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第2章 駆け引きはカジノの鉄則?
私、スロットで出会いを引き当てちゃったんだ!
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* * *
ついついはしゃいで、食べ過ぎてしまった。
真理子はお腹を押さえながら、優雅にコーヒーを口に運んでいる琉偉に視線を向けた。彼は終始ほほえんでいた。これといった会話はまったくと言ってもいいくらい、していない。ただ食べて、飲んだだけだ。それでも真理子は楽しかったし、琉偉もずっと笑顔だった。
こんなふうに、異性と食事をしたのははじめてかも。
会話らしい会話といえば、見たこともない食べ物に対しての質問くらいだ。こんな自分を、琉偉はどう受け止めただろう。
「あ、あの」
なにか会話をしなければと、真理子は勇気を出してみた。
「すごく、おいしかったですね」
おや、というふうに琉偉の眉が持ち上がる。変なことでも言ったかと、真理子はヒヤリとした。
「普段は、そういうしゃべり方なのか」
「え?」
「昨夜はもっと、ざっくばらんな口調だったはずだ」
小首をかしげられ、真理子は真っ赤になった。
「そ、それは……、その、ごめんなさい。私、酔っぱらってて」
「うん。それは知ってる」
「ううっ。だから、その……、なんて言いますか……、すみませんでした」
肩をすぼめて頭を下げる。羞恥に包まれながら、やっぱり私はいつもどおりの私にしかなれないんだと、真理子は落胆した。せっかく自分のことをなにも知らない、知り合いになる機会など皆無そうな相手と、こうしてテーブルをおなじくしているというのに。
どうしてこうも、情けない態度しか取れないのか。再会してすぐに、昨日はごめんなさいと謝って、どうして誘ってくれたのかと軽い口調で訪ねる予定だったのに。
「ああ。……そんなに気に病まれると、かえって困るな」
困惑の笑みを浮かべた琉偉のやさしい瞳に、あきれられてはいないようだと、真理子はちょっとだけ肩の力を抜いた。
「謝罪を聞くために、誘ったわけじゃない」
「それじゃあ、どうして」
うん、と琉偉がわずかに目を伏せてはにかむ。遊び慣れている男には見えなくて、真理子はとまどった。
「あれきりで終わらせたくはなかったからだ。その……、覚えているかどうかはわからないが、恋人でもない相手の注意を聞く必要はないと君は言った。そこで俺は、これから君の恋人になろうと答えた。そして部屋に連れていき……、そこから先は、口に出して言うものじゃないが、覚えているな?」
うなずいた真理子は、そのままうつむいた。耳に「よかった」と琉偉の言葉が触れる。
「それで、あの場限りでそういうことをするような、つまり、無責任な男ではないと言いたくて、朝食に誘ったんだ。さいわい君は、どうやらひとり旅のようだし、俺もひとりのようなものだから、なんの問題もないかと思ってね」
「え――?」
「正確には、プライベートタイムにはひとりで過ごす、と言った方がいいかな。この船には、仕事も兼ねて乗っている。だから、ずっと君と過ごすというわけにはいかないが、君さえイヤじゃなかったら俺のプライベートタイムのパートナーとして、過ごしてはもらえないだろうか」
真理子はポカンと琉偉を見つめた。
「あの、仕事って、どんな仕事なんですか」
「ああ、うん。それは、まあ……、この船に関する仕事、とだけ言っておくよ」
ぼんやりとした説明に、真理子はあいまいにうなずいた。
「安心してくれ。あやしい仕事じゃないんだ。この船の……、そう、サービスに係る仕事と言えばいいのかな。だから、詳しく説明ができないというか、なんというか」
なるほどと、今度はしっかりうなずいて、真理子はほほえんだ。
「正直な顧客の声を知るには、身分を知られないほうがいい、ということですね」
「まあ、そういうことだ」
どことなく安堵した気配をかもした琉偉が、軽く身を乗り出して真理子とまっすぐに視線を重ねる。そんなふうに目を見つめられたことのない真理子は、深いブルーの瞳に吸い込まれてしまいそうで、ドギマギした。
「だから、この船での遊び方を真理子に教えられる。――来てくれたということは、俺と過ごしてもいいと考えてくれたってことでいいんだろう?」
ゴクリと喉を鳴らして、真理子は琉偉の笑みを見つめた。
それってつまり、旅の間はずっと私と過ごしてくれるってことよね。恋人として、私といてくれるって認識で間違っていないのよね。
心の中で確認した真理子は、得体のしれない興奮に満たされた。
私、スロットで出会いを引き当てちゃったんだ!
