鷹村商事の恋模様

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それなりに

それなり

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今日も定時で上がり、概ね順調に帰宅できた。

「ただいま」
「おかえりなさい」
会社を出る前にラインを入れておいたから、玄関までお迎えに来てくれたらしい。
でも、これは今日も言わないと。

「香さん?毎日言うけど、鍵はちゃんとチェーンまでしないと…」
「分かってるって、日中は必ずしているわ。ごめんね?」
可愛く言われると、それ以上は何も言えない。
「本当に、心配しているんだからね?」
毎日ここまでしか言えない俺。
だって俺はこの奥さんに、一生頭が上がらないから。

「うん、昇くんが出勤したら、すぐにチェーンしてるもの」
「本当?」
「そうよ。信じてないの?」
「ごめんなさい」
「ふふ、分かってくれれば良いの」

「今日は、体調は大丈夫だった?」
「ええ、元気だったわ。私もこの子も順調よ?」
「食欲も?」
「しっかり食べたわ」
「それなら良かった、本当に無理をしないでね?」

そんなことを言いながら、靴を脱ぐ。
鍵をしっかりかけて。
そうそう、忘れない内にちゃんとチェーンもして。

「今日も早かったわね」
「え?ダメだった?」
「言ってないでしょ?私の顔を見て?ダメって顔をしている?」
「してません」
「でしょ?毎日、きちんと時間通りで嬉しいって言ってるの」

「だって、早く帰れって東田チーフが」
「課長ね」
俺の言葉を、にこりと訂正する香さん。
それを聞くと、また胃が痛い。

「うぅ、香さんまでイジメないでよ」
「ごめんごめん、折角昇進したのに、本当に大丈夫?」
「ダメだよ、俺なんて」
「そんなこと言わないで?渡来チーフ?」
「イジメてくるじゃん」

この春から、俺は昇進した。
年だって34歳、まあまあ妥当だと思っていた。
それと同時に、奥さんの香さんが退社した。
妊娠をきっかけに。
そう、もうすぐ子どもが産まれるんだ。

なのに何でか、同じく昇進した課長が、「チーフ」の座を譲ってくれない。
課長なのに、当たり前のようにチーフって呼ばれている。
喫煙所で会っても、ニヤニヤするのみで、悪いと思っていない。
そう、絶対に悪いと思っていないんだ。

「あの人、俺のこと根本的に嫌っているからな」
「そうかしら?」
「和田と一緒で、俺のこと排除しようとしてるんだって」
「それは、流石に思い込みよ?」
「思い込みじゃないって」
「だって、かすみちゃんからは、ちゃんと『渡来さん生きてますか』ってライン来るもの?」

「え?和田から?何で」
「かすみちゃんなりに、昇くんのことを心配してるんじゃないの?」
「じゃ、直接言えよな」
「言いたくないんだって」
「何で?」
「昇くんが幸せそうだから、悔しいんですって」

「意味が分からない」
「私が退社したことで、皺寄せが行ってるし」
「皺寄せなんかじゃない!それは違うよ?」
俺の言葉に、香さんは驚いた顔をした。
「ごめん、先に風呂行ってくる」

この春から、同じ職場で働いていた香さんがいない。
そのことを寂しいって思うのは、俺が彼女に甘えているからだろう。
俺が入社した時から変わらない、綺麗で優しい先輩の彼女。
風呂に浸かって少し経つと、今日あったことがぼんやり思い出される。
その出来事から、どれを香さんに言おうか、自分なりに優先順位を付けていく。

「昇くん?」
少しくぐもった声が聞こえた。
「はーい?」
「寝ていない?」
「…起きてるよ」
「寝たら、溺れるわよ?」
「大丈夫、お風呂が気持ち良くて…」
俺の返事に、香さんは「なら良いの」と言い残した。

俺の奥さんは、入社した時に俺のフォローを随分としてくれた人だった。
それこそ、事務の「じ」すら分からない俺に、伝票や調書、報告書などの書き方を、手取り足取り教えてくれた。
ずっと、俺の世話係みたいな人だった。
「あらあら」そう言いながら、決して俺を邪険にせず、いつでも優しく接してくれた。

「ありがとうございます」
「頼りにしています」
「助けてください」
「教えてください」
そう言い続ける俺を、彼女は変わらず支えてくれた。
それは一昨年に結婚してからも、変わることはなかった。

