18 / 60
今度は宗明が春吉を含んだ。
しおりを挟む
丁寧に舌を這わせる春吉の髪に、宗明の指が絡む。自分の愛撫で宗明が高ぶっていると思うと、甘い眩暈が起こった。
「はふっ、んっ、むっ、んっ、んっ」
春吉の行為が大胆に変わる。ぬらりとした口内に含まれ、宗明は先走りを溢す。それを懸命に吸い、より高みへと促す姿に宗明の胸が疼いた。
「もう、いい――」
肩を押して顔を外させると、今度は宗明が春吉を含んだ。
「ふっ、ぁああ――」
「無残に散らせはせぬ――存分に慣らし、受け止めさせよう」
「ぁ、ぁあ、ぁ」
それから言葉どおり、前戯に耐え切れず赦してと涙を流す春吉を、宗明は時間をかけて解し、自らの物とした。
***
その日より続けて三日、春吉は宗明の寝所に呼ばれた。表向きは、園が通っているということにされて。理由を問うてみたい気持ちはあったが、毎夜迎えに来る隆敏の渋面を見ると憚られた。
「ぁ、はっ、んっ、むね、あき――さまっ」
「はぁ、春――こんなに、蠢動して……絡み付いてくるぞ」
「や、ぁあ――」
穿たれながら細い声で啼くと、口を吸われた。ずっと昔からこうして肌を重ねているような気になりながら、春吉は宗明を受け止め、夜明け前に自分を送る隆敏を恨めしく思った。
「はふっ、んっ、むっ、んっ、んっ」
春吉の行為が大胆に変わる。ぬらりとした口内に含まれ、宗明は先走りを溢す。それを懸命に吸い、より高みへと促す姿に宗明の胸が疼いた。
「もう、いい――」
肩を押して顔を外させると、今度は宗明が春吉を含んだ。
「ふっ、ぁああ――」
「無残に散らせはせぬ――存分に慣らし、受け止めさせよう」
「ぁ、ぁあ、ぁ」
それから言葉どおり、前戯に耐え切れず赦してと涙を流す春吉を、宗明は時間をかけて解し、自らの物とした。
***
その日より続けて三日、春吉は宗明の寝所に呼ばれた。表向きは、園が通っているということにされて。理由を問うてみたい気持ちはあったが、毎夜迎えに来る隆敏の渋面を見ると憚られた。
「ぁ、はっ、んっ、むね、あき――さまっ」
「はぁ、春――こんなに、蠢動して……絡み付いてくるぞ」
「や、ぁあ――」
穿たれながら細い声で啼くと、口を吸われた。ずっと昔からこうして肌を重ねているような気になりながら、春吉は宗明を受け止め、夜明け前に自分を送る隆敏を恨めしく思った。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
幼馴染は僕を選ばない。
佳乃
BL
ずっと続くと思っていた〈腐れ縁〉は〈腐った縁〉だった。
僕は好きだったのに、ずっと一緒にいられると思っていたのに。
僕がいた場所は僕じゃ無い誰かの場所となり、繋がっていると思っていた縁は腐り果てて切れてしまった。
好きだった。
好きだった。
好きだった。
離れることで断ち切った縁。
気付いた時に断ち切られていた縁。
辛いのは、苦しいのは彼なのか、僕なのか…。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる