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1章 The hierarchy of lust
Digital7.ガロンとバラン
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ものすごく眩しく感じてしまって目を瞑ったが、しばらく経って眩しくなくなるのを感じ、目を開ける。
すると俺とイザナがいる場所は、先ほどいた校庭に戻っていた。
俺はさっき使った瓶を聞く。
「なぁ? さっき使った瓶は何だ? なぜかド●エの●ーラに似ているけど……?」
「さっき? さっき使ったのはキーカンと呼ばれるアイテムで、これを使えば瞬時に元の場所に戻れるんだ。その代り一回使用したら消滅するから補充しないといけないけど」
イザナは分かりやすく説明する。要するにルー●の消費アイテム版ッといった方が分かりやすいだろう。
そう思っているとイザナは少し体を伸ばして、素材が入ってあるリュックサックを背負うとどこかに向かう。
俺もイザナの後をついて行くように歩く。
しばらく歩いて商店街に着き、その路地裏に入ると奥ら辺に薄暗い店を構えていた。
俺とイザナはその店に入る。中は大量のエアガンと防弾チョッキを壁やショーケースに置かれ、レジの前に銃のチラシが張られ、肌黒い大男がハンドガンを丁寧に磨いている。
初めてだけどガンショップってこんなふうになっているんだなー。
そう重いながら店の中を見渡すと、黒のタンクトップを着ている褐色肌の大男が俺に気付き、イザナが褐色肌の大男を指しながら説明する。
「この人はビリー・アンダーソンさん。ガンショップ『ガロン』の店長で、うちのサバゲー部の顧問で切嗣先生の友達なんだ」
「君がクロードピョンね、今後ともうちの事をよろしくだピョン」
「ブフォ!?」
俺はビリーさんの語尾に思わず吹き出してしまう。巨体の男の語尾がピョンって……色々きつすぎだろ!
さすがに人前で人の語尾を笑うなんて、失礼極まりないからな。
なんとか噴き出すのを耐えるが、ビリーさんは見た目と裏腹に驚きながら心配する。
「だ、大丈夫かピョン? 今すぐ宣誓を呼んでおこうかピョン?」
「ツッ――!」
ヤバいヤバいヤバい! これ地味に精神に来てる!
こんなヤバい語尾なのになんでイザナはけろりとしているんだよ!? 一ミリも頬を緩まずに耐えれるなんてすごいな!
俺は何とか耐え、少し咳ついて挨拶をする。
「コホン、どうも俺がクロード・夜神です。今後ともよろしくお願いいたします」
「そんなに硬くなくても良いんだピョン」
ビリーさんは俺の態度の少し遠慮する。少し吹き出しそうになったがなんと耐えてショーケースの方を見る。
少しだけ見ようと思っていたが、俺は一丁のハンドガンをじっと見る。
見た目は少しさびた鉄色をしているが、鈍い輝きを持ってなかなか目が離せない。
ショーケースに飾れているハンドガンを指さしながら聞く。
「コレは何だ? 俺、あんまり銃の事全然詳しくないんだ」
「これかピョン? これは〈コルトM1900〉だピョン。コルト社が作ったハンドガンで装弾数は七発だけど、その代り作動方式はシングルアクションだから初心者にお勧めだピョン」
「へぇー」
俺はビリーさんの説明をショーケースにあるモデルを見ながら聞く。要するに作動方式も簡単だから使いやすいというわけだな。
そう思いながら見ているとビリーさんが電卓を操作しながら言う。
「ちなみにお値段税金込みでこのぐらいだピョン」
ビリーさんは電卓の操作を終えて俺に見せる。俺はその額を見て思わず電卓を取ってしまった。
イザナも横から少し見ると頬を引きつってしまう。
ウ、噓だろ……! 俺は冷や汗を流しながらイザナに聞く。
「な、なぁ? これ本当に適正価格なのか?」
「さ、さぁ? 俺もそう言うのは分からなくて……」
イザナは頬を引きつりながら答える。いやはやねぇ……だって電卓に浮き出ているゼロの数が四つあって、しかも五つ目は五であった。
や、ヤバい。今持っているのは二万五千円で、あと半分払えないといけない。
俺はイザナの方を向いてみる。イザナは申し訳なさそうに首を振る。
一体どうやってあと半分払えばいいんだよ! 小遣い稼ぎしようとしても、ゲームみたいに現金がドロップするわけないからな。
どうやって払おうか考えていると、ビリーさんは電卓をレジの横に置いて言う。
「後で払うならつけてもオッケーだピョン」
「エ、良いんですか!?」
俺はその言葉を聞いてつい叫んでしまう。
これは税込みで五万するのに、それを後払いだけどタダでくれるなんて大丈夫だろうか?