職場でも、夫婦で働いている人は何組かいる。
公私混同はしない彼女は、俺なんかよりも上司たちに信頼がある。
結婚したことで、俺の立ち位置も彼女の立ち位置も変わることはなかった。
付き合うのは、割と早かったのに…。
結婚までのきっかけが、掴めなかったんだ。

ずっと淡い想いを抱いていたけれど、それは中々形にならなかった。
そんな中で何の間違いか、彼女は東田課長と付き合いだした。
俺が2年目で24歳、彼女は26歳でのことだった。

期間は一か月にも満たなかったが、見ている俺は気が気じゃなかった。
元々同期だと言う2人は、決して相性が悪いわけじゃなかったと思う。
お互いに「暇だから」という理由で付き合いだしたようだけど。
でも、俺にはそれを羨む権利も、邪魔をする度胸もなかった。
落ち込む俺をよそに、あっさりと付き合いは解消された。

2人とも破局したところで、関係性は本当に変わらなかった。
後輩の俺には、何とも言えない雰囲気。
信頼している関係に、俺が口を挟めるわけがなかった。
でも、香さんはある日ぽつりと、ダメになった理由を教えてくれた。

「言葉がないのよ」
自分を好きだという言葉、大事に思っているという気持ち。
それが見えにくいから、付き合うのは味気ない。
そう言っていた。

なら。
それなら。
俺にも、チャンスはあるのかな?
気持ちだけは、俺にだって十分ある。
それだけで良いなら、俺にも権利はあるのかな?

そう思ったら、言わずにはいられなかった。
「俺は、ずっと香さんが好きです」
その時の、香さんの表情。
今でも覚えている。
驚きながらも顔を赤らめ、まるで少女のように見えた。

結果、香さんは俺と付き合い始めてくれた。
綺麗で優しい彼女に、俺は舞い上がったのを覚えている。
毎日が、本当に幸せだった。
それから後輩である和田が入社し、東田課長に猛アタックを始めた。

東田課長のどこが良いのか分からなかったけど、和田は毎日のように「好きだ」と言い続けた。
それも、営業で割と良い成績を取り、男性職員にも負けないように働きながら、仕事中にはそんなことを言わないくせに、休憩やアフターになると、急にがらりと変わる雰囲気。

流石の東田課長も、それには少しずつ降参を表していった。
それを見ていると、俺も負けたくなくて香さんに気持ちを伝えようと頑張った。
和田のように、「好き」とは言えなくても、香さんの良いと思うところ、俺が好きだと思うところを気が付いた時に言うように努力した。
その努力も実り、一昨年無事に結婚できた。

香さんの方が年上で、出産するのなら体に負担が軽い方が良いと、医者に言われたから。
俺は、子どもよりも香さんがいればそれで良いと思っていたけれど、香さんはそうではなかったらしい。
その甲斐もあって、香さんは俺の子を授かってくれた。

「長風呂ね、昇くんは」
「ごめん、待たせてた?おなか空いていない?」
「平気よ」
夕食を食べながら、今日あったことを話していく。

相変わらず、東田課長にいじめられている話、菊田と真澄の平和な話、和田が過激な話。
営業だけでも話は出てくるが、今日は他の課に行ったことを思い出した。
「企画の石鍋さんが、これでもかって渡来チーフっていじってくるからさ、そこにたまたまいた公報の高橋も交じって、本当に寿命が縮むかと思った」
「高橋さんって、あの若い子?」

「そう、石鍋さんと並ぶと、本当キャバ嬢と客みたいになる」
「それ、怒られなかった?」
「めっちゃ怒ってた。せめてガールズバー?の人にしてくれって。知ってる香さん?ガールズバーって」
「うーん、話題だけは」
「今の子って、アンテナが広くて羨ましいよ」

「そういう昇くんだって、キャバクラなんて2回しか行ってないじゃない?」
「そうだっけ?何か、気後れして、すごく別世界だったのを覚えてる」
「そうね、昇くんてばそわそわしちゃって」

「あ、そうか。香さんも一緒だったんだっけ?」
「そうよ、二次会で行ったんだから一緒だったでしょ?でも、あそこは優良だった方よ」
「優良?」
「そう、値段も普通だったし、店員さんも優しかったし」
「そうなんだ」

