R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希

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思いを込めたら、愛が溢れた2

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「おいおい~。 ジョーダンも通用しねぇのかよ!」

「王族の方に対し、そのような態度を取るのはどうかと、平素から言っている」

「確かにもらわれっ子のおれの家は貴族だけど、だからってそういうのに習うのは、ちょっと」

「『ちょっと』?」

「だーからぁ~…って、おい、カノープス! 黙って見てないで加勢しろっ」

「…えー?」


(イケメンが、自分のことで言い争ってる姿って)


 眼福以外の、何物にも代え難いし。


 もう少し見守っていたい、というのが本音なのだが。

 真面目一本槍のエンケラドゥスが、本当に剣を抜きかねないほど殺気立っているのを感じたカノープスは、

「人様の敷地で、流血沙汰を起こしたりしたら、それこそ王家の家紋に泥を塗る行為だよ、エンス」

 と声をかけ、エンケラドゥスを我に返させた。

「アディーも。からかう相手を間違えて、ケガしても知らないんだから」

「このおれがケガするって?」

 誰に向かってそんな話をする、と言わんばかりに胸を張るアルデバランに対して苦笑いをしてみせると、カノープスはソファーから立ち上がり、アルデバランの額にデコピンを食らわせた。

「って!」

「ほら。 非力なぼくの指であっても、痛みを感じるでしょ? 慢心は、いつか重大な過ちを招きかねないってことを、しっかり覚えておいてね、アディー」


(っ)


 真を突く言葉を笑顔で口にしたカノープスに、暫し二人は見惚れる。


 やはり今日のカノープス様は、いつもと違う、と思いながら戸惑うエンケラドゥスと、日に焼けた頬を朱に染め、ぽりぽりと掻くアルデバランに微笑みかけたカノープスは、シリウスへの贈り物を包み終えた店主が姿を現すと礼を言いがてら、貴金属についての雑談を始めたのだった。










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