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1章 魔荒国家シルバーホース
23.VS魅惑の吸血薔薇後編
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アリスが魔法を使えない事に驚いている時に、ヴィンセントが何かに気付く。
「もしかして古代魔術か!?」
ヴィンセントがそう言うと魅惑の吸血薔薇が薄ら笑みを浮かべながらさっきの魔法を説明する。
『私がさっき詠唱した古代魔術魔道封陣界は分かりやすく言えば魔法を封印する結界を展開させるのよ』
「ナッ――!?」
アリスは絶句して混乱している。
ヴィンセントは魔法が古代魔術の力で使えないならと思い、回転式拳銃〈ナガンM1895〉を魅惑の吸血薔薇に向けて、引き金を引いて弾丸を発射する。
しかし魅惑の吸血薔薇は気にせず小鬼に命令する。
『あんた、アレを構えなさい!』
『ハッ、承知イタシマシタ!』
小鬼はそう言って取り出してきたのは厚さ五センチくらいありそうな鋼鉄の円盾を構える。
ヴィンセントはなぜ円盾を構えているか分からずに思っていると、弾丸を弾いた。
「何ィ!?」
ヴィンセントは弾丸が弾かれた事に驚いてしまい硬直する。
アリスは魔法を使えずに回転式拳銃を撃っても埒が明かないと知り、ヴィンセントの方に走り出す。
「アリス……そういう事か!」
ヴィンセントは一瞬でアリスの考えを察して手を組む。
アリスがヴィンセントの手に乗ると勢いよく上に投げ飛ばす。
アリスの髪がさらさらとなびき、背中に着けている蒼いマントがひらりと待っている。
アリスは冷静に〈キアッパ・ライノ〉を構えて魅惑の吸血薔薇に向けて三発弾丸を放つ。
これで勝てる――! なんて思っているのがアリスの命とりだ。
魅惑の吸血薔薇はいきなり詠唱する。
『茨よ。今一度、攻撃を防ぐ茨の壁を生み出せ! 茨壁!』
詠唱し終えると地面から茨が生えだして一つの壁になり弾丸を防いだ。
これを見たアリスは混乱していた。
(どういうこと!? 確か魔道封陣界は魔法を封印する結界なのに、何で魅惑の吸血薔薇は使えているの!?)
アリスが混乱している時に魅惑の吸血薔薇は狙いを定めて茨槍を突き刺そうとする。
アリスはハッと気づいて体を捻って回避する、しかし茨槍がかすってしまい右ほおを傷ついてしまった。
「ウゥ!?」
しかし空中で体を捻った事で、うまく着地できずに地面に叩きつけられてしまう。
「ガハッ!」
アリスは地面に叩きつけられた衝撃で、体内の中にある酸素をすべて吐き出してしまう、膝を地面に付きつつも何とか立ち上がって酸素を求めて大きく呼吸する。
すると右肩に激痛と灼熱を感じて顔を歪む。
「ウァァァァッ!」
アリスが悲鳴を上げているのを見たヴィンセントは助けようとする、だが小鬼や魔菌が邪魔していて近づく事すら出来ずに苛立つ。
(クソッ! このままじゃ、アリスが死んじまう……それだけは何としてでも防がないといけねぇ! にしてもどうして魅惑の吸血薔薇だけが魔法を使えるんだ?)
