vamps

まめ太郎

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 そう広くもないベッドの上で、俺はヒューイに腕枕をしてもらっていた。
 先ほどまで激しく動いていたせいで、真冬なのにお互いの体は汗でしっとりと湿っていた。
 ヒューイが枕元に置いてあるペットボトルに手を伸ばす。
 透明な液体を口に含むと、そのまま俺に口づけた。

 炭酸水だったようで、口の中で泡がぱちぱちと弾ける。
 驚いて目を白黒させる俺を見て、ヒューイがにやりと笑う。
 俺はそんなヒューイを軽く睨むと、目の前の逞しい肩に噛みついた。
 ヒューイは笑いながら、俺の唇をめくりあげる。

「まだ腹は減っていないだろ? 」
 尖っていない犬歯の先をヒューイの親指になぞられて、俺の体はまた少し熱を帯びた。
 そのままヒューイに抱きつくと、彼はまた声を上げて笑った。

「アレン、命令だ。このペットボトルを元の場所に置いて」
 俺はアレンからボトルを受け取ると言われた通りにした。
「ありがとう。助かった」
 ヒューイが俺の唇をチュッと吸い、頭を撫でてくれる。
 
 褒められると、自然に頬が緩む。
 訓練を始めたからか、俺達の間に信頼関係が築かれたせいか。
 俺は最初の頃のようにヒューイの望みをやみくもに叶えようとする行動はしなくなった。

 上半身を起こしたヒューイの太ももを跨ぐと、俺はヒューイの肩に頭を預け、ほうっと息を吐いた。
 下半身を押しつけると、ヒューイのモノが熱を帯び始める。
 こんな貧相な自分の体にヒューイが興奮してくれる事実が嬉しくて、俺は微笑んで銀色の瞳を見つめた。
 ヒューイも同じように笑う。

 このままもう一度熱を分け合う時間を始めようと、俺はヒューイに口づけようとした。
「そういや、アレンはダンスパーティーどうするんだ? 」
 唐突な問いに俺は目を丸くした。

「どうって……特に何も決めてないけど」
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