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4 バカップル
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ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべた頭痛の要因を、メアリーは慈愛の含んだように見える瞳でただただ無心になって眺めていた。
だが、唐突にメアリーが何かを感じたのか、疲れたような愛想笑いから、分かりやすく顔を輝かせた。
(ギル様!!)
「えーっと、王太子殿下?で合ってましたわよね?
この茶番をさっさと終わらせましょう!!私の愛しのギル様がこちらにこちらにきておりますから!!」
「「はあ!?」」
メアリーの喜色満面の叫び声に、ガイセルとカロリーナは目を白黒とさせて意味が分からないと如実に語っていた。
「だーかーらー、ギル様がもう後1分ほどでこちらにご到着なさるので、このくだらない茶番を終わりにしましょうと言っているのですわ!!ギル様にこんな情け無いところ見せられませんもの!!」
「「はあ!?」」
「物分かりが悪い人間は嫌いですわ!!」
メアリーは近づいてくるギルという男の気配に、半分自暴自棄になって高らかと叫んだ。
「アリー、人に向かって嫌いって言うのは良くないことだよ?」
「びゃ!!あわわ、ぎ、ギル様……。その、これは、えっと、………あぅー、ごめんなさい。」
颯爽と現れたメアリーにギルと呼ばれている男は、直毛の漆黒の短髪を触りながら、深い深い海のような瞳を微笑みに象った。
「えっと、ギル様、ご機嫌麗しゅうございます。3時間5分37秒ぶりにお会いしましたが、また一段とキラキラオーラが満開で、とってもとっても格好良いですわ!!その夜の静寂のような漆黒の黒髪も、海のような青い瞳ももう、言葉では言い表せないくらいに、それはもう最高ですわー!!」
「ありがとう、アリー。アリーも私の送ったドレスを着てくれて私はとても嬉しいよ。だけど、他の男もこの美しい君を見ているかと思うと、イラッとしてしまう。あぁ、どうして私はこんなにも心が狭いなのだろうか……!!」
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
だが、唐突にメアリーが何かを感じたのか、疲れたような愛想笑いから、分かりやすく顔を輝かせた。
(ギル様!!)
「えーっと、王太子殿下?で合ってましたわよね?
この茶番をさっさと終わらせましょう!!私の愛しのギル様がこちらにこちらにきておりますから!!」
「「はあ!?」」
メアリーの喜色満面の叫び声に、ガイセルとカロリーナは目を白黒とさせて意味が分からないと如実に語っていた。
「だーかーらー、ギル様がもう後1分ほどでこちらにご到着なさるので、このくだらない茶番を終わりにしましょうと言っているのですわ!!ギル様にこんな情け無いところ見せられませんもの!!」
「「はあ!?」」
「物分かりが悪い人間は嫌いですわ!!」
メアリーは近づいてくるギルという男の気配に、半分自暴自棄になって高らかと叫んだ。
「アリー、人に向かって嫌いって言うのは良くないことだよ?」
「びゃ!!あわわ、ぎ、ギル様……。その、これは、えっと、………あぅー、ごめんなさい。」
颯爽と現れたメアリーにギルと呼ばれている男は、直毛の漆黒の短髪を触りながら、深い深い海のような瞳を微笑みに象った。
「えっと、ギル様、ご機嫌麗しゅうございます。3時間5分37秒ぶりにお会いしましたが、また一段とキラキラオーラが満開で、とってもとっても格好良いですわ!!その夜の静寂のような漆黒の黒髪も、海のような青い瞳ももう、言葉では言い表せないくらいに、それはもう最高ですわー!!」
「ありがとう、アリー。アリーも私の送ったドレスを着てくれて私はとても嬉しいよ。だけど、他の男もこの美しい君を見ているかと思うと、イラッとしてしまう。あぁ、どうして私はこんなにも心が狭いなのだろうか……!!」
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