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【告白】

21.

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 浮かんだ疑問は、彼がホスセリの弟だからという結論に落ち着く。いつも三人で笑い、遊び、過ごしてきた。シキタカもまた、国王になるべく生きてきたホスセリを支えると言っていた。立場は違えど気持ちはおなじだから、彼の姿が胸に浮かんだのだろう。

「トヨホギ」

 ホスセリは祈るようにトヨホギの額に口づけ、彼女の首筋に顔を埋めた。くすぐったそうに、トヨホギが身をよじる。

(トヨホギは、自分の気持ちを知らないままでいる)

 ホスセリは、トヨホギがシキタカに惚れていると気づいていた。

 呪文のように繰り返し、ホスセリの妻になるのだと聞かされてきた彼女は、魂が惹かれている相手を認識できないでいる。

(それを知りながら身を引かない我の、なんとあさましいことか)

 ホスセリはトヨホギの胸にむしゃぶりついた。

「あっ、……ホスセリ、んっ、ぅ」

 急に激しい動きとなったホスセリに戸惑いながらも、受け入れようとトヨホギは彼の体に手足をかけた。胸の先はねぶられればねぶられるほど、蜜のような感覚を体に広げて肌を震わせ、胎内を潤ませる。それが流れて下肢が濡れるのを、トヨホギは感じた。広げた脚はホスセリの腰に巻きつけている。無防備な恥丘の奥に生まれた疼きに、トヨホギは腰を揺らめかせた。

「ふっ、ぁ、ああ、あ」

 ホスセリの手がトヨホギの脚の間に伸びる。迷うことなく肉花に指を差し込まれ、ぐるりとなぞられて、トヨホギは背を反らした。

「は、ぁあ、ああ」

「心地いいのだな」

「んっ、ぁ、わからない」

「まだ体に快楽がなじんでいないのだろう。わからないのも当然だ」

 そう言ってホスセリは優しく彼女の肩に唇を押し当てたが、トヨホギはこの刺激が快感だと理解していた。はじめての夜に引き出された本能が、これはそうだとトヨホギに教えていた。しかし恥ずかしくて、問いの答えをはぐらかしたのだ。

「ぁ、ああ……、っ、ホスセリ」

「これから、それを教えてあげよう。怖がらなくてもいいよ、トヨホギ。極楽でたゆたうような心地を、君に送ろう」

「は、あぁああっ」

 ホスセリの指が花芯を捉える。指の腹で潰されて、強すぎる刺激にトヨホギは首を振り、腰を浮かせた。

「ああっ、あ、ホスセリ、ああ……っ、それ、あ、ああ」

「受け入れてくれ、トヨホギ。これが快楽だ」

「ふっ、うう……、たゆたうって、ああ、違う、これ、あ、ああ」

 ホスセリが言ったものとは間逆の心地に、トヨホギはもだえながら目を白黒させた。たゆたうどころか、嵐に揉まれているようだ。

「んぁあっ、だめ……、ああ、こんなの……、ひ、ぁうう」
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