楽園の在処

まめ太郎

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 振り返ろうとした俺の後口に、藤崎の乾いた指が触れる。
「昨日したから、まだ緩いよな」
 そう言いながら、人差し指の頭を内部に潜り込ませる。
 引きつれた痛みを感じ、俺は叫んだ。
「無理だ。ローション使えよ」
「取りに行くのめんどくせえ。このまま、いいだろ?」
 そう言う藤崎に、近場にあったオリーブオイルの瓶を急いで手渡す。
 藤崎が蓋をあけ、匂いを嗅ぐと俺の尻にそれをかけた。
 指を入れ、内部を探るように動かす。

「あっ、あっ、そこ、もっと」
 痛いことは苦手だったが、気持ちいいことは好きだった。
 藤崎の指が快楽をもたらすと知っている俺は、貪欲にそれを求めた。
 藤崎は指を引き抜くと、しゃがみこみ、俺の後口を舐め、舌をいれる。
「うあ、あああ…うっ…ああ…んん」
 もうすっかりそこを舐められるような行為にも慣れてしまった。むしろ背徳的な気持ちよさに勝手に自分の腰が揺らめく。
 もじもじと内股を擦り合わせると、藤崎が勃った俺のモノをしごいてくれる。
 俺は前を後ろを同時に責められ、あっけなく熱を放った。

「はは、ここ。オリーブオイルの味がする」
 藤崎は自らのズボンと下着を手早く降ろすと、後ろに熱を押し当てた。
「ちょっと、待て。まだイッたばっかで…」
「ああ、それじゃやめるか」
 あっさり藤崎が体を離す。
「えっ」
 俺は後ろを振り返った。
 こちらをにやにや見ている藤崎と目が合う。

「どうして欲しい?海」
 すっかり後ろでイケるように開発された俺の体は、中途半端な快楽のせいで、疼き、中がうねっているのが自分でも分かった。
 赤い顔で、自分を睨みつける俺を藤崎が余裕の笑みで見る。
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