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あなたは俺だけの物です

③※

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「一から躾け直しますから、全部服脱いでください」

「っ、ま、まって」

「10秒以内に脱いでください。1秒でもオーバーしたら分かってますよね」

俺が壁掛け時計を見つめ始めると、焦った環さんは乱雑に衣服を脱ぎ散らかしていく。
残り2秒というところで環さんは全裸になり、気まずそうに視線をきょろきょろと巡らせた後シーツを掴んで身体を隠していた。

普段ならいつまでも初心うぶな環さんも可愛いなと思うところだろうが、生憎あいにく今日の俺にそんなことを考えている余裕はない。

「正座して、自分のおっぱいに唾液垂らしてください」

嫌そうな顔をしているが、今更俺に抵抗するという選択肢はないのだろう。
大人しく正座して、口をもにょもにょと動かし、自身の乳首付近に涎が垂れるよう下を向いて唾液を垂らしている。
ちらりとこちらを向いたが無表情で見つめ返してやると、すぐに視線を逸らして再び涎を垂らす作業を開始していた。

「両方とも十分に濡れましたね。次はおっぱいを自分で触ってください」

「っ、」

「それとオナニーしながら俺の名前を最低30回は呼んでください。それが終わらない限りはオナニーも止めないでください」

「い、いぬかい、きいて」

「環さん、ペットに拒否権はないんですよ」

無表情のままそう伝えると、迫力に屈したのか環さんにしては比較的抵抗することなく自身の乳房を触り始めた。
あえて乳首を外しながら、お世辞にも上手とは言えない手つきで自慰を行っている。

「ん…っ」

「さっきの話聞いてましたか?俺の名前きちんと呼んでください。わざと乳首外して触るのも止めてください」

「…んあっ!ん、んうっ」

環さんの指がおそるおそる乳首を掠めるとそれだけで嬌声が上がる。
俺がいつも触っている方法を真似するように人差し指で自身の乳首を弾いては、その度に身体を震わせている。

「…ぬかい、んっ、…かいっ」

「俺に聞こえない場合はカウントしません。まだ0回です」

「…い、ぬかい、あっ、いぬかいっ、んああっ」

環さんは頬を真っ赤に染めながら俺の名前を必死に呼んでいる。まるで俺を欲しているような切ない声に思わず唾をのんだ。

「いぬかい、いぬかいっ、あんっ、いぬかいぃっ」

「俺のことを考えながらひとりえっちしてるみたいですね」

「っちが、うっ」

「側から見たらそう見えますよ」

「っ、」

環さんは思いきり顔を逸らして、極力俺を意識しないようにしている。
そうやって抵抗するたびに俺に意地悪されるってこと、そろそろ気付いた方がいいと思う。

「…いぬかい、いぬかいっ、んんっ」

「環さん、足開いてください」

「っ」

さっきまで聞き分けが良かったのにもじもじと足を動かして一向に開こうとしない。
まあ、自分の秘部の状態がどうなってるかすでに分かっているからだろう。
俺にはそんなこと関係ないけど。

「環さん」

「…っ」

「…ふ、ある程度予想はしてましたけど、まさかシーツまで濡らしているとは思いませんでした。俺の名前呼びながらオナニーするのがよっぽどお気に入りなんですね」

「ちが、ちがうっ」

「俺の言葉に反論してばっかりだと一向に終わりませんよ。明日も仕事があるんですから。環さんが朝までオナニーしてから出社したいというなら話は別ですけど」

「っ、い、いぬかい、いぬかい、いぬかいっ」

環さんは目を瞑って俺の存在を無視する作戦に出始めた。
すると音に意識が行ってしまうだろうが、環さんはそのことに気付いていない。

「環さん、次から次へと愛液が溢れてきてますよ」

「…いぬかい、んっ、いぬかい…」

「俺に虐められたこと想像しながらオナニーしてるんですか?一か月イけなかったときのこととか。それか下着無しでまんこ濡らしながら仕事してたときのこととか」

「っ、ふ、いぬか、い、いぬかい…っ」

そうだ。
もっと俺を意識させる。
貴方に快楽を教えこんだのは俺だ。
貴方が従うべきは俺だけだ。

「っあ!」

「手抜きしてるのバレバレです。散々俺が弄ってあげたでしょう。真似すればいいんです」

「ひあっ、わかった、わかったからあっ」

環さんの乳首を親指と人差し指で摘まんだり、強めに引っかいたりしてやるとのけ反りながら感じている。

「んあっ、いぬか、あんっ」

「ああ、感じると俺の名前もろくに言えなくなるんですね。分かりました。救済措置で、俺に1回キスするごとに名前を呼んだ計算にしてあげましょう」

「…んぅ」

環さんはおずおずと近づいてきて、一拍の後キスをしてきた。
俺は口角を上げ、そのまま環さんの唇を貪る。
おどおどと逃げ惑う舌を捕まえて自身の舌に絡めてやると肩がぴくぴくと跳ねる。
まるで7匹の子ヤギに出てくる狼と子ヤギのようにその戦力差は歴然としていた。

「っふぁ、はぁ」

「今のが『1回』です」

「っ…」

「今のキスをあと16回繰り返すか、俺の名前呼びながらオナニーするか、自分で選んでください」

キスの余韻で環さんの頬は紅潮し、息も荒い。
おまけに瞳もうるうるとしている。
そのうちキスだけでイけるようになるのではと考えていると、眼前に影が差した。

「ん、む……んん!んむっ、んん…」

環さんがキスの方を選ぶとは少し予想外だったが、選択肢を与えたのは自分だ。
明日の業務中に俺とのキスを思い出して濡れてしまうくらいには俺の舌を刻み付けてやろう。
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