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第一章 日常生活について
サチとマイ
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それからシャチョウと一緒に皆でボーリングなるものを行った。
重いボールを転がして10本のピンを倒すという競技であるが、まあ、難しいこと
我輩の体は非力で、10ポンドの女の子用で試しても、まともにボールはまっすぐすすまず、48点で結果最下位になってしまった。
どうやら我輩、まだ身体操作に慣れていないようだ。
シャチョウと別れ、ナナオが車でサチを送るため三名でサチの家に向かった。
どうやらサチは一人で娘を養っているらしい。
確か、カトウの日記にもサチはカトウに気があるらしく、何度もこちらに色目を使ってくるが、自分はナナオ一筋であるし何より、子持ちと付き合う気はないとか書いていたな。
しかし我輩の印象では、サチがこちらを見る視線は色恋の雰囲気よりも憐憫に近い気がするが、気のせいだろうか。
サチに薦められ、いったんナナオと二人で家に入る。
サチの家はカトウに負けず劣らず狭かった。
しかし、部屋の中は綺麗に整頓されておりカトウの家よりも住みやすくなっていた。
部屋に入ると、そのまま木製のテーブルがあり、そこに少女が一人座っている。
我輩たちを見て会釈するとそのままテーブルの上で黒い仕切りのされた板の上でぱちり、ぱちりと小さな板切れを動かしている。
「舞、相変わらず熱心ね」
ナナオの声のひびきがやさしい。
マイと呼ばれた少女は照れたように会釈するとそのまま板版に熱中していた。
「マイ、お客さんにお茶出すから奥に移動して」
サチがそう言うとマイは頷き板を大事そうに抱え奥の部屋に持っていった。
「舞は小学校三年だけど、将棋強いのよ」
ナナオがなぜか自慢げに我輩に言ってきた。
「ショウギ」
見たところ、ゲームか何かのようだが知的な印象がある。
我輩少しやってみたくなった。
重いボールを転がして10本のピンを倒すという競技であるが、まあ、難しいこと
我輩の体は非力で、10ポンドの女の子用で試しても、まともにボールはまっすぐすすまず、48点で結果最下位になってしまった。
どうやら我輩、まだ身体操作に慣れていないようだ。
シャチョウと別れ、ナナオが車でサチを送るため三名でサチの家に向かった。
どうやらサチは一人で娘を養っているらしい。
確か、カトウの日記にもサチはカトウに気があるらしく、何度もこちらに色目を使ってくるが、自分はナナオ一筋であるし何より、子持ちと付き合う気はないとか書いていたな。
しかし我輩の印象では、サチがこちらを見る視線は色恋の雰囲気よりも憐憫に近い気がするが、気のせいだろうか。
サチに薦められ、いったんナナオと二人で家に入る。
サチの家はカトウに負けず劣らず狭かった。
しかし、部屋の中は綺麗に整頓されておりカトウの家よりも住みやすくなっていた。
部屋に入ると、そのまま木製のテーブルがあり、そこに少女が一人座っている。
我輩たちを見て会釈するとそのままテーブルの上で黒い仕切りのされた板の上でぱちり、ぱちりと小さな板切れを動かしている。
「舞、相変わらず熱心ね」
ナナオの声のひびきがやさしい。
マイと呼ばれた少女は照れたように会釈するとそのまま板版に熱中していた。
「マイ、お客さんにお茶出すから奥に移動して」
サチがそう言うとマイは頷き板を大事そうに抱え奥の部屋に持っていった。
「舞は小学校三年だけど、将棋強いのよ」
ナナオがなぜか自慢げに我輩に言ってきた。
「ショウギ」
見たところ、ゲームか何かのようだが知的な印象がある。
我輩少しやってみたくなった。
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