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『戦場を駆ける華』この世界がそう題名付けられた乙女ゲームのものだと気付いたのは齡10歳の時だった。
『戦場を駆ける華(以後戦華)』は軍事国家ドベルグ王国の誇る王宮竜騎士団を舞台に、主人公であり数少ない女性騎士であるアシュリーヌちゃんが見目麗しき竜騎士や王宮の貴族達と国の平和を守るなり陰謀に巻き込まれたり山あり谷ありを乗り越えて果てにはあんなことやこんなこともしてしまう、詰まる所18禁ゲームである。
前世の私はそれはもう面食いも極まったゲーマーで、 『戦華』も例に漏れず大変やり込ませて頂いた。乙女ゲームと言えど戦華はそこらのRPGも顔負けのバトルシステムを始め作画ストーリー音楽全てにおいて完成度が高く、巷でも高評価だったのだけど何よりの魅力はスケベシーンがドスケベだったことだ。本当に女性向けかと思うほどに過激なスチルと情景描写に、プレイする度にオカズにさせて頂いておりましたありがとうございます。
その中でも私の一推しであるメイン攻略対象、ドベルグ王国の第二王子であり王宮騎士団第一部隊隊長であらせられるマルクス様のスケベパート……もとい、√たるや。キラキラ王子フェイスに反したドS絶倫っぷりに画面の中のアシュリーヌちゃんと共に腰砕けになってしまい、クリア後にはすっかり王子の女と化してしまった。戦華グッズをロット買いし、お取引交換を繰り返しては王子グッズを必死に回収して痛バまで作っておりましたよええ。そうして意気揚々と戦華同人イベントへ向かう途中で車に突っ込まれてその生に幕を閉じたんですけどね。悔しいったらない。どうか痛バは現場から彼方に吹っ飛び消失し、友人一同は私の墓へあの日の戦利品を納めていてくれよと願うばかり。
そんな私が戦華の世界へ転生できたことの喜びたるや、察して頂きたい。非業の死を遂げた私へ神様がご褒美を与えてくださったとしか思えないよね。推しをこの目で拝むしかないよね。例え手が届かずとも、あれほど渇望した相手が同じ次元で息をしている。これ程の幸せはない。
何故手が届かないかって?
それは私が主人公のアシュリーヌちゃんでも、彼女と悶着を起こす攻略対象達に想いを寄せる令嬢の一人でもなく、一介の名も無きーーいや名はあった。フェリシアという名を持つ伯爵家の娘さんだったからである。
爵位持ちではあるけれど、モブ。どう足掻いてもゲーム内に名を連ねる事のない、モブ。けれど覚醒した私が嘆き悲しむことはなかった。何故なら私はアシュリーヌちゃんと王子のまぐわいに興奮を覚える、アシュリーヌちゃんのファンでもあったからである。所謂主人公へ自己投影するタイプじゃないオタクなのだ。
アシュリーヌちゃんの絹のように美しい銀色の髪が淫らに乱れ、いかにも純真無垢で愛らしいお顔が快感に歪み、芸術品のような形の良いアシュリーヌちゃんのアレやソレが推しである王子の手でアレソレされてる様を生で拝むことが叶わない訳ではない。齢10歳にして私の頭の中は王子とアシュリーヌちゃんの情交で頭がいっぱいだった。前世分20年ちょっと歳を重ねているとはいえ、とんでもない女児である。
そうして覚醒した瞬間、私の今世での目標は定まったのだ。幸にも王太子の生年月日から逆算するに、私の就業開始時期はアシュリーヌちゃんの入団の時期と合致している。王宮竜騎士団へ入団するしかあるまいよ。
全ては、推し達のセックスをこの目で拝むために。
「竜騎士団舐めてた」
「当たり前だろ。マルクス様目当てで志願して入団できただけでも奇跡なのに、そんなミーハーな動機のみで名誉あるこの仕事が務まると思うなよな」
晴れて私は二月前、王宮竜騎士団への入団を果たした。のは良いのだがその実態はそれはそれはもうきついの一言であった。朝は日が昇る前に起床して竜達への世話、訓練場の走り込み、食事量が尋常じゃない男所帯の中での朝食の争奪戦、訓練、任務、訓練、訓練……。
勤務年数が重なれば本格的な任務への招集も少なくなくなるのだろうが、今の私は新兵。ぺーぺーの下っ端は人手が必要な仕事以外はとにかく訓練あるのみだそうだ。
