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第14話 ソノゴ
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ブルーベリーナイト、セイントフィスト、アントス、によるPKer集団征伐戦が終わったあと、トーシン達は矢を放ったブルーベリーナイト達の仲間がいる場所に向かっていた。
「ブルーベリーナイトさんと、セイントフィストさん、さっきは助けてくれてありがとうございました。」
「ハハ。気にしなくていいよ。それより私たちの名前は、ブルナイと。」
「セインって呼んでくれればいいさ。俺たちは、ギルド内じゃそう呼ばれているからな。それに、短い方が呼びやすいだろ?」
「はい。じゃあ、ブルナイさんにセインさんと呼ばせて貰います。」
トーシンは、2人がそう呼んでくれというのでそう呼ぶことにした。
「ザングリウスさんも助けてくれてありがとうございました。」
「お礼なんていいよ。俺だってクルセフ達と同じPKerなんだからな。」
「そう!私は、なんでPKerの君が彼を助けることになったのか聞きたかったんだよ。」
そういう、ブルナイの言葉にアントスとセインも俺も気になっていたという。
「今話してもいいですけど、多分待っている仲間の人もザングリウスさんを見ると同じこと考えると思うんで到着してから話しますよ。」
そのトーシンの言葉にアントス達は納得する。
そして、しばらく歩いていると弓使いの女性プレイヤーと、シズクの姿が見えてきた。
「トーシンさん、さっきは助けてくれてありがとうございます。」
2人と合流するなり、トーシンはシズクからお礼を言われる。
「いえ、お気になさらず。俺も、シズクさんのおかげでブルナイさん達に助けて貰えましたから。」
「でも、助けてくれて本当に嬉しかったんです。」
そう言ってシズクは、嬉しそうに笑みを浮かべる。
「えーと。じゃあ、次は私の自己紹介してもいいかな?」
トーシン達を助けてくれた、弓使いの女性プレイヤーが話を切り出す。
「あっ!すみません。えーと、あれ?」
トーシンは、女性プレイヤーのPNを見ようとしたがそこにはLv100としか表示されていなかった。
「あぁ、これは自己紹介するためにPNを非表示にしてたのよ。先に名前がわかってたらつまらないでしょ?」
「は、はぁ。」
「ということで、私の自己紹介いっきまーす!私の名前は…。CMの後で。」
「いや、なんでですか!なんで、CMをはさむんですか!」
トーシンは、彼女の発言に突っ込む。
「違うんだよ、トーシン。シーエムノアトデが彼女のPNなんだよ。」
ブルナイが、フォローに入る。
「えっ、そうなんですか?」
「そうよ。私は、シーエムノアトデ。みんなからは、シーエって呼ばれてるわ。ほら、今PNの非表示を解除したわ。」
そう言われ、シーエの頭上を見ると確かにシーエムノアトデと表示されていた。
(本当にシーエムノアトデって名前だ…。)
「なんというかすごいPNですね。」
「でしょ?実はねこれ、私とセインとブルナイの3人と、あと今日はお休みのもう1人を加えた計4人で変なPNをつけるって遊びをしてたのよ。それで、つけたはいいけど結局お互いのこと呼ぶのに長い!ってなって、略して呼ぶようになったのよ。」
「なるほど。そう言うことだったんですか。」
トーシンは、シーエの話した理由に納得をする。
「でさ、私も聞きたいんだけどさ。なんで、そこにPKerの人がいるの?」
「あぁ、やっぱり気になりますよね。元々、ここに着いたら話そうと思ってたんで、丁度いいですし今から話しますね。」
トーシンは、そう言ってザングリウスとの出会いから助けてくれるまでを話す。
「という訳です。」
「まぁ俺としては、逃がそうとした奴がPKされるのが嫌だったんだよ。だから、意地でもこいつを逃がそうとしてたんだ。それに、俺は元々PKはそんな好きじゃないしな。」
トーシンの説明に、ザングリウスが付け加える。
「なるほどね。とりあえず、ザングリウスがいい人ってのはわかった。けど、なんで特にPKが好きなわけじゃないのにPKメインのギルドに所属していたのかがわからん。」
そのアントスの言葉に、ブルナイ達も頷く。
「それは、ちょっと色々事情があってな。簡単にいえば、ギルドに誘われて普通のギルドかと思って入ったらPKメインのギルドだったって感じだな。」
「そういう事ね。しかも、気づいた時には抜けようにも抜けられない何かしらの理由があったってところか?」
「そんなところだ。今は追放されて清々してるがな。」
その後も、トーシン達は話を続けて色々なことがわかった。
ブルナイ達4人は復讐者の聖域というPKKメインのギルドのメンバーで、ブルナイはそこのギルマスをしているということ。
アルカドラ大平原に居たのは、アントスからPKKするからどうかと誘われて来ていたということ。等々が、わかった。
