14 / 15
はじまり~魔法使い編
14.試練後編
しおりを挟む
意識が切れていると誰かが立っていたが一目見れば人ではないと知る。
その姿は大男と言っていいくらいの体長と体格で手は人みたいになっているが爪は尖っており頭部はヤギのような角がある竜の頭骨を被っているように見えてしかも耳は裂けて長い尻尾も生えており目の奥は暗くて見えないがしばらく見つめていると大男が喋り出す。
「貴様が継承者か」
大男はそう言うと俺に近づいてくる。
近くに来たら手を翳して何かを始める。
「我は汝、汝は我、汝は今一度我の力をいずれ受け継がん」
そう言うと大男が徐々に光の粉になって自分の体に入ってくる。
光の粉が全部入り終えたその時に視界が今一度光って閉じるが少し時間が経って目を開くと森の中にいた。
「あれ? 俺は確か……」
確か試練達成するために山頂を目指して登ってその後は何かしていたのは思い出せないが周りを見るともう暗くなって下を見るとカバンに入れたはずのリブロムがここにいた。
「リブロム何でここにいて……」
「何でここにいるのは後にしてそれより急いで俺を持たないと試練失敗になるぞ!」
「ヤベ!?」
周りを見ても暗く上を見ると月が徐々に真上になっていく。
「急がないと!」
「待て、普通に走っても間に合わないがこんな時こそ魔法だ」
「けど今は書き手の世界じゃ無いだろ!」
リブロムはそう言うがココは追体験世界ではなく現実で供物が無いためどうにもできない事を言う。
「ちげぇよ、待てって言っただろ!」
リブロムは違うらしく試しに持ってみると右腕に埋め込まれた術式基盤が光り出してくる。
「これってまさか現実で供物なしで発動できるのか!」
「そうだ、試しに回避変化魔法を唱えて見ろ」
リブロムに言われるままに唱える。
「我が力はハヤブサなり!」
唱え終えると足に力が溢れて進んでみると木の五本分位進めた。
「これを連続発動で行けば間に合えるぜ」
「それなら行ける!」
ハヤブサの羽で山頂を目指して上り出す。
山頂にいるのは月と翔《ショウ》が付いておりアーサーもいて他の子供たちもいたが時間はあと少しで二十四時になり出すとアグニスさんが前に出て行くが月がアグニスさんのズボンの裾を掴んで止める。
「まだ来るかもしれないから待って!」
「そう言ってお嬢ちゃんもう時間が……」
アグニスさんが最後目言わずに山頂のゲートの方を見ると砂埃と地面を蹴り出す音が聞こえてくる。
「まさか!」
「お兄ちゃん!」
「間に合え―!」
これでもかのくらいに走っているが間に合わないと思い俺は急いで地面を蹴り飛ばしてゲートに飛ぶ。
「トゥ!」
地面を蹴り飛んだとの同時に時間が遅くなるように感じつつも何とかゲートを通って着地する。
「まさかギリギリで間に合うなんて」
アグニスさんは聖火時計に指を指すとちょうど二十四時になった同時に子供達の方に向きを変える。
「無事全員試練達成したことは嬉しいが朝からお前らを立派な魔法使いにするために鍛えるから覚悟しておけよ」
無事に試練達成したことに安堵していると疲れが一気に来た。
「月と翔《ショウ》今は部屋に荷物に置きに行こうぜ」
「うん」
「分かったよ、響《ヒビキ》」
俺達はとにかく荷物を置いて行こうとするがアグニスさんが呼び止める。
「一応言い忘れたけど寮の部屋と風呂は男女別だからそこら辺はしっかりしておけよ」
「分かりました」
翔《ショウ》がそう言うと月と別れてアーサーと一緒に寮に向かうと木で出来ていて普通の家三戸分くらいの大きさだった。
「何か歴史を感じるな」
「取り敢えずは言ってみようか」
「うん」
試しに入ってみると内部は疲れを飛ばせる様になっていた。
「何か落ち着くな」
「多分着で出来ているからかな?」
「確かに心が落ち着きやすいね」
俺達とアーサーと同じ部屋だからそこで荷物を置いていくがアーサーは散歩して来ると言って部屋を出ると同時に翔《ショウ》が質問してくる。
「響はどうやって間に合えたの?」
「それは――」
朧気だが森で起きた事を一から話していくと翔が少し首を傾げる。
「如何やってリブロムは移動できただろう? 本なのに」
「確かにリブロムは本なのに度やって俺のところ来たのか?」
少し悩んでいると服の中からリブロムが飛び出てくる。
「ヨット、あとお前俺を服の中に入れるな! 息苦しいだろ!」
「それワリィ」