竜達のお手入れのデッキブラシを杖にしてぼやく私を見下ろすのは、訓練学校時代からの腐れ縁のノアだ。
「ミーハーで悪かったね。マルクス様を慕う気持ちはノアと変わらないもの。入隊さえ果たすことが出来ればあとは勝ったも同然だと思っていたのに……」
そう。何がきついかって、殿下ことマルクス様との距離だ。マルクス様は既に王宮竜騎士団第一部隊隊長。因みに同期であり訓練学校を主席で入学、そして卒業したアシュリーヌちゃんは第一部隊に配属。
かたや頭も運動神経も月並みでギリギリの成績で入団した私は第8部隊の補給要員である。補給要員とはメインの隊員達がいつでも万全の状態で動けるよう武器の手配や整備、竜の手入れ等を主に行う、詰まる所雑用係だ。モブである己の出自を舐めていた。
「お前のポジティブさだけは心から感服に値するよ。マルクス様と言えば王国内に止まらず世界各国の女性の憧れの的だと名高いお方なのに……おっ、現にほら」
顎をしゃくるノアの視線を追うと今いる厩舎超えた向こう、今日は政務のため非番らしく騎士団服ではなくthe王子様といった具合の、公務用のフォーマルを着用しているマルクス様が訓練場に面する王宮の吹き抜けの渡り廊下を歩く姿が見えた。その周りを華やかなドレス姿の令嬢達が囲っている。こ、この場面はーー
「アシュリーヌ」
マルクス様が訓練場で武器の整備をしているアシュリーヌちゃんを見つけるや否や、手を振っているではないか。それどころか令嬢達をそっちのけにして、アシュリーヌちゃんの元へ歩み寄っている。
間違いない。恋愛イベントだーー!
砂埃で愛らしいお顔を汚しながらも、公務に任務に忙しいマルクス様の体を気遣うアシュリーヌちゃん。そんな彼女の笑顔に癒されるマルクス様。その背後から放たれる禍々しい令嬢達の視線……
うわわわゲームでも見たあのシーンがまたもや目の前に……!
思わずほぅ、と溜息が漏れてしまうのも無理は無い。入団してからアシュリーヌちゃんとマルクス様はしばしば恋愛イベントを卒なく発生させているようで、この調子だと二人が体を交わらせるのも時間の問題だ。
「フェリシア……ええと、なんていうか……まぁ、気を落とすなって」
「へ?」
下腹部に灯る熱と、にやけるのを精一杯抑えていたのがノアにはどうやら私がマルクス様の恋愛フラグに堪えているように見えたらしい。
別に私はマルクス様に懸想している訳ではないのだが。
肩に添えられた手と気の毒そうに眉を顰めたノアの顔を交互に見やった後、種類は違えど彼に好意を抱いている事自体は変わらないし、弁論するのも面倒なのでそのままにしておくことにした。
「いやいや、アシュリーヌちゃんは女の私から見ても魅力的な子だし、マルクス様が気に掛けるのも当然だよ。私は遠くからでも、こうしてこの目で拝見できているだけで満足なんだ」
二人が仲良くなっていく様をね!
一番近いスケベイベントはいつだったかなぁと、再び何事も無かったかのように鼻歌なんて口ずさみながら竜の大きな背中へ向かってブラシを動かす。
「お前がそれでいいのなら、いいけどよ……」
釈然としない様子ながらも同じようにノアも再びブラシ掛けを再開した。
ノアは優しい。
15の時に竜騎士訓練学校で出会い、たまたま同じクラスだったことがきっかけで交流が深まった。それから6年間鈍臭くて要領の悪い私のお守りをし続けてくれている。ノアがいなかったらきっと私はこの竜騎士団へ入団などできていなかっただろう。
ノアは私と違い平民の出自だ。騎士は基本的に身分の上下は問わず、強くて優秀な者が就任する。同じ8班でありながらもノアは私なんかよりずっと賢くて武術にも長けている。学生時代私の尻拭いをしていなければきっともっと活躍できる部隊へ配属されていただろうし、爵位さえあれば王宮の官職だって夢じゃなかったと思う。
それでも生粋の末っ子気質の私はノアの優しさに甘え続け、今だって本来は補給係ではない彼にブラシ掛けを手伝わせている。まあこれはノアが自ら名乗りを上げて勝手に厩舎へやって来たんだけど。
兎にも角にも、そんなちょっとぶっきらぼうながらも心優しい友人に恵まれ、手に入れた一世一代のこのチャンスを無駄にする訳にはいかない。