俺は少し遠慮するが、ビリーさんは〈コルトM1900〉を俺に手渡す。
「遠慮はいらないピョン、あとでもいいんだピョン」
「わ、分かりました……」
俺は少しぎこちなく貰う。その後は心理之迷宮で手に入れた素材をビリーさんに渡し、その換金を少し払ってから寮にかえった。
うちの学校にある寮、「バラン」に入るとダイニングで寮長に出会った。
「お、帰って来たのか? 休日に学校に行くなんて珍しいからな」
「えっと……ちょっと野暮用に行ってきました」
俺は少しはぐらかして部屋に戻る。、リュックサックを置いて風呂に入る。
服を脱いで湯船につかる。心の影との戦いと探索の疲労が抜けてゆき、桶が鳴る音が鳴り、心にリラックスがしてさらに疲れが抜いてくる。
風呂に出た後は夕食を食べて、歯磨きや宿題を終えて、そのまま就寝した。
そしてここから俺の能力が判明するのであった。
すると俺とイザナがいる場所は、先ほどいた校庭に戻っていた。
俺はさっき使った瓶を聞く。
「なぁ? さっき使った瓶は何だ? なぜかド●エの●ーラに似ているけど……?」
「さっき? さっき使ったのはキーカンと呼ばれるアイテムで、これを使えば瞬時に元の場所に戻れるんだ。その代り一回使用したら消滅するから補充しないといけないけど」
イザナは分かりやすく説明する。要するにルー●の消費アイテム版ッといった方が分かりやすいだろう。
そう思っているとイザナは少し体を伸ばして、素材が入ってあるリュックサックを背負うとどこかに向かう。
俺もイザナの後をついて行くように歩く。
しばらく歩いて商店街に着き、その路地裏に入ると奥ら辺に薄暗い店を構えていた。
俺とイザナはその店に入る。中は大量のエアガンと防弾チョッキを壁やショーケースに置かれ、レジの前に銃のチラシが張られ、肌黒い大男がハンドガンを丁寧に磨いている。
初めてだけどガンショップってこんなふうになっているんだなー。
そう重いながら店の中を見渡すと、黒のタンクトップを着ている褐色肌の大男が俺に気付き、イザナが褐色肌の大男を指しながら説明する。
「この人はビリー・アンダーソンさん。ガンショップ『ガロン』の店長で、うちのサバゲー部の顧問で切嗣先生の友達なんだ」
「君がクロードピョンね、今後ともうちの事をよろしくだピョン」
「ブフォ!?」
俺はビリーさんの語尾に思わず吹き出してしまう。巨体の男の語尾がピョンって……色々きつすぎだろ!
さすがに人前で人の語尾を笑うなんて、失礼極まりないからな。
なんとか噴き出すのを耐えるが、ビリーさんは見た目と裏腹に驚きながら心配する。
「だ、大丈夫かピョン? 今すぐ宣誓を呼んでおこうかピョン?」
「ツッ――!」
ヤバいヤバいヤバい! これ地味に精神に来てる!
こんなヤバい語尾なのになんでイザナはけろりとしているんだよ!? 一ミリも頬を緩まずに耐えれるなんてすごいな!
俺は何とか耐え、少し咳ついて挨拶をする。
「コホン、どうも俺がクロード・夜神です。今後ともよろしくお願いいたします」
「そんなに硬くなくても良いんだピョン」
ビリーさんは俺の態度の少し遠慮する。少し吹き出しそうになったがなんと耐えてショーケースの方を見る。
少しだけ見ようと思っていたが、俺は一丁のハンドガンをじっと見る。
見た目は少しさびた鉄色をしているが、鈍い輝きを持ってなかなか目が離せない。
ショーケースに飾れているハンドガンを指さしながら聞く。
「コレは何だ? 俺、あんまり銃の事全然詳しくないんだ」
「これかピョン? これは〈コルトM1900〉だピョン。コルト社が作ったハンドガンで装弾数は七発だけど、その代り作動方式はシングルアクションだから初心者にお勧めだピョン」
「へぇー」
俺はビリーさんの説明をショーケースにあるモデルを見ながら聞く。要するに作動方式も簡単だから使いやすいというわけだな。
そう思いながら見ているとビリーさんが電卓を操作しながら言う。
「ちなみにお値段税金込みでこのぐらいだピョン」
ビリーさんは電卓の操作を終えて俺に見せる。俺はその額を見て思わず電卓を取ってしまった。
イザナも横から少し見ると頬を引きつってしまう。
ウ、噓だろ……! 俺は冷や汗を流しながらイザナに聞く。
「な、なぁ? これ本当に適正価格なのか?」
「さ、さぁ? 俺もそう言うのは分からなくて……」
イザナは頬を引きつりながら答える。いやはやねぇ……だって電卓に浮き出ているゼロの数が四つあって、しかも五つ目は五であった。
や、ヤバい。今持っているのは二万五千円で、あと半分払えないといけない。
俺はイザナの方を向いてみる。イザナは申し訳なさそうに首を振る。
一体どうやってあと半分払えばいいんだよ! 小遣い稼ぎしようとしても、ゲームみたいに現金がドロップするわけないからな。
どうやって払おうか考えていると、ビリーさんは電卓をレジの横に置いて言う。
「後で払うならつけてもオッケーだピョン」
「エ、良いんですか!?」
俺はその言葉を聞いてつい叫んでしまう。
これは税込みで五万するのに、それを後払いだけどタダでくれるなんて大丈夫だろうか?
俺は少し遠慮するが、ビリーさんは〈コルトM1900〉を俺に手渡す。
「遠慮はいらないピョン、あとでもいいんだピョン」
「わ、分かりました……」
俺は少しぎこちなく貰う。その後は心理之迷宮で手に入れた素材をビリーさんに渡し、その換金を少し払ってから寮にかえった。
うちの学校にある寮、「バラン」に入るとダイニングで寮長に出会った。
「お、帰って来たのか? 休日に学校に行くなんて珍しいからな」
「えっと……ちょっと野暮用に行ってきました」
俺は少しはぐらかして部屋に戻る。、リュックサックを置いて風呂に入る。
服を脱いで湯船につかる。心の影との戦いと探索の疲労が抜けてゆき、桶が鳴る音が鳴り、心にリラックスがしてさらに疲れが抜いてくる。
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