* * *
彼女はきっと、オーケーと答えてくれるはずだ。
願いのように確信を浮かべて、琉偉は真理子をじっと見つめた。
酔いの冷めた彼女はとてもおくゆかしく、ひかえめな態度で琉偉に接した。昨日の行動はアルコールが彼女を大胆にさせた結果だろう。きっと真理子は初対面の男とベッドを共にするような女じゃない。それは食事の間の、素直なよろこびの表情からも感じられた。
こういうまっすぐな人と恋をしたら、楽しいはずだ。
どうか彼女にとって自分が魅力的に映っていますようにと、琉偉は人生ではじめて女性に対して祈りを捧げた。
これまで、好きになった相手がいなかったわけではない。しかしその誰もが、琉偉の容姿あるいは財産になびいた。そして相手の打算を嗅ぎ取ってしまった琉偉は早々に興ざめて、別れるというパターンが繰り返されてきた。
真理子はそういう打算を持たずに、俺と付き合ってくれる。
ただの理想の押しつけだと、意識の片隅で叫んでいる自分がいる。
それでもいいさと、琉偉は希望を打ち消す声に答えた。
試してみなければ、違うかどうかはわからないだろう。
多くの女性から打算的な恋愛を捧げられてきた琉偉は、純粋な恋というものの存在を否定しながらも、そういうものにあこがれを抱いていた。
子どもじみた理想だとは自覚している。しかし理想だからこそ、捨てられずにいた。この船に乗っている間だけでいい。彼女となら、望んでいた恋愛ができるのではと、琉偉は期待を込めて真理子の返事を待った。
男を誘い慣れていないキス。料理を前にしたときの無邪気な笑顔。それらはきっと本物で、だからこそ彼女を愛おしいと感じている。昨夜の感情は一時の気の迷いではなかったのだと、琉偉は朝食に真理子を誘った自分を褒めた。
うなずいてくれ。
賭けた心がはじき出す絵柄が望むものであるようにと、スロット・マシンに全財産をつぎ込んだ心地で琉偉は真理子の返答を待った。
「ええと……。仕事の合間、なんですよね」
「そう。君の自由な時間は確保される。だから、旅の目的がなにかはわからないけれど、邪魔になるほどではないと思うよ」
余裕ぶってはいるものの、琉偉の心は不安に揺れていた。仕事の合間と確認されたということは、彼女の乗船目的は琉偉がいては邪魔になるものではないか。とっさにそう判断したので、自由時間は確保されると彼女に告げた。
ほんの一部でいいから、旅の時間を俺にくれ。
真理子はしばらく逡巡してから、ちいさく首を縦に動かした。
「それは、オーケーということでいいのかな」
期待に高まる胸を押さえて、一言一句ゆっくりと発音をした琉偉に、真理子は目じりをほんのりと赤くしてうなずいた。
「よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げた真理子に、こちらこそと答えた琉偉は、腕時計を確認しながら彼女に告げた。
「もっといっしょに過ごしたいんだが、仕事の時間なんだ。誘っておいてすまないが、俺はそろそろ失礼するよ。君は、ゆっくり過ごしていてくれ」
「あ、いえ。私ももうお腹いっぱいなんで、出ます」
立ち上がる琉偉に合わせて、真理子もイスを引いた。
「それじゃあ、出るまではいっしょに行こう」
手を差し伸べると、真理子はとまどいながら指先をチョコンと琉偉の手のひらに乗せた。
こういうエスコートには慣れていないらしい。
そんな初々しさが、生まれたばかりの琉偉の気持ちをはしゃがせる。けれどそれを表に出さずに、琉偉は手慣れた紳士の態度を心掛け、レストランの入り口まで彼女と歩いた。
まるで好きな女の前で、カッコつけようとするティーンエイジャーだな。
自分に対して好意的な滑稽を感じながら、琉偉は真理子に極上の笑みを向けた。
「次は、ランチに会うとしよう。すこし遅いけれど、一時半はどうかな。もしも小腹がすいてしまうようなら、甲板にあるカフェで軽いものを食べられる。そこまでして俺を待つ価値はないと思われるなら、次の約束はディナーにしておくけれど……」
断らないでくれ、と心で叫びつつ真理子に告げると、彼女はちいさく首を振った。
「大丈夫です。一時半に、ここで待っていればいいですか?」
「先に来たほうが席に着いていればいい」
「いえ、あの、それは……。その、私、英語ができなくて、だから、店員さんになんて言えばいいのかわからないから」
ごめんなさい、と謝る必要もないのに真理子がちいさな声でつぶやく。いじらしいと感じた琉偉は、抱きしめたい情動を堪えて重ねた手を持ち上げると、真理子の指先に唇を軽く当てた。
