第3次パワフル転生野球大戦ACE

青空顎門

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第3章 日本プロ野球1部リーグ編

199 トレース大松君と俺の上限

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 合同自主トレーニングは通常基礎練習が主体だ。
 キャッチボールにダッシュ、ランニング。
 ウエイトトレーニング、体幹トレーニング。
 春季キャンプに向けて、しっかり体を作っていくことが最重要の目的となる。

 勿論、投手であれば投げ込みをすることもある。
 しかし、打者とガチ目の勝負を行うのは極めて例外的だ。
 春季キャンプ中であれば打撃練習への志願登板などはなくもないが、それすらもスポーツニュースのトピックの1つとして特別に取り上げられる程度には珍しい。
 増してや1月の自主トレーニングともなると、いっそ非常識と言った方がいい。

 肩というものは消耗品。
 よく言われることだ。
 であればリターンもなく、いたずらに消費するなど愚の骨頂。
 個人事業主たるプロ野球選手ならば尚更のこと。
 費用対効果をしっかりと考慮して、自ら使い時を見極める必要がある。

 当然、プロは常に結果を出していかなければ簡単に振り落とされていく世界だ。
 春季キャンプ開始早々アクセル全開でアピールしたい選手も多いだろう。
 新人選手なら特に、そう思ったとしても何ら不思議じゃない。
 だが、いずれにしても体が資本。
 負荷が大きいプロの練習についていくには、1にも2にも体作りが不可欠だ。
 気ばかり焦って身の丈以上のものをアピールしようとしても、どこかで体を壊して結果的に遠回りになってしまうのが関の山。
 1月、2月に無理をして怪我をした新人が日の目を見ることもできずに終わる。
 そんな話はザラにある。
 背伸びをしてもいいことなどないのだ。

 だからという訳ではないが。
 練習参加初日こそ磐城君をトレースして模擬戦をしたりしたものの、その後は俺も含めて通常のトレーニングメニューに終始していた。
 模擬戦の翌日には左投げにして気を遣っているアピールをしたりもしている。
 先程の費用対効果の話で言えば、俺にリスクはなくリターンだけがある状況。
 とは言え、【怪我しない】を持たない選手に真似されて怪我をされては困る。
 これもまた、周りの目を誤魔化すためのカムフラージュだ。

 ちなみに、あの模擬戦でのリターンが何なのかを改めて挙げると――。
 第1に、アレを経験した選手達を磐城君にぶつけて彼の糧になって貰う。
 第2に、将来、共にアメリカ代表に挑むであろう山崎選手の成長を促す。
 第3に、成長した彼に仮想アメリカ代表として俺の練習相手になって貰う。
 といったところだ。

 まあ、それはともかくとして。
 しばらく大人しく日程を消化していき、合同自主トレーニングの最終日。
 球場にはまた多くの報道陣が詰めかけていた。
 俺が球場に到着した日とその翌日以来の人数だ。
 スタンドには観客の姿も多く見られる。
 その理由は最終日だからというだけでなく……。

「さて、今日は大松選手のピッチングを体験していただきたいと思います」

 安藤選手を通して、その内容を事前に公開していたからだ。
 あの模擬戦はそれなりの数の記事になり、界隈で話題になっていたからな。
 今日のコレもネタにしようというのだろう。

「磐城選手じゃないのか?」
「大松君とも交流戦で勝負する機会もあるでしょうから。それに、球種という意味では磐城君も同レベルの球を持っているので参考にもなると思いますし」

 組み立てはキャッチャーの影響も大きいからな。
 性格や今現在の【戦績】からの傾向は当てにならない可能性も十分ある。
 ただ、まあ。
 磐城君スタイル、大松君スタイルと括った方が分りやすいのは確かだろう。

「早くやりましょう」

 そんなことを考えていると、山崎選手が急かしてくる。
 モチベーションの高さが見て取れるが、さもありなん。
 前回の模擬戦では6打数1安打3三振。
 その1安打もどん詰まりのポテンヒット。
 どんな形でもヒットはヒットなので少しは喜んでもいいと思うのだが……。
 意識が高い山崎選手は全く納得がいっていない様子。
 あのピッチングを目の当たりにして未だに消沈している選手が一部いる中で、日を追うごとに彼の目はギラギラと輝きを増していっていた。
 その姿に思わず笑みがこぼれてしまう。
 やはり、いずれ共に戦うのなら彼のような選手がいい。