ノアに報いるためにも私は推し達のスケベをこの目で拝まねばならないのだ。
『戦場を駆ける華(以後戦華)』は軍事国家ドベルグ王国の誇る王宮竜騎士団を舞台に、主人公であり数少ない女性騎士であるアシュリーヌちゃんが見目麗しき竜騎士や王宮の貴族達と国の平和を守るなり陰謀に巻き込まれたり山あり谷ありを乗り越えて果てにはあんなことやこんなこともしてしまう、詰まる所18禁ゲームである。
前世の私はそれはもう面食いも極まったゲーマーで、 『戦華』も例に漏れず大変やり込ませて頂いた。乙女ゲームと言えど戦華はそこらのRPGも顔負けのバトルシステムを始め作画ストーリー音楽全てにおいて完成度が高く、巷でも高評価だったのだけど何よりの魅力はスケベシーンがドスケベだったことだ。本当に女性向けかと思うほどに過激なスチルと情景描写に、プレイする度にオカズにさせて頂いておりましたありがとうございます。
その中でも私の一推しであるメイン攻略対象、ドベルグ王国の第二王子であり王宮騎士団第一部隊隊長であらせられるマルクス様のスケベパート……もとい、√たるや。キラキラ王子フェイスに反したドS絶倫っぷりに画面の中のアシュリーヌちゃんと共に腰砕けになってしまい、クリア後にはすっかり王子の女と化してしまった。戦華グッズをロット買いし、お取引交換を繰り返しては王子グッズを必死に回収して痛バまで作っておりましたよええ。そうして意気揚々と戦華同人イベントへ向かう途中で車に突っ込まれてその生に幕を閉じたんですけどね。悔しいったらない。どうか痛バは現場から彼方に吹っ飛び消失し、友人一同は私の墓へあの日の戦利品を納めていてくれよと願うばかり。
そんな私が戦華の世界へ転生できたことの喜びたるや、察して頂きたい。非業の死を遂げた私へ神様がご褒美を与えてくださったとしか思えないよね。推しをこの目で拝むしかないよね。例え手が届かずとも、あれほど渇望した相手が同じ次元で息をしている。これ程の幸せはない。
何故手が届かないかって?
それは私が主人公のアシュリーヌちゃんでも、彼女と悶着を起こす攻略対象達に想いを寄せる令嬢の一人でもなく、一介の名も無きーーいや名はあった。フェリシアという名を持つ伯爵家の娘さんだったからである。
爵位持ちではあるけれど、モブ。どう足掻いてもゲーム内に名を連ねる事のない、モブ。けれど覚醒した私が嘆き悲しむことはなかった。何故なら私はアシュリーヌちゃんと王子のまぐわいに興奮を覚える、アシュリーヌちゃんのファンでもあったからである。所謂主人公へ自己投影するタイプじゃないオタクなのだ。
アシュリーヌちゃんの絹のように美しい銀色の髪が淫らに乱れ、いかにも純真無垢で愛らしいお顔が快感に歪み、芸術品のような形の良いアシュリーヌちゃんのアレやソレが推しである王子の手でアレソレされてる様を生で拝むことが叶わない訳ではない。齢10歳にして私の頭の中は王子とアシュリーヌちゃんの情交で頭がいっぱいだった。前世分20年ちょっと歳を重ねているとはいえ、とんでもない女児である。
そうして覚醒した瞬間、私の今世での目標は定まったのだ。幸にも王太子の生年月日から逆算するに、私の就業開始時期はアシュリーヌちゃんの入団の時期と合致している。王宮竜騎士団へ入団するしかあるまいよ。
全ては、推し達のセックスをこの目で拝むために。
「竜騎士団舐めてた」
「当たり前だろ。マルクス様目当てで志願して入団できただけでも奇跡なのに、そんなミーハーな動機のみで名誉あるこの仕事が務まると思うなよな」
晴れて私は二月前、王宮竜騎士団への入団を果たした。のは良いのだがその実態はそれはそれはもうきついの一言であった。朝は日が昇る前に起床して竜達への世話、訓練場の走り込み、食事量が尋常じゃない男所帯の中での朝食の争奪戦、訓練、任務、訓練、訓練……。
勤務年数が重なれば本格的な任務への招集も少なくなくなるのだろうが、今の私は新兵。ぺーぺーの下っ端は人手が必要な仕事以外はとにかく訓練あるのみだそうだ。
竜達のお手入れのデッキブラシを杖にしてぼやく私を見下ろすのは、訓練学校時代からの腐れ縁のノアだ。
「ミーハーで悪かったね。マルクス様を慕う気持ちはノアと変わらないもの。入隊さえ果たすことが出来ればあとは勝ったも同然だと思っていたのに……」