そして、全員フレンド登録をしてから解散することになった。ザングリウスと、ブルナイ達はその場で自分達のホームに向かった。トーシンとシズクは、アントスと一緒にフェルリア村に帰還する。
「ブルーベリーナイトさんと、セイントフィストさん、さっきは助けてくれてありがとうございました。」
「ハハ。気にしなくていいよ。それより私たちの名前は、ブルナイと。」
「セインって呼んでくれればいいさ。俺たちは、ギルド内じゃそう呼ばれているからな。それに、短い方が呼びやすいだろ?」
「はい。じゃあ、ブルナイさんにセインさんと呼ばせて貰います。」
トーシンは、2人がそう呼んでくれというのでそう呼ぶことにした。
「ザングリウスさんも助けてくれてありがとうございました。」
「お礼なんていいよ。俺だってクルセフ達と同じPKerなんだからな。」
「そう!私は、なんでPKerの君が彼を助けることになったのか聞きたかったんだよ。」
そういう、ブルナイの言葉にアントスとセインも俺も気になっていたという。
「今話してもいいですけど、多分待っている仲間の人もザングリウスさんを見ると同じこと考えると思うんで到着してから話しますよ。」
そのトーシンの言葉にアントス達は納得する。
そして、しばらく歩いていると弓使いの女性プレイヤーと、シズクの姿が見えてきた。
「トーシンさん、さっきは助けてくれてありがとうございます。」
2人と合流するなり、トーシンはシズクからお礼を言われる。
「いえ、お気になさらず。俺も、シズクさんのおかげでブルナイさん達に助けて貰えましたから。」
「でも、助けてくれて本当に嬉しかったんです。」
そう言ってシズクは、嬉しそうに笑みを浮かべる。
「えーと。じゃあ、次は私の自己紹介してもいいかな?」
トーシン達を助けてくれた、弓使いの女性プレイヤーが話を切り出す。
「あっ!すみません。えーと、あれ?」
トーシンは、女性プレイヤーのPNを見ようとしたがそこにはLv100としか表示されていなかった。
「あぁ、これは自己紹介するためにPNを非表示にしてたのよ。先に名前がわかってたらつまらないでしょ?」
「は、はぁ。」
「ということで、私の自己紹介いっきまーす!私の名前は…。CMの後で。」
「いや、なんでですか!なんで、CMをはさむんですか!」
トーシンは、彼女の発言に突っ込む。
「違うんだよ、トーシン。シーエムノアトデが彼女のPNなんだよ。」
ブルナイが、フォローに入る。
「えっ、そうなんですか?」
「そうよ。私は、シーエムノアトデ。みんなからは、シーエって呼ばれてるわ。ほら、今PNの非表示を解除したわ。」
そう言われ、シーエの頭上を見ると確かにシーエムノアトデと表示されていた。
(本当にシーエムノアトデって名前だ…。)
「なんというかすごいPNですね。」
「でしょ?実はねこれ、私とセインとブルナイの3人と、あと今日はお休みのもう1人を加えた計4人で変なPNをつけるって遊びをしてたのよ。それで、つけたはいいけど結局お互いのこと呼ぶのに長い!ってなって、略して呼ぶようになったのよ。」
「なるほど。そう言うことだったんですか。」
トーシンは、シーエの話した理由に納得をする。
「でさ、私も聞きたいんだけどさ。なんで、そこにPKerの人がいるの?」
「あぁ、やっぱり気になりますよね。元々、ここに着いたら話そうと思ってたんで、丁度いいですし今から話しますね。」
トーシンは、そう言ってザングリウスとの出会いから助けてくれるまでを話す。
「という訳です。」
「まぁ俺としては、逃がそうとした奴がPKされるのが嫌だったんだよ。だから、意地でもこいつを逃がそうとしてたんだ。それに、俺は元々PKはそんな好きじゃないしな。」
トーシンの説明に、ザングリウスが付け加える。
「なるほどね。とりあえず、ザングリウスがいい人ってのはわかった。けど、なんで特にPKが好きなわけじゃないのにPKメインのギルドに所属していたのかがわからん。」
そのアントスの言葉に、ブルナイ達も頷く。
「それは、ちょっと色々事情があってな。簡単にいえば、ギルドに誘われて普通のギルドかと思って入ったらPKメインのギルドだったって感じだな。」
「そういう事ね。しかも、気づいた時には抜けようにも抜けられない何かしらの理由があったってところか?」
「そんなところだ。今は追放されて清々してるがな。」
その後も、トーシン達は話を続けて色々なことがわかった。
ブルナイ達4人は復讐者の聖域というPKKメインのギルドのメンバーで、ブルナイはそこのギルマスをしているということ。
アルカドラ大平原に居たのは、アントスからPKKするからどうかと誘われて来ていたということ。等々が、わかった。
そして、全員フレンド登録をしてから解散することになった。ザングリウスと、ブルナイ達はその場で自分達のホームに向かった。トーシンとシズクは、アントスと一緒にフェルリア村に帰還する。
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