「もう1回は、接待に連れて行かれて…だっけ?」
「泣きながら、電話して来たじゃない?」
「そうだっけ?覚えてないや。よほど酔ってたんだろうね」
「香さん、助けてくださいって、本当に可愛いと思ったんだもの」
どれだけお世話になってるんだ、俺。

「いつも、面倒ばっかりかけてすみません」
「あら、面倒なんて思ってないわよ」
クスクス笑いながら、香さんが「懐かしいわね」と言った。
こんなに香さんと、共有できる記憶が多くて俺は幸せだ。
でも、それは家限定で。

明日も会社に行けば、そこは胃の痛くなるような空間なんだろう。
「でも、楽しそうね?」
「えー、楽しそうに見える?」
「4月よりかは」
「本当?」
「表情は暗いけど、顔色は大分良いもの」

「4月は、本当に胃が痛かった」
「そうみたいね」
「新人の男が、喫煙所で無駄に和田を褒めたりするから、東田チーフが…」
「課長ね」
「そうだね、課長が機嫌悪くなってさ」

「彼女を褒められたら嬉しくなると思うんだけど、香さんは俺が褒められたら嫌だ?」
「私も、昇くんが褒められたら『ありがとう』って言うけど」
「ほんと、あの人は意味が分からない」
「天邪鬼だからね、あの人は」
過去に付き合っていた、元カレを差し、香さんは微笑む。

「昇くん?」
「あ、ごめん。香さんと課長も、そこそこ良い雰囲気だったなって思い出し…」
「え?本気で言ってる?」
食い気味の質問に、毎回苦笑する。

「俺から見たら、香さんと東田課長って、大人のカップルって感じで、すごく手が届かない位置にいるように見えたんだってさ」
「え?心外なんだけど。東田と付き合ったって言うのは、私の人生の歴史の中で、唯一の汚点だから」
「毎回そう言うけど、俺にとっては香さんと付き合うきっかけになったんだし、そんなことを言わないでほしいと思う気持ちも…」
「じゃ、あのまま東田と付き合ってれば良かったと?」

「それは嫌だな」
即答することで、香さんが満足そうに笑う。
「俺を選んでくれてありがとう。本当に香さんが好きだな」
「どうしたの…?」
「何が?」

香さんが、顔を赤らめながらも不思議そうにしている。
「昇くんて、そんなに頻繁に好きなんて言う子じゃなかったでしょ?」
「そうだった?」
「そうよ。今じゃ毎日のように言うな、って思ったら…」
「気持ち悪い?」
「そんなこと言ってないでしょ?」

「だって」
「うん?」
「香さんがいない会社は、つまらないよ」
「…なに言って」
「俺、香さんがいる営業が好きで、香さんが待っていてくれる営業だから、毎日頑張れたんだなって思っているから」

「どうしたの?弱気になって」
「だって、どこを見ても香さんがいないんだって」
「当たり前でしょ?」
「そう思ったら、カッコイイところを見せる相手もいないし、褒めてほしい相手もいないし、俺なんて別にいなくても良いんじゃないかって思ったら…」
「昇」
香さんの声に、背筋が伸びる。

「はい」
「毎日、本当にお仕事お疲れ様」
「うん?」
「相当削られているわね」
「何を?」
香さんは、まじまじと俺の顔を覗き、溜め息をつく。

「うーん、これは正式に抗議しとくね」
「何を?」
「私の可愛い昇くんを、これ以上イジメたら許さないって」
「誰に?」
「営業全部に」
「そんなの良いのに、俺ってみんなにイジられてなんぼみたいなところあるし」
「ダメよ?」

「何で?」
「昇くんが受け入れているなら良いかと思ったけど、これはいけない」
「何が?」
「お父さんになるのよ?」
「うん?だから?」
「私とこの子を守ってくれないの?」
「守りたいよ?」

「じゃ、営業の子たちに負けないで、毎日お仕事してほしい」
「うん、頑張る」
「違うの、頑張らないで良いの」
「うん?」
「昇くんは、そのままで」

「うん?」
「だって、そのままの昇くんが私はいつでも好きだもの」
香さんの言葉に、笑顔に本当に癒される。
「香さんて、本当に俺の女神」
「何よ急に?」
「香さんが、里帰りするの本当に嫌だな」