「それでリブロムは如何やって響の所に?」
「それは人魂みたいなやつに掴み出されて白髪の所まで連れて込まれたぞ」
だからリブロムが俺の所に行けたと思うと少し納得した。
「ウィプスのおかげで助かったな」
「そうだね」
俺のウィプスが助けてくれて感謝を感じていると物が落ちる音がして音がする方に振り向くとアーサーが驚いた顔をしてリブロムに指を指している。
「「「アッ」」」
「今本が喋った――」
アーサーがリブロムに気付く前に急いでごまかす。
「落ち着け! これは気のせいだ!」
「そうだよ、今のは気のせいで――」
「お前ら絶対俺のことは言うなよ! 俺が喋る事が出来て追体験する事が出来る本だと後々メンドクセェ事になるから絶対に言うなよ!」
けどリブロムがサラッと自爆して全部吐き出す。
「エェ! その本は喋る事が出来て追体験と言う魔法を使えるの!?」
アーサーがリブロムの言った事を言うとしばらくの沈黙が流れて少し経ってリブロムが口を開き出す。
「ほら、お前らバレタ!」
「リブロムのせいだろ―!」
このままだと何かに負けると思いリブロムの言っている事を突っ込む。
ちなみにアーサーは俺のツッコミに驚いて顎を大きく開いている。
「少し長くなりますけど実は――」
翔《ショウ》はまだ驚いているアーサーにリブロムの事を説明する。
「分かりやすく言えばリブロムは神像歴にある本だということ?」
「そうなります」
「そうなんだ」
アーサーはそう言うとリブロムを掴んで本のように開く。
「少ししか知らなかったけど昔の魔物の情報がこれまで程詳しく書かれているなんてこれは確かに少し危ないね」
アーサーが魔物全書のページを見終えるとリブロムが動き出してベッドの上に降り立つ。
「取り敢えずバレチまった事はしょうがねぇから子供はさっさと寝た方が良いぜ」
リブロムがバラシタけど言っていることは間違って無く俺達はリブロムを部屋にある机に置いて寝た。
その姿は大男と言っていいくらいの体長と体格で手は人みたいになっているが爪は尖っており頭部はヤギのような角がある竜の頭骨を被っているように見えてしかも耳は裂けて長い尻尾も生えており目の奥は暗くて見えないがしばらく見つめていると大男が喋り出す。
「貴様が継承者か」
大男はそう言うと俺に近づいてくる。
近くに来たら手を翳して何かを始める。
「我は汝、汝は我、汝は今一度我の力をいずれ受け継がん」
そう言うと大男が徐々に光の粉になって自分の体に入ってくる。
光の粉が全部入り終えたその時に視界が今一度光って閉じるが少し時間が経って目を開くと森の中にいた。
「あれ? 俺は確か……」
確か試練達成するために山頂を目指して登ってその後は何かしていたのは思い出せないが周りを見るともう暗くなって下を見るとカバンに入れたはずのリブロムがここにいた。
「リブロム何でここにいて……」
「何でここにいるのは後にしてそれより急いで俺を持たないと試練失敗になるぞ!」
「ヤベ!?」
周りを見ても暗く上を見ると月が徐々に真上になっていく。
「急がないと!」
「待て、普通に走っても間に合わないがこんな時こそ魔法だ」
「けど今は書き手の世界じゃ無いだろ!」
リブロムはそう言うがココは追体験世界ではなく現実で供物が無いためどうにもできない事を言う。
「ちげぇよ、待てって言っただろ!」
リブロムは違うらしく試しに持ってみると右腕に埋め込まれた術式基盤が光り出してくる。
「これってまさか現実で供物なしで発動できるのか!」
「そうだ、試しに回避変化魔法を唱えて見ろ」
リブロムに言われるままに唱える。
「我が力はハヤブサなり!」
唱え終えると足に力が溢れて進んでみると木の五本分位進めた。
「これを連続発動で行けば間に合えるぜ」
「それなら行ける!」
ハヤブサの羽で山頂を目指して上り出す。
山頂にいるのは月と翔《ショウ》が付いておりアーサーもいて他の子供たちもいたが時間はあと少しで二十四時になり出すとアグニスさんが前に出て行くが月がアグニスさんのズボンの裾を掴んで止める。
「まだ来るかもしれないから待って!」
「そう言ってお嬢ちゃんもう時間が……」
アグニスさんが最後目言わずに山頂のゲートの方を見ると砂埃と地面を蹴り出す音が聞こえてくる。
「まさか!」
「お兄ちゃん!」
「間に合え―!」
