂に入って念入りに洗ってから行けよ。アリーが汚れる」
「あら、お風呂に入れなんてえっちね。
!?」
カロリーナが悪戯でギルバートのことを馬鹿にしようとすると、カロリーナの顔のすぐ横にナイフが飛んできた。冷や汗が流れるが、カロリーナは悪戯を止めようとしない。何故なら、メアリーのお気に入りたる自分を彼は殺せないからだ。
「………まぁまぁ、大人気ないこと。こんなしょうもないことで暗器を取り出すなんて、なんて弱々しいのかしら。もっと忍耐力を鍛えた方がいいんじゃない?」
「余計なお世話だ。お前、アリーのお気に入りじゃなくなったら、即刻殺すからな」
「残念ながら、あなたは私を殺せないわ。だって私、使い勝手がいい駒でしょう?」
「………………」
カロリーナの言う通り、メアリーの為ならばなんの躊躇いもなく手を汚す彼女をギルバートは重宝している。頭の回転が無駄に速いカロリーナを、ギルバートは睨みつけた。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「あら、そんなことしたら奥様に告げ口するわよ?」
「うぐっ、」
ギルバートはメアリーのことになると頭が上がらないのか、小さくなってしまっている。カロリーナはそのことを分かっていてメアリーを盾に取るのだから、婚約破棄騒動を終えてもカロリーナはとんだ悪女だろう。
「で?こいつどうするの?」
「ズタズタにする。手足を切り落として、殴り倒してやる」
無表情でなんの躊躇いもなく恐ろしいことを口にするギルバートに、カロリーナはうわぁーと声を上げた。自分で殺してギルバートに引き渡しておきながら、殺した男のことを不憫に思うとはなんとも無責任なことだ。
「じゃ、私は奥様のところに戻るから」
「………ちゃんと風呂に入って念入りに洗ってから行けよ。アリーが汚れる」
「あら、お風呂に入れなんてえっちね。
!?」
カロリーナが悪戯でギルバートのことを馬鹿にしようとすると、カロリーナの顔のすぐ横にナイフが飛んできた。冷や汗が流れるが、カロリーナは悪戯を止めようとしない。何故なら、メアリーのお気に入りたる自分を彼は殺せないからだ。
「………まぁまぁ、大人気ないこと。こんなしょうもないことで暗器を取り出すなんて、なんて弱々しいのかしら。もっと忍耐力を鍛えた方がいいんじゃない?」
「余計なお世話だ。お前、アリーのお気に入りじゃなくなったら、即刻殺すからな」
「残念ながら、あなたは私を殺せないわ。だって私、使い勝手がいい駒でしょう?」
「………………」
カロリーナの言う通り、メアリーの為ならばなんの躊躇いもなく手を汚す彼女をギルバートは重宝している。頭の回転が無駄に速いカロリーナを、ギルバートは睨みつけた。
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