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第30話 ムラニテ①
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「おぉ、あのモンスターを討伐してくださったのですね。ありがとうございます、探索者様。」
ヴェルプス討伐から、戻ってきたトーシンはゼエルに報告をしていた。
「こちらは、今回のお礼です受け取ってください。」
ゼエルがそう言い終えると、クエスト完了の表示が現れ、報酬が送られる。
トーシンに送られた報酬は、経験値、5000ルド、メルナの通行許可証、の3つである。
「その通行許可証があれば、アルカドラ大平原の先にある街、メルナへと入ることができます。」
「ありがとうございます!!」
(なるほど、これが次の街に入る為に必要になるのか。てことは、もしヴェルプスを倒した後に次の街に向かっても追い返されてたのか。)
トーシンの考え通り、ヴェルプスを倒した後そのままメルナへむかうと、門番NPCに通行許可証を持ってきてくれと言われ追い返されてしまう。
しかし、ネット上には通行許可証がなくても街に入った者が僅かながらおり、裏技的なものが存在するらしい。ただ、この方法で街に入った者全員は「ゲームの進行する上でこの方法はおすすめできない」と口を揃えて言っている。
「ところで、探索者様はすぐにでもメルナへお向かいになられる予定ですか?」
「はい。一応そのつもりですね。」
「そうですか。でしたら、その前に道具屋に行きこのメモを道具屋に渡してください。」
ゼエルが言い終えると、トーシンの目の前にクエストの表示が現れる。
ーーーーーーーーーーーーーー
ユニーククエスト
フェルリア村からの贈り物
推奨Lv???
クエストを受けますか?
<YES>
<NO>
ーーーーーーーーーーーーーー
(おっと。2つ目のユニーククエストが来たぞ!これは受けるしかないだろ!)
そうして、トーシンは速攻でYESを選択する。
「おぉ。ありがとうございます。あっ、ただしメモの中身は見ないようにしてください。」
「わかりました。」
そう返事をしてトーシンは早速道具屋に向かう。
道具屋まで来ると道具屋の店主、ルーメントの頭上にユニーククエストを表す黄色のクエストフラッグが表示されていた。
「おや、トーシンさんなにか御用ですか?」
そう言って、ルーメントはトーシンのことを出迎える。
「実は、ゼエルさんからこのメモをルーメントさんに渡すよう頼まれまして。」
トーシンはメモをルーメントに渡す。
「ほう。メモですか…。」
そう言いながら、トーシンから受け取ったメモを見ると、ルーメントが一瞬驚いたような顔をする。そして。
「ふふっ。あなたは、本当に不思議な人ですね。まさか、村長からもここまで気に入られているとは。まぁ、かくいう私もあなたの事をかなり気に入っているのですがね。」
「えっ、えっ、うぇっ?急にどうしたんですか?」
トーシンは戸惑う。
「あぁ、すみません。要は、あなたはこの村の人々に気に入られているということですよ。」
「そっ、そうなんですか?」
「えぇ。村長のメモに書かれていたことが何よりの証拠です。」
「えっ、メモにはなんて書かれてたんですか?」
「村長から、とある頼まれ事をしたとしかお伝えできませんね。」
「頼まれ事?」
「えぇ。これを渡して欲しいという頼まれ事ですね。」
ルーメントはそう言いながら、カウンターテーブルの下から端末のような物を出す。
ヴェルプス討伐から、戻ってきたトーシンはゼエルに報告をしていた。
「こちらは、今回のお礼です受け取ってください。」
ゼエルがそう言い終えると、クエスト完了の表示が現れ、報酬が送られる。
トーシンに送られた報酬は、経験値、5000ルド、メルナの通行許可証、の3つである。
「その通行許可証があれば、アルカドラ大平原の先にある街、メルナへと入ることができます。」
「ありがとうございます!!」
(なるほど、これが次の街に入る為に必要になるのか。てことは、もしヴェルプスを倒した後に次の街に向かっても追い返されてたのか。)
トーシンの考え通り、ヴェルプスを倒した後そのままメルナへむかうと、門番NPCに通行許可証を持ってきてくれと言われ追い返されてしまう。
しかし、ネット上には通行許可証がなくても街に入った者が僅かながらおり、裏技的なものが存在するらしい。ただ、この方法で街に入った者全員は「ゲームの進行する上でこの方法はおすすめできない」と口を揃えて言っている。
「ところで、探索者様はすぐにでもメルナへお向かいになられる予定ですか?」
「はい。一応そのつもりですね。」
「そうですか。でしたら、その前に道具屋に行きこのメモを道具屋に渡してください。」
ゼエルが言い終えると、トーシンの目の前にクエストの表示が現れる。
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ユニーククエスト
フェルリア村からの贈り物
推奨Lv???
クエストを受けますか?
<YES>
<NO>
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(おっと。2つ目のユニーククエストが来たぞ!これは受けるしかないだろ!)
そうして、トーシンは速攻でYESを選択する。
「おぉ。ありがとうございます。あっ、ただしメモの中身は見ないようにしてください。」
「わかりました。」
そう返事をしてトーシンは早速道具屋に向かう。
道具屋まで来ると道具屋の店主、ルーメントの頭上にユニーククエストを表す黄色のクエストフラッグが表示されていた。
「おや、トーシンさんなにか御用ですか?」
そう言って、ルーメントはトーシンのことを出迎える。
「実は、ゼエルさんからこのメモをルーメントさんに渡すよう頼まれまして。」
トーシンはメモをルーメントに渡す。
「ほう。メモですか…。」
そう言いながら、トーシンから受け取ったメモを見ると、ルーメントが一瞬驚いたような顔をする。そして。
「ふふっ。あなたは、本当に不思議な人ですね。まさか、村長からもここまで気に入られているとは。まぁ、かくいう私もあなたの事をかなり気に入っているのですがね。」
「えっ、えっ、うぇっ?急にどうしたんですか?」
トーシンは戸惑う。
「あぁ、すみません。要は、あなたはこの村の人々に気に入られているということですよ。」
「そっ、そうなんですか?」
「えぇ。村長のメモに書かれていたことが何よりの証拠です。」
「えっ、メモにはなんて書かれてたんですか?」
「村長から、とある頼まれ事をしたとしかお伝えできませんね。」
「頼まれ事?」
「えぇ。これを渡して欲しいという頼まれ事ですね。」
ルーメントはそう言いながら、カウンターテーブルの下から端末のような物を出す。
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