植人 第1章 自意始起

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また一人増えた僕の日常

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次の日
僕はまたいつも道理学校に向かった

教室にて
(おう植木おはよう)(ういーあれ?今日は篠笥は休みか?)

(確か家の用事があるって言ってたな)そんな話をしていたら
携帯にメッセージが届いた相手は妻川だった

内容は【今日の放課後空いてる?】だった
(何だったんだ?)(妻川から今日放課後空いてるか聞かれた)

(お前にもついに春が来たか)(そんなんじゃねーよ)
(まあ行って来いよ)(どうせならお前も来てくれよ)

(それは妻川に聞け)僕は妻川に【友崎も呼んでいいか?】と聞いた
【大丈夫】と返事が返って来た(大丈夫だってよ)

(分かった)(で何処に行けばいいんだ?)(分からん)(そこは重要だぞ)
メッセージで【何処に行けばいい?】【取り合えず昼休みこの間・・・の場所に友崎君もつれて来て】と返事が来た

【分かった】とだけ返事をして携帯をしまった
それから時間が経ち昼休み

僕は友崎と友崎弁当を連れてあの場所に向かった
既に妻川が待っていた

(よう妻川)(植木君と友崎君)(でどうしたんだ?)
(植木君にはもう謝ったけど友崎君にはまだ謝って無かったから)(俺に謝る事ってあったか?)

(前の件には友崎君にも迷惑を掛けちゃったから)(まあ少しはな)
(だから本当にごめんなさい)(植木の言っていた事は本当みたいだな)

(妻川もう頭を上げてくれ俺は妻川のやった事全てを許せるかと言われたら少し難しいがただ)
(お前の今の謝罪で俺はもう十分だこれからよろしくな)

妻川の瞳から涙がこぼれた(あれごめんね本当は泣かないようにしようと思ってたんだけど)
それを見て僕と友崎は妻川の肩に無言で手を置いた

それから無事あの件については完全に終わり僕達は学校終わりにファミレスに来ていた
(皆は進学とかちゃんと考えてる?)(俺は大学に行く)

(僕は前まで何も考えてなかったけど今は出来るなら友崎と同じ大学に行きたいかな)
(おっ嬉しい事言ってくれるじゃねーか植木)(ホント仲いいね)(おう)

(妻川はどうするんだ?)(私も大学かな~)意外だ
(あーその顔今意外って思ったでしょ)(何で分かった)(顔に書いてあった)

(だってその、ね大学行かなそうに見えるじゃん)(それ偏見だよ)
(すまん)(まあそう思われても仕方ないか)

そんな会話をしてファミレスを出た
(今日は何か良い日だったよ)(俺も)(私も)

(何かこんな日々が続くと良いな)(だな)(そうだね)
僕達は解散した家に帰り

僕は勉強をして寝た
やはり何も感じない日常だがそれでも悪くは無いそんな気がした
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