ヴィンセントが不思議そうに思っていると魅惑の吸血薔薇は機嫌よく説明する。
『バカねぇ、私は一度も敵味方関係なく魔法が使えないのは言ってないわよ? 魔道封陣界は敵の魔法だけを封印するのよ』
「だからお前が詠唱しても問題なく魔法を使えたんだな」
『エエ、そうよ。それにしても金髪の血――』
魅惑の吸血薔薇はアリスを舐めまわすように見ると、恍惚な笑みを浮かべて叫ぶ。
『とてもそそられるわ! 体内の魔力がこれでもかとぐらいに躍動して力が増していくわ! さらに結界の範囲が広まってくる上に美しくなれる!』
魅惑の吸血薔薇はそう叫ぶと脚部となる茨から薔薇が咲き始めて、胸の中心にもバラが咲く。
その時に生命晶が剥き出しになっていた。よほどアリスの血を気に召されていたのだろう。
魅惑の吸血薔薇は狂気の笑みを浮かべながら茨をヴィンセントに目掛けて叩きつける。
しかしヴィンセントは横に避ける。そこにいた場所は地面が叩き割れ、大木がへし折られてしまい背筋がツララに刺されてしまったかのように悪寒が走る。
(嘘だろ……さっきいた場所がとんでもない事になっているじゃねぇか! このまま戦っても死ぬだけだ! 一体如何すれば――)
ヴィンセントがこの状況を覆す方法を考えていると、後ろから小鬼がこん棒を強く振って叩き割ろうとする。
『隙アリー!』
「しまっ――!?」
避けようにしても間に合わず、〈ナガンM1895〉で撃とうとして引き金を引く。
しかし引き金を引いても弾丸を撃つ事ができなかった、すでに弾切れになってしまった。
まさに絶体絶命の時に一つの銃声が森中に響く。
銃声が響いたと同時に小鬼の眉間に風穴があいていた。ヴィンセントは銃声がした方に向くと大きくため息をついた。
「オイオイ、こんな状況に来るなんて正義のヒーローみたいだな……アレス」
アレスは申し訳なさそうに謝る。
「悪い、これでも早く来れた方だと思ったけど無事でよかった」
アレスと聞いたアリスは顔を前に向ける。
そこには黒のコートや手袋をつけているが、炎のように赤い瞳に、漆黒のウルフカット、幼少期に助けてくれた記憶を追体験しているような感覚を感じながら、頬に一粒の涙を流す。
「あ、アレスぅ……」
アリスはアレスが助けてくれたことに涙を流し、アレスはアリスを優しく抱く、魅惑の吸血薔薇がいてもだ。
「アリス、遅れて申し訳なかった」
「嬉しいよ、アレスが助けてくれたことに嬉しいよ……」
二人は力強く、そして優しく抱き合っていた。
「もしかして古代魔術か!?」
ヴィンセントがそう言うと魅惑の吸血薔薇が薄ら笑みを浮かべながらさっきの魔法を説明する。
『私がさっき詠唱した古代魔術魔道封陣界は分かりやすく言えば魔法を封印する結界を展開させるのよ』
「ナッ――!?」
アリスは絶句して混乱している。
ヴィンセントは魔法が古代魔術の力で使えないならと思い、回転式拳銃〈ナガンM1895〉を魅惑の吸血薔薇に向けて、引き金を引いて弾丸を発射する。
しかし魅惑の吸血薔薇は気にせず小鬼に命令する。
『あんた、アレを構えなさい!』
『ハッ、承知イタシマシタ!』
小鬼はそう言って取り出してきたのは厚さ五センチくらいありそうな鋼鉄の円盾を構える。
ヴィンセントはなぜ円盾を構えているか分からずに思っていると、弾丸を弾いた。
「何ィ!?」
ヴィンセントは弾丸が弾かれた事に驚いてしまい硬直する。
アリスは魔法を使えずに回転式拳銃を撃っても埒が明かないと知り、ヴィンセントの方に走り出す。
「アリス……そういう事か!」
ヴィンセントは一瞬でアリスの考えを察して手を組む。
アリスがヴィンセントの手に乗ると勢いよく上に投げ飛ばす。
アリスの髪がさらさらとなびき、背中に着けている蒼いマントがひらりと待っている。
アリスは冷静に〈キアッパ・ライノ〉を構えて魅惑の吸血薔薇に向けて三発弾丸を放つ。
これで勝てる――! なんて思っているのがアリスの命とりだ。
魅惑の吸血薔薇はいきなり詠唱する。
『茨よ。今一度、攻撃を防ぐ茨の壁を生み出せ! 茨壁!』
詠唱し終えると地面から茨が生えだして一つの壁になり弾丸を防いだ。
これを見たアリスは混乱していた。
(どういうこと!? 確か魔道封陣界は魔法を封印する結界なのに、何で魅惑の吸血薔薇は使えているの!?)