「何で?」
「離れたくない」
「離れないもの」
「無理でしょ?」
「え?無理じゃないわよ」

「どういうこと?」
「出産予定日の前日辺りに入院して、出産したらすぐに帰ってくるつもりだけど?」
「だ、ダメだよ!そんなの、お産って命がけなんでしょ?倉橋部長が言ってた」
「何て?」
「心身ともに疲労困憊している妻に、あなたは何を労われるの?って」

倉橋部長って、女性の味方です!っていう雰囲気が強いし、会社中の女性社員にすごい信頼されている。
そんな部長が、出産を控えている奥さんに対して、旦那さんができることなんて限られてるという話をしに来た。
勿論、一緒に病院で話を聞いたり、父親になるための準備?をしているけれど、僕の想像の10倍は大変なんだって、この間怒られたばかりだ。

産前、産後にも母体にはダメージがあるから、実家でのんびり療養できるように我慢しなさいって、言われて、しょんぼりしたのは香さんには内緒の話だ。
俺が香さんを好きすぎる話は、会社の人間はほとんど知っている。
だから、毎日のように香さんのところに押しかける俺を想像して、部長が釘を刺しにきたらしい。
でも、香さんはさっき何て言っていた?

産後すぐに、帰って来るって言っていなかった?
それは、大丈夫なんだろうか?
体は辛くないんだろうか?
香さんの体が心配だ。
そんな俺の考えを無視して、香さんはケロリとしている。

「だって、昇くんの側が一番心の安定が取れるのに?」
「お義母さんとお義父さん、寂しくならない?」
「ならないでしょ?兄の子どもたちと一緒に暮らしているんだから」
あっけらかんとした、香さんの言葉。
「えー、でも…」
「じゃ、毎日昇くんが家に来てくれるの?」
「そのつもりでいたよ!」

「そうなの?」
「だって、家で俺が家事とかしているの、香さん落ち着かないってイライラさせちゃうし、そんなの香さんにも子どもにも良い環境じゃないし、むしろ悪影響になっちゃう」
「良いのに、むしろ実家にいたら昇くんのことが気になって、それどころじゃない気がする」
「俺、浮気を疑われている?」
「ゼロとは言い切れないでしょ?妻のお産中に浮気に走る男は多いって、統計データでも出ているし」

「香さん?」
俺の真剣な表情に、香さんも真剣な顔をする。
「何?」
「誰と比べているのか知らないけど、俺は香さんがいればそれで良いから」
「昇くんてば」
2人の間に、何とも言えない甘い空気が浮かぶ。
だからこそ。

「はー、憂鬱」
「何で?」
「もし子どもが産まれたら、俺とその子で香さんの取り合いになりそうで」
「どうして?」
「香さんを独り占めしたくなるでしょ?」
「そうなの?」

「そうだよ」
「じゃ、女の子だったら?私と娘で、昇くんの取り合いよ?」
「嘘だよ、俺はすぐに『パパ嫌い』とか言われるようになる」
「何で?」
「だって、俺嫌がられないかな?香さんみたいに、受け入れてくれるかな?」

「どうしてそんなに不安なの?」
「だって、課長が」
「なあに?」
「うざがられる親父になるって」
「アイツ!マジで許さない」

「香さん?」
「良いのよ。アイツってば、かすみちゃんといまだに進展ないんだから、私たちのこと羨ましくて仕方ないの」
「そうなの?」
「そう!自分のことを棚に上げて、先に結婚した私たちを僻んでいるだけだから」
「順調そうだけど?」

「同棲して2年も経っていて、それで何も進まないのって順調?」
「え?」
「彼女に『結婚して!』って言われないと動けない男なんて情けないと思わない?」
「どうだろう…」
「率先して彼女に『好き』すら言えない男に、昇くんが劣っているなんてありえないから!」

「次、何か失礼なことを言ったら、本気で営業課に文句言いに行くから教えてね!」
「え?」
「教えてね?」
「…はい」
「ありがとう」
香さんのその微笑みは、何を想像してのものだろう。
怖くて何も聞けなかった。
おなかの大きい香さんが職場に来たら、を想像して思わず笑ってしまった。

今日も、それなりの日常を過ごして、それなりの1日だった。
だけど家に帰れば、それなりじゃなくて、とても満ち足りた世界が待っている。
この最愛の奥さんに、良いところを見せるためにも、もう少しだけ気合を入れよう。
だから、明日からもちゃんと会社に行かなきゃね?

それなりの日常が、何よりも愛おしい日々だから。
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