「……じゃあ、やりましょうか」
「準備はもういいのか?」
「ええ。十分投球練習もしたので」
「そうか。なら、早速頼む」

 安藤選手の求めに対して「はい」と頷いて応じ、マウンドへと向かう。
 模擬戦で無安打に終わってしまった彼もまた、プライドを刺激されただろう。
 言動は非常に意欲的で、表情も挑戦的だ。
 優秀な選手は壁にぶつかってもチャレンジ精神が損なわれることはない。
 立ち直りが早く、常に向上心を持って目の前の問題に臨んでいる。
 打ちのめされた時にこそ、その人物の真価が見えてくるものだ。

「では、行きます」

 宣言通り、今日は大松君スタイル(仮)だ。
 前にも述べた通り、彼は空振りを狙いに行く傾向がある。
 三振こそピッチングの華。そんな感じだ。
 まあ、実際問題。
 アウトを取る手段として三振は比較的安全だ。

 判断ミスによるエラー。グラウンドの状態によるイレギュラー。
 そういったものの複合的な要因によって。
 打ち取った当たりにもかかわらず、出塁されてしまうこともままある。
 バットに当てられるだけで投手の負けになりかねないような状況もなくはない。
 リリーフピッチャーなどはその傾向が特に強い。

 しかし、大松君は先発ピッチャー志望。
 いくらステータスカンストとは言え、無限にスタミナが続く訳ではないのだから程々に打たせて取る選択肢を残しておいた方がいいのは間違いない。
 甲子園での正樹のようにカットや待球で相手が体力の消耗を狙ってくる場合もあるし、延長戦に突入する可能性もあるのだから。
 過ぎたるは猶及ばざるが如し、だ。

 何はともあれ。
 真っ先に打席に入った山崎選手に大松君のように投げ込んでいく。

 初球。大きく曲がって内角低めに決まるカーブ。
 山崎選手は狙い球を外されたように見送り、ノーボール1ストライク。
 2球目。同じコースへのストレート。
 緩急に惑わされ、振り遅れて空振り。ノーボール2ストライク。
 3球目。更に同じコースから落ちるスプリット。
 振りに行った彼は懸命にバットをとめるも、判定はスイング。3球三振。

「くっ」
「次。安藤選手、どうぞ」
「ああ」

 今回は大人しく交代した山崎選手の代わりに、安藤選手が打席に入る。
 しかし、彼も変化の大きな変化球で翻弄して三振。
 他の選手を間に挟み、再び山崎選手が打席に入ってくる。
 どうやら、また順番を譲って貰ったようだ。

「可能なら誰かの真似ではなく、本気の秀治郎選手自身と戦いたいのですが」

 と、彼はバッターボックスからそう言ってきた。
 去年の雪辱に燃えていると考えると、気持ちは分からなくもない。
 しかし、物事には順序というものがある。

「……そうですね。なら、これからの打席で1度でもクリーンヒットを打つことができたら俺自身として本気で勝負しましょう」
「50球の制限を超えたとしても?」
「その時は左でお相手しますので」
「分かりました。必ず、相手をして貰います」

 俺の言葉に頷き、集中力を高めて構える山崎選手。
 やはりと言うべきか。
 明確な目標がある時にこそ、彼は急激に成長するらしい。

『ボール!』

 組み立てがほとんど同じだったのもあるだろう。
 だが、ノーボール2ストライクと追い込んでから投じたボールゾーンに逃げていくスプリットを完璧に見極められた。
 続けて、外角低めから外に逸れていくシュートも見送られ……。

『ボール!』

 2ボール2ストライク。
 そして5球目。

 ――カン!