アリスが混乱している時に魅惑の吸血薔薇は狙いを定めて茨槍を突き刺そうとする。
アリスはハッと気づいて体を捻って回避する、しかし茨槍がかすってしまい右ほおを傷ついてしまった。
「ウゥ!?」
しかし空中で体を捻った事で、うまく着地できずに地面に叩きつけられてしまう。
「ガハッ!」
アリスは地面に叩きつけられた衝撃で、体内の中にある酸素をすべて吐き出してしまう、膝を地面に付きつつも何とか立ち上がって酸素を求めて大きく呼吸する。
すると右肩に激痛と灼熱を感じて顔を歪む。
「ウァァァァッ!」
アリスが悲鳴を上げているのを見たヴィンセントは助けようとする、だが小鬼や魔菌が邪魔していて近づく事すら出来ずに苛立つ。
(クソッ! このままじゃ、アリスが死んじまう……それだけは何としてでも防がないといけねぇ! にしてもどうして魅惑の吸血薔薇だけが魔法を使えるんだ?)
ヴィンセントが不思議そうに思っていると魅惑の吸血薔薇は機嫌よく説明する。
『バカねぇ、私は一度も敵味方関係なく魔法が使えないのは言ってないわよ? 魔道封陣界は敵の魔法だけを封印するのよ』
「だからお前が詠唱しても問題なく魔法を使えたんだな」
『エエ、そうよ。それにしても金髪の血――』
魅惑の吸血薔薇はアリスを舐めまわすように見ると、恍惚な笑みを浮かべて叫ぶ。
『とてもそそられるわ! 体内の魔力がこれでもかとぐらいに躍動して力が増していくわ! さらに結界の範囲が広まってくる上に美しくなれる!』
魅惑の吸血薔薇はそう叫ぶと脚部となる茨から薔薇が咲き始めて、胸の中心にもバラが咲く。
その時に生命晶が剥き出しになっていた。よほどアリスの血を気に召されていたのだろう。
魅惑の吸血薔薇は狂気の笑みを浮かべながら茨をヴィンセントに目掛けて叩きつける。
しかしヴィンセントは横に避ける。そこにいた場所は地面が叩き割れ、大木がへし折られてしまい背筋がツララに刺されてしまったかのように悪寒が走る。
(嘘だろ……さっきいた場所がとんでもない事になっているじゃねぇか! このまま戦っても死ぬだけだ! 一体如何すれば――)
ヴィンセントがこの状況を覆す方法を考えていると、後ろから小鬼がこん棒を強く振って叩き割ろうとする。
『隙アリー!』
「しまっ――!?」
避けようにしても間に合わず、〈ナガンM1895〉で撃とうとして引き金を引く。
しかし引き金を引いても弾丸を撃つ事ができなかった、すでに弾切れになってしまった。
まさに絶体絶命の時に一つの銃声が森中に響く。
銃声が響いたと同時に小鬼の眉間に風穴があいていた。ヴィンセントは銃声がした方に向くと大きくため息をついた。
「オイオイ、こんな状況に来るなんて正義のヒーローみたいだな……アレス」
アレスは申し訳なさそうに謝る。
「悪い、これでも早く来れた方だと思ったけど無事でよかった」
アレスと聞いたアリスは顔を前に向ける。
そこには黒のコートや手袋をつけているが、炎のように赤い瞳に、漆黒のウルフカット、幼少期に助けてくれた記憶を追体験しているような感覚を感じながら、頬に一粒の涙を流す。
「あ、アレスぅ……」
アリスはアレスが助けてくれたことに涙を流し、アレスはアリスを優しく抱く、魅惑の吸血薔薇がいてもだ。
「アリス、遅れて申し訳なかった」
「嬉しいよ、アレスが助けてくれたことに嬉しいよ……」
二人は力強く、そして優しく抱き合っていた。
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