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49 忍者
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メアリーが顔を上げた次の瞬間、黒衣の人間が天井から10人ほど息ぴったりに降ってきた。
(あ、あの人たちが味方なのね。天井から降ってくるなんてなんて頼もしいのかしら。………?…………降ってきた!?)
なんの疑問を持たせないほどに自然に降ってきた人間に最初はなんの疑問も持っていなかったメアリーだったが、途中で異常な事態に気がついた。
(ここはとっても天井が高いのよ!?飛び降りるなんて普通は自殺行為よ!!)
「アリー、彼らは普通じゃないんだよ。」
メアリーの心の叫びを読み取ったギルバートが疲れたように言い切った。何か因縁があるようだ。
メアリーは少し彼らに興味が湧いてじっと観察してみることにした。
真っ黒に見える黒い衣は、ぴったりとした真っ黒なタイツスーツに黒に近い紺色で染められた絹で作られた筒袖とズボンを履いていた。靴もブーツではなく、草履というものだった。
「忍者?」
メアリーは初めて実在を確認した集団に好奇心に輝いた瞳を向けた。
「流石アリーだね。ニンジャを知っているのかい?」
「実際に見たことはないわ。ただ、文献で知っているだけ。確か東の方の大陸で暗躍している黒ずくめの人間の事を言うのよね。」
「う~ん、そこに関して私はよく分からないな。」
「そう。」
メアリーは残念そうに唇を窄めた後、彼らがどんな風に戦うのかを見るためにほんのちょっとだけ身を乗り出そうとしたが、それはギルバートによっていとも簡単に防がれてしまった。
「ダメだよ、アリー。危ないから。」
「えぇー、私とっても見たいわ!!」
「不服いっぱいでもダメなものはダ~メ。」
ギルバートは一瞬負けかけたが、理性を総動員させ、メアリーの安全を最優先させた。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
(あ、あの人たちが味方なのね。天井から降ってくるなんてなんて頼もしいのかしら。………?…………降ってきた!?)
なんの疑問を持たせないほどに自然に降ってきた人間に最初はなんの疑問も持っていなかったメアリーだったが、途中で異常な事態に気がついた。
(ここはとっても天井が高いのよ!?飛び降りるなんて普通は自殺行為よ!!)
「アリー、彼らは普通じゃないんだよ。」
メアリーの心の叫びを読み取ったギルバートが疲れたように言い切った。何か因縁があるようだ。
メアリーは少し彼らに興味が湧いてじっと観察してみることにした。
真っ黒に見える黒い衣は、ぴったりとした真っ黒なタイツスーツに黒に近い紺色で染められた絹で作られた筒袖とズボンを履いていた。靴もブーツではなく、草履というものだった。
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メアリーは残念そうに唇を窄めた後、彼らがどんな風に戦うのかを見るためにほんのちょっとだけ身を乗り出そうとしたが、それはギルバートによっていとも簡単に防がれてしまった。
「ダメだよ、アリー。危ないから。」
「えぇー、私とっても見たいわ!!」
「不服いっぱいでもダメなものはダ~メ。」
ギルバートは一瞬負けかけたが、理性を総動員させ、メアリーの安全を最優先させた。
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