「それなら、ここで待ち合わせることにしよう。――じゃあ、後で」
「あ、はい。後で、また」
軽く手を振って真理子に背を向けた琉偉は、事務室に向かう自分がいつもより早足になっているとは気づかなかった。
ついついはしゃいで、食べ過ぎてしまった。
真理子はお腹を押さえながら、優雅にコーヒーを口に運んでいる琉偉に視線を向けた。彼は終始ほほえんでいた。これといった会話はまったくと言ってもいいくらい、していない。ただ食べて、飲んだだけだ。それでも真理子は楽しかったし、琉偉もずっと笑顔だった。
こんなふうに、異性と食事をしたのははじめてかも。
会話らしい会話といえば、見たこともない食べ物に対しての質問くらいだ。こんな自分を、琉偉はどう受け止めただろう。
「あ、あの」
なにか会話をしなければと、真理子は勇気を出してみた。
「すごく、おいしかったですね」
おや、というふうに琉偉の眉が持ち上がる。変なことでも言ったかと、真理子はヒヤリとした。
「普段は、そういうしゃべり方なのか」
「え?」
「昨夜はもっと、ざっくばらんな口調だったはずだ」
小首をかしげられ、真理子は真っ赤になった。
「そ、それは……、その、ごめんなさい。私、酔っぱらってて」
「うん。それは知ってる」
「ううっ。だから、その……、なんて言いますか……、すみませんでした」
肩をすぼめて頭を下げる。羞恥に包まれながら、やっぱり私はいつもどおりの私にしかなれないんだと、真理子は落胆した。せっかく自分のことをなにも知らない、知り合いになる機会など皆無そうな相手と、こうしてテーブルをおなじくしているというのに。
どうしてこうも、情けない態度しか取れないのか。再会してすぐに、昨日はごめんなさいと謝って、どうして誘ってくれたのかと軽い口調で訪ねる予定だったのに。
「ああ。……そんなに気に病まれると、かえって困るな」
困惑の笑みを浮かべた琉偉のやさしい瞳に、あきれられてはいないようだと、真理子はちょっとだけ肩の力を抜いた。
「謝罪を聞くために、誘ったわけじゃない」
「それじゃあ、どうして」
うん、と琉偉がわずかに目を伏せてはにかむ。遊び慣れている男には見えなくて、真理子はとまどった。
「あれきりで終わらせたくはなかったからだ。その……、覚えているかどうかはわからないが、恋人でもない相手の注意を聞く必要はないと君は言った。そこで俺は、これから君の恋人になろうと答えた。そして部屋に連れていき……、そこから先は、口に出して言うものじゃないが、覚えているな?」
うなずいた真理子は、そのままうつむいた。耳に「よかった」と琉偉の言葉が触れる。
「それで、あの場限りでそういうことをするような、つまり、無責任な男ではないと言いたくて、朝食に誘ったんだ。さいわい君は、どうやらひとり旅のようだし、俺もひとりのようなものだから、なんの問題もないかと思ってね」
「え――?」
「正確には、プライベートタイムにはひとりで過ごす、と言った方がいいかな。この船には、仕事も兼ねて乗っている。だから、ずっと君と過ごすというわけにはいかないが、君さえイヤじゃなかったら俺のプライベートタイムのパートナーとして、過ごしてはもらえないだろうか」
真理子はポカンと琉偉を見つめた。
「あの、仕事って、どんな仕事なんですか」
「ああ、うん。それは、まあ……、この船に関する仕事、とだけ言っておくよ」
ぼんやりとした説明に、真理子はあいまいにうなずいた。
「安心してくれ。あやしい仕事じゃないんだ。この船の……、そう、サービスに係る仕事と言えばいいのかな。だから、詳しく説明ができないというか、なんというか」
なるほどと、今度はしっかりうなずいて、真理子はほほえんだ。
「正直な顧客の声を知るには、身分を知られないほうがいい、ということですね」
「まあ、そういうことだ」
どことなく安堵した気配をかもした琉偉が、軽く身を乗り出して真理子とまっすぐに視線を重ねる。そんなふうに目を見つめられたことのない真理子は、深いブルーの瞳に吸い込まれてしまいそうで、ドギマギした。
「だから、この船での遊び方を真理子に教えられる。――来てくれたということは、俺と過ごしてもいいと考えてくれたってことでいいんだろう?」
ゴクリと喉を鳴らして、真理子は琉偉の笑みを見つめた。
それってつまり、旅の間はずっと私と過ごしてくれるってことよね。恋人として、私といてくれるって認識で間違っていないのよね。
心の中で確認した真理子は、得体のしれない興奮に満たされた。
私、スロットで出会いを引き当てちゃったんだ!
