白い息吹とココロの葉

カモノハシ

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(明日、雁谷かりやさんとも話してみようかな……)
 私の表情がほぐれたのを見て、彼は笑みを深めた。時折見せる、目を細めた微笑。
 と、ふいに、彼は困った顔をした。
「Ah…,was it be leaked that I thought you were pretty sometimes……?(もしかして、かわいいって時々思ってたこと、ばれてたんじゃ……)」
「え? なに? なんて言ったの?」
「……no, なんでもない」
「――ふぇっ!?」
 なんでもないと言いながら、ラーシュは手を伸ばして私の頬をつまんだ。
 痛くはないけれど、顔を触られるのはまだ慣れない。赤くなって抗議しようとしたら、彼の頬もうっすら染まっているのが見えた。
「……ラーシュ? やっぱり、怒ってる、よね?」
「怒っていない」
 そう言うくせに、やっぱりラーシュはちょっと不機嫌そうで、顔を覗き込もうとすると目をそらしてしまう。
「怒ってるならちゃんと言ってよ。言わないとわかんないんじゃなかったの?」
「だから、怒っていない!」
 そうこうしているうちに夜が更けて、遠くでかすかに鳴るキラキラした音が耳朶じだを打った。


 ――さて、この誤解は解くべきか否か?
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