植人 第1章 自意始起

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4月2日の墓参り

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この日は両親の命日だ
春休み中僕は二人が眠っている墓の前まで来た

(二人共あっちでは元気にしてる?)
僕は墓の前でそんな事を言っていた


(何?あの子墓の前で何か話しているけど?)(4年前からあの子この日は来るようになったのよね)
(どうやら中学生の時に親御さんが事後だったかしら?)(亡くなったらしいわよ)

(可哀想な子ねけどあの子無表情よ薄情ね)
全部聞こえてるんだよ

そんな事を思っていた
けどあの人達の言っている事は間違っていないのかもしれない

だって周りから見たら僕は薄情者・・・
その後も僕は墓の前で何気ない会話を続けた

家に帰り
(ただいま)

もう5年もたったのか
時間が過ぎるのは早いと思った

電話が鳴った友崎だった
(もしもし)

(よう植木明日ちょっと遊ばないか?)
(分かった何処に行く?)

(桜でも見に行こうぜ)
(分かった)

(じゃあ明日13時にそっちに行くわ)
通話を終えた

友崎なりに気を使ってくれているのだろう
こうやって両親の命日の日に遊びの電話をかけてくる

次の日
12時50分に友崎が家に来た

10分前行動とはさすがだな
(ういーおはよう植木)(おうおはよう友崎)

(早速行くかと言いたいがお前どうせ今日の夜カップラーメンで済ませるだろ)(おう)
(何か作っておいてやるよ)

そう言って友崎は晩御飯を作って冷蔵庫に入れた
外に出て僕達は駅に向かい桜の見える所まで移動した

まあまあ人が要る今日は天気良いからな
僕達は桜を見ながら

(クラス替えでまた同じクラスだと良いな?)
(そうだな)

そんな何気ない会話をしていた時
(お兄さん格好いいね)そんな事を言われてた【友崎が】

(暇ならさ私たちとカフェでも行かない?)
(だってよどうする?植木)(どうすると言われても)

(へーその人友達なんだ~)(何か合って無くない?)
そんな事を言われた

(はぁ?)あっヤバイ僕はそう思い
(友崎ちょっと腹減ったからラーメンでも食いにいこうぜ)

そう言って僕は友崎を引っ張った
(ちょ植木引っ張るなよ)

(じゃあすみません僕達行くので)
(あっそ)

態度が冷たいそう思った
ラーメン屋で友崎は少し怒っていた

(何なんだよさっきのアイツら)
(まあ僕は気にしてないからそう怒るなよ)

(俺は気にするんだよ合って無いとかお前らの主観で判断するなってな)
コイツは本当にいい奴だなそう思った

食べ終わりラーメン屋を後にした
その後も少し友崎とゲーセンなど行って遊んだ

(じゃあな植木)(おう友崎気を付けて帰れよ)
僕達は解散した

家に帰り友崎が作ってくれた晩御飯を食べて
風呂に入り就寝した

1週間が過ぎ新学期が始まった
新しいクラスで僕は友崎とまた一緒になれた

(よう植木高校最後の1年もよろしくな)
(こちらこそよろしく頼むぜ)

(そういえばお前の隣の奴いなくね?)
(そうだな)

そして担任が入ってきて
(今日は転校生を紹介する)そう言った
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