これでもかのくらいに走っているが間に合わないと思い俺は急いで地面を蹴り飛ばしてゲートに飛ぶ。
「トゥ!」
地面を蹴り飛んだとの同時に時間が遅くなるように感じつつも何とかゲートを通って着地する。
「まさかギリギリで間に合うなんて」
アグニスさんは聖火時計に指を指すとちょうど二十四時になった同時に子供達の方に向きを変える。
「無事全員試練達成したことは嬉しいが朝からお前らを立派な魔法使いにするために鍛えるから覚悟しておけよ」
無事に試練達成したことに安堵していると疲れが一気に来た。
「月と翔《ショウ》今は部屋に荷物に置きに行こうぜ」
「うん」
「分かったよ、響《ヒビキ》」
俺達はとにかく荷物を置いて行こうとするがアグニスさんが呼び止める。
「一応言い忘れたけど寮の部屋と風呂は男女別だからそこら辺はしっかりしておけよ」
「分かりました」
翔《ショウ》がそう言うと月と別れてアーサーと一緒に寮に向かうと木で出来ていて普通の家三戸分くらいの大きさだった。
「何か歴史を感じるな」
「取り敢えずは言ってみようか」
「うん」
試しに入ってみると内部は疲れを飛ばせる様になっていた。
「何か落ち着くな」
「多分着で出来ているからかな?」
「確かに心が落ち着きやすいね」
俺達とアーサーと同じ部屋だからそこで荷物を置いていくがアーサーは散歩して来ると言って部屋を出ると同時に翔《ショウ》が質問してくる。
「響はどうやって間に合えたの?」
「それは――」
朧気だが森で起きた事を一から話していくと翔が少し首を傾げる。
「如何やってリブロムは移動できただろう? 本なのに」
「確かにリブロムは本なのに度やって俺のところ来たのか?」
少し悩んでいると服の中からリブロムが飛び出てくる。
「ヨット、あとお前俺を服の中に入れるな! 息苦しいだろ!」
「それワリィ」
「それでリブロムは如何やって響の所に?」
「それは人魂みたいなやつに掴み出されて白髪の所まで連れて込まれたぞ」
だからリブロムが俺の所に行けたと思うと少し納得した。
「ウィプスのおかげで助かったな」
「そうだね」
俺のウィプスが助けてくれて感謝を感じていると物が落ちる音がして音がする方に振り向くとアーサーが驚いた顔をしてリブロムに指を指している。
「「「アッ」」」
「今本が喋った――」
アーサーがリブロムに気付く前に急いでごまかす。
「落ち着け! これは気のせいだ!」
「そうだよ、今のは気のせいで――」
「お前ら絶対俺のことは言うなよ! 俺が喋る事が出来て追体験する事が出来る本だと後々メンドクセェ事になるから絶対に言うなよ!」
けどリブロムがサラッと自爆して全部吐き出す。
「エェ! その本は喋る事が出来て追体験と言う魔法を使えるの!?」
アーサーがリブロムの言った事を言うとしばらくの沈黙が流れて少し経ってリブロムが口を開き出す。
「ほら、お前らバレタ!」
「リブロムのせいだろ―!」
このままだと何かに負けると思いリブロムの言っている事を突っ込む。
ちなみにアーサーは俺のツッコミに驚いて顎を大きく開いている。
「少し長くなりますけど実は――」
翔《ショウ》はまだ驚いているアーサーにリブロムの事を説明する。
「分かりやすく言えばリブロムは神像歴にある本だということ?」
「そうなります」
「そうなんだ」
アーサーはそう言うとリブロムを掴んで本のように開く。
「少ししか知らなかったけど昔の魔物の情報がこれまで程詳しく書かれているなんてこれは確かに少し危ないね」
アーサーが魔物全書のページを見終えるとリブロムが動き出してベッドの上に降り立つ。
「取り敢えずバレチまった事はしょうがねぇから子供はさっさと寝た方が良いぜ」
リブロムがバラシタけど言っていることは間違って無く俺達はリブロムを部屋にある机に置いて寝た。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
悲恋を気取った侯爵夫人の末路
三木谷夜宵
ファンタジー
侯爵夫人のプリシアは、貴族令嬢と騎士の悲恋を描いた有名なロマンス小説のモデルとして持て囃されていた。
順風満帆だった彼女の人生は、ある日突然に終わりを告げる。
悲恋のヒロインを気取っていた彼女が犯した過ちとは──?
カクヨムにも公開してます。
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる