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第17話 パーティ
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シズクとパーティを組んだトーシンは、シズクのメインクエストを進める為にラメイ草の採取に来ていた。
「あ、あの、トーシンさんは、5本集めるのにどれくらいかかったんですか?」
「えっ?!えーと、20ヶ所くらいですね。」
「へぇ。なかなか出ないアイテムなんですね。」
「いや、俺はたまたま運が悪かっただけで本来は、5ヶ所くらいまわれば余裕で集まるみたいです。」
「…そうなんですね。あの、なんかすみません。」
シズクに気を使われ謝られる。
「いや、気にしないでください。それより、早くラメイ草5本採取しちゃいましょう。」
「そうですね。」
「じゃあ、俺はあっちの採取スポットに行って来るので、シズクさんはそこの採取スポットをお願いします。」
「わかりました。」
そうして、2人はそれぞれの採取スポットに向かい採取をする。
(採取回数は3回か。結果はどうかな。)
採取を終えたトーシンは、その結果を見るためにアイテムボックスを開く。
(普通の草が2で、枯れた草が1か。うん、わかってた。)
トーシンは、20ヶ所の採取スポットを回って出なかったことから今回の結果に諦めのようなものを持っていた。
(さて、次の採取スポットに向かうか。)
「トーシンさん。」
次の採取スポットに向かおうとすると、シズクがかけよって来る。
「あぁ、すみません。俺の方はラメイ草0です。そちらはどうでした?」
「あ、その、5本揃いました。」
「………。」
シズクの予想外の発言にトーシンは驚いて声が出ない。
「あれ?トーシンさん、どうしました?」
「いえ、すみませんちょっと驚いてしまって。5本揃ったって1つの採取スポットから全部出たんですか?」
「はい、そうです!」
「す、すごいですね。」
(20ヶ所以上まわった俺の労力っていったい…。)
トーシンは、そんなことを考えていた。そして、後で運営に文句を言ってみようと考えた。
「じゃあ、村に戻って報告済ませましょうか。」
「はい。」
そうして、2人は村に戻りシズクはトーシンと同じクエストを受ける。
2人が受けたクエストは、「コボルトの巣窟」というクエストである。このクエストは、「コボルトの巣窟」というダンジョンをクリアせよというものである。
そして、2人はコボルトの巣窟へと向かう。
道中、コボルトに何匹か遭遇し倒していると2人ともレベルが1ずつ上昇する。
「そういえば、このクエストってレベル上げに丁度いいんでしたっけ?」
「そうです。ダンジョン内のモンスターは、倒すと通常のエリアのモンスターよりも多くの経験値がもらえるそうなんです。」
「へぇ、そうなんですね。」
「はい。ゼエルさんに聞いたらそう言ってたので間違いないとは思います。」
そうこの情報は、ゼエルにクエストを受けた後、レベル上げをするのにちょうどいい場所はあるかと聞いたら教えてくれたのである。
「ゼエルさん?」
シズクは、ゼエルという名前に心当たりがないのか首を傾げる。
「村長の名前ですよ。最初の時に名乗られませんでした?」
「はい、私は名乗られてないと思いますね。もしかしたら、聞き逃してるだけかもしれませんが。」
「そうですか。」
(なんか条件でもあるのか?まぁ、後でゆっくり考えよう。もうすぐでダンジョンに着くし。)
それから、少しの間2人で喋りながら進んでいるとダンジョンに到着し中に入る。
「おぉ~、結構コボルトいますね。」
トーシンは、ダンジョンの中を見た感想を声に出す。
「そうですね。どうしましょう?」
「まずは、俺が行って敵をなるべく引きつけます。その間にシズクさんは、引き付けられなかった残りの敵の駆除をお願いします。」
「了解しました。」
シズクのその声を聞くとトーシンは、コボルトの群れに突っ込んで行く。
コボルト達は、突っ込んで来たトーシンに気づき戦闘態勢に入る。だが、トーシンは構わず1匹のコボルトに狙いを定めて切りかかる。
トーシンの最初の攻撃は剣によって防御され、その隙に2匹のコボルト達が防御しているコボルトの両脇から襲いかかる。
トーシンは、何とか避けようとし片方は盾で防げたが、もう片方のコボルトの攻撃を受けHPバーが減少する。
トーシンは、コボルト達から距離をとる。
(やっぱ、多対1はやりづらいな。シズクさんの方はどうだ?)
シズクの方を見るとちょうど引き付けられなかったコボルトの内の1匹を倒したところだった。
(シズクさんは大丈夫みたいだな。俺の方もやりづらい上に外のコボルトより強いけど、さっき受けたダメージは思ったより大した事ないし何とかなりそうかな。)
そう考えトーシンは、再びコボルトに立ち向かう。
それから、トーシンはダメージを受けながらも1体、2体と倒していく。そして、コボルトが最後の1匹になる。
(1対1なら余裕だ!)