* * *
彼女はきっと、オーケーと答えてくれるはずだ。
願いのように確信を浮かべて、琉偉は真理子をじっと見つめた。
酔いの冷めた彼女はとてもおくゆかしく、ひかえめな態度で琉偉に接した。昨日の行動はアルコールが彼女を大胆にさせた結果だろう。きっと真理子は初対面の男とベッドを共にするような女じゃない。それは食事の間の、素直なよろこびの表情からも感じられた。
こういうまっすぐな人と恋をしたら、楽しいはずだ。
どうか彼女にとって自分が魅力的に映っていますようにと、琉偉は人生ではじめて女性に対して祈りを捧げた。
これまで、好きになった相手がいなかったわけではない。しかしその誰もが、琉偉の容姿あるいは財産になびいた。そして相手の打算を嗅ぎ取ってしまった琉偉は早々に興ざめて、別れるというパターンが繰り返されてきた。
真理子はそういう打算を持たずに、俺と付き合ってくれる。
ただの理想の押しつけだと、意識の片隅で叫んでいる自分がいる。
それでもいいさと、琉偉は希望を打ち消す声に答えた。
試してみなければ、違うかどうかはわからないだろう。
多くの女性から打算的な恋愛を捧げられてきた琉偉は、純粋な恋というものの存在を否定しながらも、そういうものにあこがれを抱いていた。
子どもじみた理想だとは自覚している。しかし理想だからこそ、捨てられずにいた。この船に乗っている間だけでいい。彼女となら、望んでいた恋愛ができるのではと、琉偉は期待を込めて真理子の返事を待った。
男を誘い慣れていないキス。料理を前にしたときの無邪気な笑顔。それらはきっと本物で、だからこそ彼女を愛おしいと感じている。昨夜の感情は一時の気の迷いではなかったのだと、琉偉は朝食に真理子を誘った自分を褒めた。
うなずいてくれ。
賭けた心がはじき出す絵柄が望むものであるようにと、スロット・マシンに全財産をつぎ込んだ心地で琉偉は真理子の返答を待った。
「ええと……。仕事の合間、なんですよね」
「そう。君の自由な時間は確保される。だから、旅の目的がなにかはわからないけれど、邪魔になるほどではないと思うよ」
余裕ぶってはいるものの、琉偉の心は不安に揺れていた。仕事の合間と確認されたということは、彼女の乗船目的は琉偉がいては邪魔になるものではないか。とっさにそう判断したので、自由時間は確保されると彼女に告げた。
ほんの一部でいいから、旅の時間を俺にくれ。
真理子はしばらく逡巡してから、ちいさく首を縦に動かした。
「それは、オーケーということでいいのかな」
期待に高まる胸を押さえて、一言一句ゆっくりと発音をした琉偉に、真理子は目じりをほんのりと赤くしてうなずいた。
「よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げた真理子に、こちらこそと答えた琉偉は、腕時計を確認しながら彼女に告げた。
「もっといっしょに過ごしたいんだが、仕事の時間なんだ。誘っておいてすまないが、俺はそろそろ失礼するよ。君は、ゆっくり過ごしていてくれ」
「あ、いえ。私ももうお腹いっぱいなんで、出ます」
立ち上がる琉偉に合わせて、真理子もイスを引いた。
「それじゃあ、出るまではいっしょに行こう」
手を差し伸べると、真理子はとまどいながら指先をチョコンと琉偉の手のひらに乗せた。
こういうエスコートには慣れていないらしい。
そんな初々しさが、生まれたばかりの琉偉の気持ちをはしゃがせる。けれどそれを表に出さずに、琉偉は手慣れた紳士の態度を心掛け、レストランの入り口まで彼女と歩いた。
まるで好きな女の前で、カッコつけようとするティーンエイジャーだな。
自分に対して好意的な滑稽を感じながら、琉偉は真理子に極上の笑みを向けた。
「次は、ランチに会うとしよう。すこし遅いけれど、一時半はどうかな。もしも小腹がすいてしまうようなら、甲板にあるカフェで軽いものを食べられる。そこまでして俺を待つ価値はないと思われるなら、次の約束はディナーにしておくけれど……」
断らないでくれ、と心で叫びつつ真理子に告げると、彼女はちいさく首を振った。
「大丈夫です。一時半に、ここで待っていればいいですか?」
「先に来たほうが席に着いていればいい」
「いえ、あの、それは……。その、私、英語ができなくて、だから、店員さんになんて言えばいいのかわからないから」
ごめんなさい、と謝る必要もないのに真理子がちいさな声でつぶやく。いじらしいと感じた琉偉は、抱きしめたい情動を堪えて重ねた手を持ち上げると、真理子の指先に唇を軽く当てた。
「それなら、ここで待ち合わせることにしよう。――じゃあ、後で」
「あ、はい。後で、また」
軽く手を振って真理子に背を向けた琉偉は、事務室に向かう自分がいつもより早足になっているとは気づかなかった。
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