楽園の在処

まめ太郎

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 藤崎が俺にキスをすると、舌を深い角度で差し入れた。
 肉厚の舌が俺の口内をたどる。
 これがキスなら今まで自分のしてきたものはキスじゃない。ただ口を合わせただけだ。そう思えるくらいの熱心さと丁寧さだった。
 藤崎はたっぷりとした唾液を俺に飲ませ、軽く俺の舌先を甘噛みしたと思ったら、噛んだ部分を慰撫するように舐めた。

「舌出せ」
 言われた通りにすると、藤崎は俺の舌をしゃぶり、じゅぽじゅぽと吸いあげる。
 まだキスしかしていないのに、俺の脳内は靄がかかったようにぼんやりとしてきた。

 突然、胸の尖りをきゅっと摘ままれ、思わず無防備な声が出る。
 こりこりと弄ばれ、尖った乳首が芯を持った。
「女じゃねえんだから、それやめろ」
 俺の言葉に藤崎がふっと笑う。
「確かに今は違うかもな。でもお前はこれから女になるんだよ。俺に体を作り変えられてな」
 俺はその言葉にぞっとしたが、丁寧な藤崎の愛撫の前に、思考は簡単に蕩けた。
 元から快楽には弱い質だ。
 痛みで強制されるより、今はこの心地よさに縋りたかった。
 音を立てて乳首を吸い上げられると、俺の腰が勝手に揺らめきだす。

「くぅ、うんっ」
 漏れる声が恥ずかしく、俺は両手で口を塞いだ。
 それを見た藤崎が急に目を細め、手を外させる。
「俺の前では、何一つ隠すな」
 鋭く光る藤崎の瞳に晒され、俺はただ頷く事しかできなかった。

 藤崎の唇が俺のへそに落ち、そのまま下降する。
 藤崎は俺の淡い下生の毛を梳かすように舐めると、立ち上がって震える竿には敢えて触れず、双珠を口に含み痛いくらいの力で、引く。
「つっ、やだって…千切れるっ」
 慌てて藤崎の髪に触れ言うと、素直にそこから口を離し、上を向く俺のモノの尖端にチュッとキスする。
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