 ボールゾーンから外角低めに入ってくる高速スライダーをうまく流される。
 レフト前ヒット。かけ値なしのクリーンヒットだ。
【経験ポイント】取得量増加系のスキルを有する俺と共に練習したこともあり、煽り動画の評価点で言うと89ぐらいまで急激に伸びている。
 更に俺への対抗心によって集中力が高まり、超集中状態に入っていたようだ。
 それによって150km/h台の高速スライダーを正確に芯で捉えることができ、うまく弾き返すことができた訳だ。

「これでいいですか?」
「……ええ。最後に本気で勝負しましょう」

 俺が笑顔で応じると、山崎選手もまた挑みかかるような笑みを見せた。
 その後、彼の代わりに安藤選手と少し多めに対戦して50球投げ終える。
 そして、改めて打席に入った山崎選手とマウンドで向かい合った。

 彼は結果を出した。
 ならば、それに応えなければならない。
 俺の本気。
 そう告げた以上は、それに見合うものを見せる必要がある。
 だから……。
 俺は大きく振りかぶって全力投球した。

 ――ガシャン!!

「なっ……」

 その1球に、山崎選手の口から驚愕の声が漏れる。

『ストライクワンッ!』
「……ひゃ、170km/h?」

 審判アプリの電子音声から少し遅れて。
 タブレットの後ろでスピードガンを構えていた安藤選手が呆然と呟く。
 非公式の場だが、国内最速の数値が出たのだ。
 無理もないことだろう。
 そして、これは基礎ステータスのMax値そのものの数字となる。

 現在の俺の【体格補正】は-5%だ。
 これはもう1年程度変わっていない。
 体の成長は随分と前に終わり、【生得スキル】【怪我しない】と【衰え知らず】を利用した超高負荷トレーニングによるビルドアップも既に限界を迎えている。
 つまり、素の【体格補正】の改善はこれ以上見込めない訳だ。
 だから今まで保留していた未取得スキル最後の2つを、この合同自主トレーニングの直前に取得することにしたのだった。
 即ち【全力プレイ】と【身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ】を。
 怪我しやすくなり、それ以上の成長がなくなる。
 代わりに【体格補正】が+5%される。
 これで±0%となり、基礎ステータス100%の力を発揮できる訳だ。 

 正にステータス的な上限値……かと思いきや、大リーガーの中には【体格補正】がプラスになる恵まれた肉体の持ち主も存在している。
 それに加えて投手で球速がカンストとなるとさすがに希少だが……。
 全くいない訳ではない。
 レジェンドの魂を持つ大リーガー、サイクロン・D・ファクト選手。
 ジャイアント・R・クレジット選手。
 2人共、【体格補正】はプラス3%で球速の基礎ステータスは170。
 つまり、170に+3%の補正で最高球速は175km/hとなる。
 二刀流のバンビーノ・G・ビート選手もまた、基礎ステータスの167に対して+3%でMax172km/hだ。
 170km/hピッタリでは世界最速と言うことはできない。
 言うことはできないが、これが俺の上限だ。
 これ以上、身体スペックが上がることはない。
 この身体能力で世界最強に挑まなければならない訳だ。
 後は仲間達と戦術、戦略を充実させていくのみ。
 ある意味、また1つステップを踏んだ証とも言える。

『ストライクツーッ!』

 アプリの電子音声が響く。
 動揺から解放されていないようで、山崎選手は2球連続で見逃した。

「後1球ですよ」

 俺がそう声をかけると、呆然としていた彼はハッとしたような顔をして雑念を振り払うように激しく首を左右に振った。
 それから深呼吸をして精神を集中させる彼をしばらく待つ。
 そうして改めて打席で構え直した山崎選手は意識を鋭く研ぎ澄まし、再び超集中状態に入ったようだった。

 そんな彼の様子に頷き、新しいボールを手に取る。
 最後も球種はストレート。
 左腕から繰り出される170km/hの直球は四隅に完璧にコントロールされれば、それだけで魔球の域にあると言っても過言ではない。
 日本では決してお目にかかれなかった球だ。
 それ故に――。

『ストライクスリーッ!』
「俺の勝ちですね」
「…………くそっ」

 如何に超集中状態に入った山崎選手であっても、さすがに今日この場で即座に適応することは不可能だった。
 認識することはできても、体が追いつかなかったのだろう。
 結果、直球のみで3球三振。
 更に圧倒的な力の差を見せつけた形となった。
 それでも。

「次は、必ず……」

 山崎選手の目は、その事実に屈しない強さを備えていた。
 この姿を見ることができただけでも、ここに来た甲斐があった。
 俺は心の底からそう思った。
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