112 / 161
112R-18
しおりを挟む
誰も触れたことのない個所を長大な熱で抉られ、目がチカチカし、まともに息を吸うことができない。
「嘘つき。ここキスマークついてる」
そう言って、硝が俺の鎖骨辺りに触れた。
俺が言い返す前に、硝は俺の両手首を掴み、激しく腰をグラインドさせ始めた。抜けるぎりぎりまで腰を引くと、一気に突っ込む。
何度もそれをくり返し、俺は酷く揺さぶられた。
「今の海を外に出すの心配。だってこんな乱暴にしても気持ちよくなっちゃうでしょ?」
そう言われて、初めて俺は自分が達していることに気付いた。
「海は誰が相手だっていいんだよね?こうやって、突っこんでくれればさ」
「てめぇ…あっ、やめ」
パンパンと激しい出し入れに、悲鳴を上げてしまう。こんなにされてもまだ勃っている、自分の体が憎らしい。
硝がようやく奥に熱を解き放ち、動きを止めた。
俺に覆いかぶさり荒い息を吐く硝の頭に触れようとした瞬間、硝がキスマークの上から噛みついた。
「痛っ」
俺は反射的に、硝の頭を叩いた。しかし硝はピクリとも動かない。
「おい…」
叩かれても文句も言わずじっとしている硝が心配になり、俺は声をかけた。
「海、誰でもいいなら俺にしてよ。俺、誰よりも海のこと愛してる。海が俺のこと好きじゃなくても、お爺さんになっても、ずっと愛し続ける自信ある」
「なんでお前…そこまで俺のこと」
硝の気持ちは嬉しいというより、俺には重すぎて、若干恐怖さえ覚えた。
「母さんは父さんに見返りを求めたけど、俺はそんなことしない。ただ海が傍にいることを許してくれたらそれでいい」
「だからなんで俺なんだよ」
「分からない。でも俺は海が良いって思っちゃったから」
そう言って顔を上げた硝は泣きだす前の子供みたいな表情だった。
不思議とそんな硝の顔を見ると、ないはずの俺の良心が痛んだ。理沙と寝たことを申し訳ないとさえ思う。
絶対硝には言わないが。
「馬鹿だな、お前」
俺は呟きながら、硝と唇を重ねた。
ゆっくり何度も唇を付けては離す。硝が大きな掌で俺のわき腹を摩り、Тシャツを脱がそうとする。
その時、着信音が鳴り響いた。
硝はスマホをとると、少しだけ話し、電話を切った。
「いいのかよ?」
再び俺に覆いかぶさってきた硝に尋ねる。
「うん。お客さんだったけど、今好きな人との大事な時間だからって言って切った」
俺は慌てて上半身を起こした。
「大丈夫なのか?」
「うん。だって本当のことだし」
そう言って硝は俺にもう一度キスをした。
「ね?そうだよね?」
「…ああ」
俺は頷くと、硝の背中に両手を回し、自ら唇を重ねた。
「嘘つき。ここキスマークついてる」
そう言って、硝が俺の鎖骨辺りに触れた。
俺が言い返す前に、硝は俺の両手首を掴み、激しく腰をグラインドさせ始めた。抜けるぎりぎりまで腰を引くと、一気に突っ込む。
何度もそれをくり返し、俺は酷く揺さぶられた。
「今の海を外に出すの心配。だってこんな乱暴にしても気持ちよくなっちゃうでしょ?」
そう言われて、初めて俺は自分が達していることに気付いた。
「海は誰が相手だっていいんだよね?こうやって、突っこんでくれればさ」
「てめぇ…あっ、やめ」
パンパンと激しい出し入れに、悲鳴を上げてしまう。こんなにされてもまだ勃っている、自分の体が憎らしい。
硝がようやく奥に熱を解き放ち、動きを止めた。
俺に覆いかぶさり荒い息を吐く硝の頭に触れようとした瞬間、硝がキスマークの上から噛みついた。
「痛っ」
俺は反射的に、硝の頭を叩いた。しかし硝はピクリとも動かない。
「おい…」
叩かれても文句も言わずじっとしている硝が心配になり、俺は声をかけた。
「海、誰でもいいなら俺にしてよ。俺、誰よりも海のこと愛してる。海が俺のこと好きじゃなくても、お爺さんになっても、ずっと愛し続ける自信ある」
「なんでお前…そこまで俺のこと」
硝の気持ちは嬉しいというより、俺には重すぎて、若干恐怖さえ覚えた。
「母さんは父さんに見返りを求めたけど、俺はそんなことしない。ただ海が傍にいることを許してくれたらそれでいい」
「だからなんで俺なんだよ」
「分からない。でも俺は海が良いって思っちゃったから」
そう言って顔を上げた硝は泣きだす前の子供みたいな表情だった。
不思議とそんな硝の顔を見ると、ないはずの俺の良心が痛んだ。理沙と寝たことを申し訳ないとさえ思う。
絶対硝には言わないが。
「馬鹿だな、お前」
俺は呟きながら、硝と唇を重ねた。
ゆっくり何度も唇を付けては離す。硝が大きな掌で俺のわき腹を摩り、Тシャツを脱がそうとする。
その時、着信音が鳴り響いた。
硝はスマホをとると、少しだけ話し、電話を切った。
「いいのかよ?」
再び俺に覆いかぶさってきた硝に尋ねる。
「うん。お客さんだったけど、今好きな人との大事な時間だからって言って切った」
俺は慌てて上半身を起こした。
「大丈夫なのか?」
「うん。だって本当のことだし」
そう言って硝は俺にもう一度キスをした。
「ね?そうだよね?」
「…ああ」
俺は頷くと、硝の背中に両手を回し、自ら唇を重ねた。
0
お気に入りに追加
346
あなたにおすすめの小説
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
食事届いたけど配達員のほうを食べました
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか?
そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。
ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。
だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる