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シルドルク4

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「何を言って?」「聞こえなかったか?殺されたって言ったんだが」死んだのではなく…殺された確かにそう仲月さんは言ったつまり私の頭の中を殺されたその言葉が何度も何度も繰り返されるそして「じょ冗談ですよね?仲月さん」

そう言うしかなかった少しでも安心したい自分がいるのだろうしかし「…」ただ私の目を見て黙っていたっていた「いい加減にして下さい本気で怒りますよ」私がそう言った後仲月さんは何も言わずに立ち去ろうとしていた

過ぎ去ろうとしている姿嘘だと信じたいでももし本当だったら私は知らなければならないそう考えた時には「待って下さい!!」そう呼び止めていた彼は振り返った

「…」「誰が両親を殺したんですか?」「それを言うには条件がある」「何ですか?」「お前契約魔法使えるだろ?それを交わしてくれないか?」

「…内容は」内心少し怯えていた自分がいた「そう怯えるなよ」この人はまるで私の心情を見透かしている様だ「言い忘れてたが契約するのは今じゃない」

「どういう事ですか?」分からなかった仲月さんは一体何を考えているのか「仮に今契約したら…いや何でもない」「それで両親を殺したのは誰なんですか?」

「そう焦るな」「今誰か言った所でお前信じるか?」「…」「だから本人の口から自白させてやるよ」「それが出来た後で契約をするって事で良いか?」「…分かりました」「それで?私に何か出来る事はありますか?」

「出来る事しか無いな」「即答ですね」「てか俺一人だったら厳しいが手伝ってくれるのなら確実に実行出来る」「で?頼めるか?協力」

「はい出来る限りの事はさせて貰います」「取り敢えずいくつかお前のスキルと魔法を使って貰いたい?」そう言われたので私は仲月さんに使った

まあ多少は残酷な事をしたのかもしてないもしあの場面で錦戸が俺を呼び止め無かったら今頃未来は変わっていたのだろうだがこれくらい乗り越えて貰わないと困るからな準備をしてそこに向かった―

静かな城の中で私は奏でられていたそれを聞いていた特に冒頭の三連符がとても良いと感じてしまった「お嬢様?いつの間にこんな曲を?」「ちょっと…ね?」

「そう言う事ですかお嬢様の担当のメイドさんを驚かせたいんですね?」「そうなのだからね?この事はひ…み…つだよ?」「かしこまりました」「では私はこれで」「ちょっと王様に会いに行こうかしら?」

玲那は一体何処に行っているんだ?私は城内で頭を悩ませていた今こそ奴の力が必要なのに「ゲルム王」側近であるフラーテルが報告に来た「奴について何か分かったか?」

「すみません現状ではまだ何も」「…そうかちょっと座りながら話そう」「分かりましたそれでは紅茶でもご用意いかがですか?」

「ありがとう頼むよ」城内で数か所ある場所の一つに私達は腰掛けた「どうぞ」「すまないな」少しの沈黙先に話し出したのはフラーテルだった「本当に何者なのでしょうか?」

「仮に本人の魔力量があの魔法石に込められた魔力量だと錦戸に匹敵するだろうな」「それが本当なら」「あぁ非常に厄介だ」
その後これからの方針を話している時「わぁっ!」背後からそんな声が聞こえたこの声は

「リフィア」振り返った時「!?」「驚いてくれた?」「リフィア?それは?」謎のお面を付けていた「これね」

「ジークイレイガって人から貰ったんだけど」その瞬間少し身構えてしまったまさかリフィアからその名前が出て来るとは思いもしなかったからだ

しかしお面を外し顔を見た時本人だと分かり少し罪悪感が沸いた「それで?どうしたんだい?」「ごめんなさいちょっと驚かせたくって」少し残念なのか寂しそうな表情をした

「すまない別に怒ってる訳では無いんだ」その言葉に安心したのかリフィアは笑顔になってくれた「じゃあ部屋に戻るね」彼女がトコトコと戻っていく姿が見えなくなった「良かった何も無くて」「そうだな」―

部屋に戻り鏡の前に立った姿が映るそれに触れ「ありがとう」口角を上げそう呟いた
称号≪カメレオン≫
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