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32 お金で買えないもの
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「さっさと起き上がってくれる?馬鹿クソゴミ屑虫野郎。」
「はぁ、はぁ、はぁ、」
「ねぇ、あなたはこの世でお金で買えないものってなんだと思う?」
無表情で問うた質問は、商人であり守銭奴のメアリーらしいものだった。
「…………。」
「ねぇ、さっさと答えてくれる?」
「馬鹿には分からないと思うよ?アリー。」
「………そうね。馬鹿には分からないわよね。
この世でお金で買えもの、………それは時間よ。」
「気持ちの間違いだろう!?」
ビシッと人差し指を刺しながら真面目に言ったメアリーに、ガイセルがキレキッレのツッコミを入れた。
「気持ちは、………誠意を持ってお金を使えば買えるわ!!それに、お金持ちの人間の方がモテるわ!!」
「アリー、それは男からすると悲しい言葉だよ。」
「うっ、わ、私はちゃんとお金抜きでギルのことが好きよ。でも、そこにいるカロリーナ様はどうなのかしら?」
ギルバートに胡乱な視線を向けられたメアリーは、あたふたと慌てながら、カロリーナを自信なさげに指さした。
「………そりゃあ、こんなドクズ、地位とお金がなかったら近寄ろうとは思わないわよ。」
カロリーナはその整った顔をプイッと横に向けながらぼそっと呟いた。
「身も蓋もないわね。」
「あなたには言われたくないわ、この守銭奴が………!!」
「あら、嬉しいわ。私、守銭奴を目指しているのだもの。」
「うぇー、私、あなた嫌い。」
「嫌いで結構。私もあなたのことあんまり好きではないのだもの。」
「ふーん、そういうところは好みかも。」
メアリーは薄っすらと笑みを浮かべて、悪い笑みを浮かべて床に座り込んでいるカロリーナを見つめた。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
新作を始めました!
題名は『男前な男装皇女は小動物な悪役令息をお望みです』です!
紹介文は
「ミシェル・ライバード、あなたとの婚約を破棄いたしますわ!!
わたくし、あなたみたいな自分より身長が低くてヒョロガリな男は好みじゃないの。ガイセルみたいなわたくしよりも身長が高くてがっしりしていて、守ってくれるような男が好みなの。」
キラキラと太陽のように輝く鮮やかなコテで綺麗に巻かれた腰まである金髪と、真っ赤なドレスを着たアリスティア・ルクセンブルクの唐突な発言に対し、双子の妹たるセレスティア・ルクセンブルクは青をメインとした軍服を翻し、月の輝きのような神秘的な輝きを持つ真っ直ぐな腰まである銀髪をポニーテールを揺らして言った。
「アリス、君が要らないというのならば、ライバード公爵子息はわたしがもらっても構わないだろうか」
~これは、恋愛経験0にして男前な男装皇女と、これまた恋愛経験0の男装皇女の双子姉に婚約破棄された小動物な悪役令息による、焦ったくて拙い恋と、過激なざまぁである!!~
です。
ぜひ読んでみてください!!
「はぁ、はぁ、はぁ、」
「ねぇ、あなたはこの世でお金で買えないものってなんだと思う?」
無表情で問うた質問は、商人であり守銭奴のメアリーらしいものだった。
「…………。」
「ねぇ、さっさと答えてくれる?」
「馬鹿には分からないと思うよ?アリー。」
「………そうね。馬鹿には分からないわよね。
この世でお金で買えもの、………それは時間よ。」
「気持ちの間違いだろう!?」
ビシッと人差し指を刺しながら真面目に言ったメアリーに、ガイセルがキレキッレのツッコミを入れた。
「気持ちは、………誠意を持ってお金を使えば買えるわ!!それに、お金持ちの人間の方がモテるわ!!」
「アリー、それは男からすると悲しい言葉だよ。」
「うっ、わ、私はちゃんとお金抜きでギルのことが好きよ。でも、そこにいるカロリーナ様はどうなのかしら?」
ギルバートに胡乱な視線を向けられたメアリーは、あたふたと慌てながら、カロリーナを自信なさげに指さした。
「………そりゃあ、こんなドクズ、地位とお金がなかったら近寄ろうとは思わないわよ。」
カロリーナはその整った顔をプイッと横に向けながらぼそっと呟いた。
「身も蓋もないわね。」
「あなたには言われたくないわ、この守銭奴が………!!」
「あら、嬉しいわ。私、守銭奴を目指しているのだもの。」
「うぇー、私、あなた嫌い。」
「嫌いで結構。私もあなたのことあんまり好きではないのだもの。」
「ふーん、そういうところは好みかも。」
メアリーは薄っすらと笑みを浮かべて、悪い笑みを浮かべて床に座り込んでいるカロリーナを見つめた。
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わたくし、あなたみたいな自分より身長が低くてヒョロガリな男は好みじゃないの。ガイセルみたいなわたくしよりも身長が高くてがっしりしていて、守ってくれるような男が好みなの。」
キラキラと太陽のように輝く鮮やかなコテで綺麗に巻かれた腰まである金髪と、真っ赤なドレスを着たアリスティア・ルクセンブルクの唐突な発言に対し、双子の妹たるセレスティア・ルクセンブルクは青をメインとした軍服を翻し、月の輝きのような神秘的な輝きを持つ真っ直ぐな腰まである銀髪をポニーテールを揺らして言った。
「アリス、君が要らないというのならば、ライバード公爵子息はわたしがもらっても構わないだろうか」
~これは、恋愛経験0にして男前な男装皇女と、これまた恋愛経験0の男装皇女の双子姉に婚約破棄された小動物な悪役令息による、焦ったくて拙い恋と、過激なざまぁである!!~
です。
ぜひ読んでみてください!!
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