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第32話 メルナ
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「おぉー、すげぇ~!!」
フェルリア村を後にし、メルナへと到着したトーシンはテンション高めの声をあげる。
トーシンの目の前に広がっていたのは、中世風の街並みで様々な人が行き交っており、とても賑わっていた。
「やっぱ、ファンタジー系のゲームといえばこういう街並みだよなぁ!」
そう言いながら、トーシンはウンウンと頷く。
トーシンがテンション高めの声を出したのはこれが原因だ。メルナの街並みは、トーシンの中でのファンタジー世界の街並みというイメージにドンピシャだったのである。しかも、ATOはその街並みをかなりリアルに再現しているため余計にテンションが上がったのである。
「さてと、早速この街を散策するか!っと、その前に一応シズクさんにメッセージ送っとくか。あっ、あとアントスにもここら辺でレベル上げにちょうどいい場所聞いとくか。」
そう思い立ち、シズクとアントスにメッセージを送り、散策を開始した。
メルナには、宿屋・武具屋・道具屋等のフェルリア村にあった施設はもちろんのこと、フェルリア村にはなかったカフェ・レストラン・食料品を多数取り扱っている店といった様々な施設もかなり充実していた。
また、カフェやレストランはNPCが経営しているお店と、探索者が経営しているお店がある。NPCが経営する店は、味は基本的にどのお店も中の上程度が保証されており、価格も手頃な値段である。それに対して、プレイヤーの経営するお店は、味は最上級のお店もあれば完全に悪意しかないだろというぐらいに酷い味のお店もあり、価格は経営者が決定することができるため、手頃なお店からぼったくりなお店まで様々である。
ちなみに、トーシンは散策の途中、休憩するついでにプレイヤーが経営するカフェへと入っていたのだがそこのカフェはかなりの当たりであった。なぜなら、そこのコーヒーは普段コーヒーの味の違いなどほとんど分からないトーシンが自信を持って美味いと言えるレベルな上、一緒に頼んだ卵サンドがこれまた絶品であったのだ。それでいて、値段はそこらのカフェで同じものを頼むのよりも安いくらいの値段であったのだ。
そして、トーシンは「またこのカフェに来よう」と心に強く思いながらカフェを後にし、散策を再開する。
しばらくすると、街の外へと続く道を見つけた。
(へぇ。ここから街の外に行けるのか。てことは、この先には今までのエリアよりもレベルの高いモンスターや、新しいモンスターが出てくるんだよな?すげぇ惹かれるな…。よし、これは行くしかないか!)
そう思い立ちトーシンは街の外へと向かう。
(本当は街の散策終えたらユニーククエストを進めるつもりだったけど、今回はこっちを優先だな。いや、だってね、ほらあれじゃん?ユニーククエストを円滑に進める為にレベル上げしたり、近くのエリアのマップや、モンスターの情報集めたりするのも重要になってくるかもじゃん?だから、今回のこれはあれだよ、最終的にはユニーククエストのクリアの為なんだよ。うん。だから今回のは仕方ない!)
そう誰に聞かせるでもない言い訳を心の中で呟きながら街の外へ続く道を歩き出す。
彼は、未知なるモンスターの出会いと、得られる経験値の美味しさという2つの誘惑に負けたのである。
フェルリア村を後にし、メルナへと到着したトーシンはテンション高めの声をあげる。
トーシンの目の前に広がっていたのは、中世風の街並みで様々な人が行き交っており、とても賑わっていた。
「やっぱ、ファンタジー系のゲームといえばこういう街並みだよなぁ!」
そう言いながら、トーシンはウンウンと頷く。
トーシンがテンション高めの声を出したのはこれが原因だ。メルナの街並みは、トーシンの中でのファンタジー世界の街並みというイメージにドンピシャだったのである。しかも、ATOはその街並みをかなりリアルに再現しているため余計にテンションが上がったのである。
「さてと、早速この街を散策するか!っと、その前に一応シズクさんにメッセージ送っとくか。あっ、あとアントスにもここら辺でレベル上げにちょうどいい場所聞いとくか。」
そう思い立ち、シズクとアントスにメッセージを送り、散策を開始した。
メルナには、宿屋・武具屋・道具屋等のフェルリア村にあった施設はもちろんのこと、フェルリア村にはなかったカフェ・レストラン・食料品を多数取り扱っている店といった様々な施設もかなり充実していた。
また、カフェやレストランはNPCが経営しているお店と、探索者が経営しているお店がある。NPCが経営する店は、味は基本的にどのお店も中の上程度が保証されており、価格も手頃な値段である。それに対して、プレイヤーの経営するお店は、味は最上級のお店もあれば完全に悪意しかないだろというぐらいに酷い味のお店もあり、価格は経営者が決定することができるため、手頃なお店からぼったくりなお店まで様々である。
ちなみに、トーシンは散策の途中、休憩するついでにプレイヤーが経営するカフェへと入っていたのだがそこのカフェはかなりの当たりであった。なぜなら、そこのコーヒーは普段コーヒーの味の違いなどほとんど分からないトーシンが自信を持って美味いと言えるレベルな上、一緒に頼んだ卵サンドがこれまた絶品であったのだ。それでいて、値段はそこらのカフェで同じものを頼むのよりも安いくらいの値段であったのだ。
そして、トーシンは「またこのカフェに来よう」と心に強く思いながらカフェを後にし、散策を再開する。
しばらくすると、街の外へと続く道を見つけた。
(へぇ。ここから街の外に行けるのか。てことは、この先には今までのエリアよりもレベルの高いモンスターや、新しいモンスターが出てくるんだよな?すげぇ惹かれるな…。よし、これは行くしかないか!)
そう思い立ちトーシンは街の外へと向かう。
(本当は街の散策終えたらユニーククエストを進めるつもりだったけど、今回はこっちを優先だな。いや、だってね、ほらあれじゃん?ユニーククエストを円滑に進める為にレベル上げしたり、近くのエリアのマップや、モンスターの情報集めたりするのも重要になってくるかもじゃん?だから、今回のこれはあれだよ、最終的にはユニーククエストのクリアの為なんだよ。うん。だから今回のは仕方ない!)
そう誰に聞かせるでもない言い訳を心の中で呟きながら街の外へ続く道を歩き出す。
彼は、未知なるモンスターの出会いと、得られる経験値の美味しさという2つの誘惑に負けたのである。
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