そう。何がきついかって、殿下ことマルクス様との距離だ。マルクス様は既に王宮竜騎士団第一部隊隊長。因みに同期であり訓練学校を主席で入学、そして卒業したアシュリーヌちゃんは第一部隊に配属。
かたや頭も運動神経も月並みでギリギリの成績で入団した私は第8部隊の補給要員である。補給要員とはメインの隊員達がいつでも万全の状態で動けるよう武器の手配や整備、竜の手入れ等を主に行う、詰まる所雑用係だ。モブである己の出自を舐めていた。
「お前のポジティブさだけは心から感服に値するよ。マルクス様と言えば王国内に止まらず世界各国の女性の憧れの的だと名高いお方なのに……おっ、現にほら」
顎をしゃくるノアの視線を追うと今いる厩舎超えた向こう、今日は政務のため非番らしく騎士団服ではなくthe王子様といった具合の、公務用のフォーマルを着用しているマルクス様が訓練場に面する王宮の吹き抜けの渡り廊下を歩く姿が見えた。その周りを華やかなドレス姿の令嬢達が囲っている。こ、この場面はーー
「アシュリーヌ」
マルクス様が訓練場で武器の整備をしているアシュリーヌちゃんを見つけるや否や、手を振っているではないか。それどころか令嬢達をそっちのけにして、アシュリーヌちゃんの元へ歩み寄っている。
間違いない。恋愛イベントだーー!
砂埃で愛らしいお顔を汚しながらも、公務に任務に忙しいマルクス様の体を気遣うアシュリーヌちゃん。そんな彼女の笑顔に癒されるマルクス様。その背後から放たれる禍々しい令嬢達の視線……
うわわわゲームでも見たあのシーンがまたもや目の前に……!
思わずほぅ、と溜息が漏れてしまうのも無理は無い。入団してからアシュリーヌちゃんとマルクス様はしばしば恋愛イベントを卒なく発生させているようで、この調子だと二人が体を交わらせるのも時間の問題だ。
「フェリシア……ええと、なんていうか……まぁ、気を落とすなって」
「へ?」
下腹部に灯る熱と、にやけるのを精一杯抑えていたのがノアにはどうやら私がマルクス様の恋愛フラグに堪えているように見えたらしい。
別に私はマルクス様に懸想している訳ではないのだが。
肩に添えられた手と気の毒そうに眉を顰めたノアの顔を交互に見やった後、種類は違えど彼に好意を抱いている事自体は変わらないし、弁論するのも面倒なのでそのままにしておくことにした。
「いやいや、アシュリーヌちゃんは女の私から見ても魅力的な子だし、マルクス様が気に掛けるのも当然だよ。私は遠くからでも、こうしてこの目で拝見できているだけで満足なんだ」
二人が仲良くなっていく様をね!
一番近いスケベイベントはいつだったかなぁと、再び何事も無かったかのように鼻歌なんて口ずさみながら竜の大きな背中へ向かってブラシを動かす。
「お前がそれでいいのなら、いいけどよ……」
釈然としない様子ながらも同じようにノアも再びブラシ掛けを再開した。
ノアは優しい。
15の時に竜騎士訓練学校で出会い、たまたま同じクラスだったことがきっかけで交流が深まった。それから6年間鈍臭くて要領の悪い私のお守りをし続けてくれている。ノアがいなかったらきっと私はこの竜騎士団へ入団などできていなかっただろう。
ノアは私と違い平民の出自だ。騎士は基本的に身分の上下は問わず、強くて優秀な者が就任する。同じ8班でありながらもノアは私なんかよりずっと賢くて武術にも長けている。学生時代私の尻拭いをしていなければきっともっと活躍できる部隊へ配属されていただろうし、爵位さえあれば王宮の官職だって夢じゃなかったと思う。
それでも生粋の末っ子気質の私はノアの優しさに甘え続け、今だって本来は補給係ではない彼にブラシ掛けを手伝わせている。まあこれはノアが自ら名乗りを上げて勝手に厩舎へやって来たんだけど。
兎にも角にも、そんなちょっとぶっきらぼうながらも心優しい友人に恵まれ、手に入れた一世一代のこのチャンスを無駄にする訳にはいかない。
ノアに報いるためにも私は推し達のスケベをこの目で拝まねばならないのだ。
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