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君が傷つくのなら俺が代わりに

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家に帰った「ただいま~」『・・・』何も返事が無かったので寝ているのかな?そう思って俺は寝室に向かった
そこには無言で枕を持って立ち尽くしていた千優が居た

「ただいまちひ」『何で電話出てくれなかったの?』「えっ」『もうね私健治の事が信じられないの』
「ちょっと一旦落ち着い」『落ち着けるはずがないじゃない』『私ねもう限界なのよ自分を保っていられるのがねえ?やっぱ健治他に好きな人でも出来たの?』「違う俺は千優が好き」『その好きは愛してるの好きじゃないでしょ?』「!・・・」『ほらね』「いやこれは違う一旦話を」

『うるさい!!!』『近寄らないでよ』千優が枕を振り回した「だから落ち着いてくれよ」俺はその枕を掴んだ
『放してよ』「だから落ち着けって」『うるさい私はもう健治なんて』千優が枕を引っ張った瞬間
ブチッっと枕が千切れ『あっ』「あっ」中に入ってた羽毛が散らばったこの時まるで二人の何かが引き裂けた気がしたお互い地面に倒れて千優も俺も茫然としていた『ごめんねさよなら』そう言って千優は出てってしまった

俺の頭の中は真っ白だった何も考えられなかったあれから何分経ったのだろうか俺は思い出した
そう言えば返事出来てなかったな俺は言えないまま終わるのは嫌だそう思った時には家から飛び出していた出るときに分かった千優は靴も履かずに出てってしまったらしい一体どこに行ったんだ千優

俺は電話を掛けたしかし繋がらなかった「クソ出てくれよ頼むよ」そうかこれが千優の気持ちだったのか俺は千優の気持ちを今ようやく理解する事が出来た「苦しいなこれは」探しているうちに雨が降って来た「マズイな」千優の事がさらに心配になった早く探さなきゃ俺が千優を守らないと何処だ何処だ千優

そして遂に千優を見つけた俺は叫んだ「待ってくれ千優!!」千優の足が止まった
「千優俺とけっこ」次の瞬間俺は何かに衝突した何だ?これ?痛いな千優は大丈夫かな?あれ?意識が何だろうこれやっと千優を愛する事が出来るようになったはずなのに俺はもう・・・

私は逃げた健治の話をろくに聞かずに私はただ一方的に当たって逃げた最低だ自分でも分かっていた
足が痛いはずなのに何故だろうもう痛みも感じないその痛みより心の痛みの方が強いせいなのかも知れない
『あー雨降ってきちゃったな』あの海での思い出が蘇った
『ここは何処だろう』私はもう何処にいるのか分からなかったその時後ろから声が聞こえた

「待ってくれ千優!!」私はズルい女だ健治は必ず来てくれる事を知っていて私は逃げた
やっぱり健治は来てくれたそして「千優俺とけっこ」キィィィィドンそんな何かがぶつかった音がした
私はゆっくり振り返ったそこには車がポールに突っ込んでいた『えっ』私はゆっくり近づいた

そして見た『けっ健治』そう健治が倒れていた私はもうここからの記憶があんまりない一体どうしたんだっけ?
確か救急車に電話して健治が連れてかれて事情聴取されてそれからそれからどうなったんだっけ?
私は家に帰ってから家にそれがある事が分かった『この箱ってまさか』開けた時私は後悔した
『本当に何してるんだ私は』私は願う事しか出来なかったお願いしますどうか健治が無事で合ってください
自分のせいでこんな事になっているのは分かっているでもそれでも願ったもう涙が止まらなかった

そして次に私が目覚めた時一体何時だったのだろうか?綺麗な朝日が差し込んでいた私は思い出していた
あの日前の健治に戻ってくれた日の朝の健治とのキスを『健治待っててね』そして私は再び眠りに着いた
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