トーシンは、最後の1匹を余裕で倒す。
「ふぅ、ここら辺のコボルトは全部倒し終わりましたね。」
「はい。トーシンさんが敵を引き付けてくれたおかげでとても倒しやすかったです。」
「はは、それは良かったです。さて、じゃあこのまま奥に進んでどんどん攻略していきましょう。」
「はい!」
そうして、2人は細い通路を通ってさらに奥へと進んでいく。
「あ、あの、トーシンさんは、5本集めるのにどれくらいかかったんですか?」
「えっ?!えーと、20ヶ所くらいですね。」
「へぇ。なかなか出ないアイテムなんですね。」
「いや、俺はたまたま運が悪かっただけで本来は、5ヶ所くらいまわれば余裕で集まるみたいです。」
「…そうなんですね。あの、なんかすみません。」
シズクに気を使われ謝られる。
「いや、気にしないでください。それより、早くラメイ草5本採取しちゃいましょう。」
「そうですね。」
「じゃあ、俺はあっちの採取スポットに行って来るので、シズクさんはそこの採取スポットをお願いします。」
「わかりました。」
そうして、2人はそれぞれの採取スポットに向かい採取をする。
(採取回数は3回か。結果はどうかな。)
採取を終えたトーシンは、その結果を見るためにアイテムボックスを開く。
(普通の草が2で、枯れた草が1か。うん、わかってた。)
トーシンは、20ヶ所の採取スポットを回って出なかったことから今回の結果に諦めのようなものを持っていた。
(さて、次の採取スポットに向かうか。)
「トーシンさん。」
次の採取スポットに向かおうとすると、シズクがかけよって来る。
「あぁ、すみません。俺の方はラメイ草0です。そちらはどうでした?」
「あ、その、5本揃いました。」
「………。」
シズクの予想外の発言にトーシンは驚いて声が出ない。
「あれ?トーシンさん、どうしました?」
「いえ、すみませんちょっと驚いてしまって。5本揃ったって1つの採取スポットから全部出たんですか?」
「はい、そうです!」
「す、すごいですね。」
(20ヶ所以上まわった俺の労力っていったい…。)
トーシンは、そんなことを考えていた。そして、後で運営に文句を言ってみようと考えた。
「じゃあ、村に戻って報告済ませましょうか。」
「はい。」
そうして、2人は村に戻りシズクはトーシンと同じクエストを受ける。
2人が受けたクエストは、「コボルトの巣窟」というクエストである。このクエストは、「コボルトの巣窟」というダンジョンをクリアせよというものである。
そして、2人はコボルトの巣窟へと向かう。
道中、コボルトに何匹か遭遇し倒していると2人ともレベルが1ずつ上昇する。
「そういえば、このクエストってレベル上げに丁度いいんでしたっけ?」
「そうです。ダンジョン内のモンスターは、倒すと通常のエリアのモンスターよりも多くの経験値がもらえるそうなんです。」
「へぇ、そうなんですね。」
「はい。ゼエルさんに聞いたらそう言ってたので間違いないとは思います。」
そうこの情報は、ゼエルにクエストを受けた後、レベル上げをするのにちょうどいい場所はあるかと聞いたら教えてくれたのである。
「ゼエルさん?」
シズクは、ゼエルという名前に心当たりがないのか首を傾げる。
「村長の名前ですよ。最初の時に名乗られませんでした?」
「はい、私は名乗られてないと思いますね。もしかしたら、聞き逃してるだけかもしれませんが。」
「そうですか。」
(なんか条件でもあるのか?まぁ、後でゆっくり考えよう。もうすぐでダンジョンに着くし。)
それから、少しの間2人で喋りながら進んでいるとダンジョンに到着し中に入る。
「おぉ~、結構コボルトいますね。」
トーシンは、ダンジョンの中を見た感想を声に出す。
「そうですね。どうしましょう?」
「まずは、俺が行って敵をなるべく引きつけます。その間にシズクさんは、引き付けられなかった残りの敵の駆除をお願いします。」
「了解しました。」
シズクのその声を聞くとトーシンは、コボルトの群れに突っ込んで行く。
コボルト達は、突っ込んで来たトーシンに気づき戦闘態勢に入る。だが、トーシンは構わず1匹のコボルトに狙いを定めて切りかかる。
トーシンの最初の攻撃は剣によって防御され、その隙に2匹のコボルト達が防御しているコボルトの両脇から襲いかかる。
トーシンは、何とか避けようとし片方は盾で防げたが、もう片方のコボルトの攻撃を受けHPバーが減少する。
トーシンは、コボルト達から距離をとる。
(やっぱ、多対1はやりづらいな。シズクさんの方はどうだ?)
シズクの方を見るとちょうど引き付けられなかったコボルトの内の1匹を倒したところだった。
(シズクさんは大丈夫みたいだな。俺の方もやりづらい上に外のコボルトより強いけど、さっき受けたダメージは思ったより大した事ないし何とかなりそうかな。)
そう考えトーシンは、再びコボルトに立ち向かう。
それから、トーシンはダメージを受けながらも1体、2体と倒していく。そして、コボルトが最後の1匹になる。
(1対1なら余裕だ!)
トーシンは、最後の1匹を余裕で倒す。
「ふぅ、ここら辺のコボルトは全部倒し終わりましたね。」
「はい。トーシンさんが敵を引き付けてくれたおかげでとても倒しやすかったです。」
「はは、それは良かったです。さて、じゃあこのまま奥に進んでどんどん攻略していきましょう。」
「はい!」
そうして、2人は細い通路を通ってさらに奥へと進んでいく。
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