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第2章 雄飛の青少年期編
試合経過04 その音(昇二視点)
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7回の裏が終わって未だにスコアは0-0。
結局、この息詰まる投手戦は終盤まで続いてしまった。
この調子で行くと、本当に決勝戦も延長戦に突入してしまいかねない。
そんな現状の中。両チームの先発投手の成績は次の通りだ。
兄さんは7回24人に投げて失点0、被安打2、与四球3、球数95球。
大松君は同じく7回24人に投げて失点0、被安打0、与四球3、球数69球。
両者合わせて6個の四球は全て、それぞれの4番打者に対する申告敬遠だ。
大松君はノーヒットノーランを継続中ということもあり、かなり球数が少ない。
そんな比較対象がいるせいか、兄さんの球数は殊更多く見える。
けど、7回100球弱というのは平均的と言うか、むしろ少ない方ではある。
ただ、やっぱり準々決勝195球から中3日での登板、そして1度右肘の手術を経たピッチャーという前提で考えると不安を抱かざるを得なかった。
杞憂であればいいけど……。
まあ、いずれにしても。
球数が少なく終わるに越したことはないだろう。
それはこちらの大松君にも言えることだ。
まだまだ問題ない数字だからと言って、延長になっていいことなんてほぼない。
一応は無失点が続けば防御率が下がったり、三振を取る機会が増えたりはするけど、消耗品と言われる肩や肘を無駄に使ってまで狙うことかと言われれば疑問だ。
タイトルが存在するプロならともかく、アマチュアなら尚のこと。
可能なら9回で勝負を決めたいところだ。
そうするために最も適した方法は何か。
試合が膠着してしまってからずっと考えてきた。
そして僕は、1つ方法に行き着いていた。
けど、それを勝手に実行するのはチームワークを乱す行為でしかない。
だから、まず僕は手早くキャッチャーの防具を脱いでから、ベンチで難しい顔をして打開策を練っている様子の虻川監督に伺いを立てに行った。
「監督。前の2人が出塁できなかったら、一発を狙いに行ってもいいですか?」
「一発……ホームラン狙いか……」
少し考えこむ虻川監督。
7番、8番と倒れれば2アウトで9番打者というシチュエーション。
3アウトチェンジになっても次は1番打者からの好打順。
狙いに行ってもいい状況ではあるはずだ。
「僕もそこそこパンチ力はありますし、9番打者ということでストライクを取りに来る初球と2球目は比較的甘い球が来ています。そこを狙えば……」
これまで倉本さんも含めて、ずっと2ストライクまでは待つようにしてきた。
勿論、時折スイングをしたり、バントの構えを取ったりして兄さんが球を置きに来るようなことは防いではいたものの、その傾向は相手も承知しているだろう。
そこから一転しての積極打法。
バットを長く持ち、狙い球を絞ってフルスイング。
今までの作戦によって作り上げられた思い込みを利用する。
言わば、相手の虚をつくバッティングだ。
反発力の強い金属バットを使っているので、柵越えの可能性は十分あると思う。
「……そうだな。少なくとも、ここらで打ち気を見せた方がいいだろう。1塁にランナーがいない状況なら、積極的に行っていい」
「はい。ありがとうございます」
虻川監督は許可を出してくれたけど、それは延長を念頭に置いたもののようだ。
2ストライクまで気を抜かせることなく、兄さんの消耗を早めるために。
それを思うと尚更ここしかチャンスはないと思う。
ここで快音を響かせ、先制してチームの勝利を手繰り寄せる。
兄さんの球数を抑えつつ、味方にも不利益をもたらさない。
この2つを両立する唯一の方法だと思う。
「では、行ってきます」
この回先頭の7番打者の八木山君が、4球目のインコース高めのカットボールを高々と打ち上げてピッチャーフライに終わる。
1アウトランナーなし。
8番打者の湯川君がバッターボックスに入るのに合わせて、僕も「ふっ」と鋭く息を吐いて気合を入れながらネクストバッターズサークルに向かった。
そうしながら頭の中で狙い球を整理する。
秀治郎もそうだけど、コントロールが抜群に優れたピッチャーは基本的に四隅にしっかりと投げ込んでくる。
加えて、ピッチングの基本中の基本。
低めに投げ込んでいれば、そうそう打たれない。
大体はそれも忠実に守る。
そして、これまで25人の打席を見る限り、初球は8割近い確率でバッターの目から一番遠いアウトコースに来ている。
更に言えば、待球の傾向を察してからは大きく曲がる変化球はほぼなくなった。
つまり、少なくとも初球に関してはファストボール系の球がアウトコース低めのストライクゾーンに来る確率が極めて高い。
であれば、踏み込んで逆方向に叩き込む。
それだけに意識を集中しよう。
「ストライクワンッ!」
そうやって思考を整え終えたところで、バッターボックスに目を向ける。
8番打者の湯川君はバントの構えからバットを引き、ノーボール1ストライク。
彼は再びバントの構えを取る。
次も同じようにバットを引いて、ノーボール2ストライクになるだろう。
……そう、思った。
球数を抑えたい兄さんは、そうならないようにその球を選択したに違いない。
1ストライクから、内角高めに抉り込むような鋭い変化球が投じられる。
湯川君は1球目と同様にバットを引いて見逃すつもりだったはずだ。
しかし、自分の体に向かってくる変化球に慌ててしまったらしい。
のけぞるような動作のせいで、バットを完全に引くことができなかった。
結果、バットにボールが当たってしまう。
打球はチャージしてきていた兄さんの頭上を僅かに越えようかという小フライ。
兄さんはブレーキをかけて方向転換し、グラブを出す。
その瞬間、踏ん張りが利かなかったのか僅かによろめいた。
それでも体勢を崩しながら飛びつくようにして懸命にボールを追う。
グラブが届く。
ボールをキャッチする。
しかし、体はそのまま倒れ込んでしまい……。
兄さんは自分の体を支えるように右手を地面に突いた。
正にその瞬間。
――ブツンッ。
「え?」
何かが切れる音が聞こえた気がして、僕は呆けた声を出してしまった。
……靱帯が断裂する時、そんなような音がすると言う。
けれど、この距離だ。
ネクストバッターズサークルにいる僕に聞こえるはずもない。
普通に考えれば、怪我を心配する余りに脳が作り上げた幻聴だと思う。
けど、空耳なんかじゃないと直感した。してしまった。
余り似ていない双子だけど、虫の知らせのようなものがあったのかもしれない。
「あ、あ……」
視界の中に、右腕をかばうようにしながら苦悶の表情を浮かべる兄さんが映る。
試合がとまる。
救護班が大急ぎで駆けつけてくる。
目の前の出来事が、全てが作りものめいて見えた。
現実味がない。
まるでフィクションのようだ。
これまでは怪我をしたというのを後から聞いた。
今回は、その瞬間に遭遇してしまった。
当時も愕然としたものだったけど、こんなにも心が乱されてしまうものなのか。
「に、兄さん……?」
そうやって呆然としている間に、兄さんはマウンドを去っていってしまった。
その後のことは記憶が乏しい。
2アウトランナーなしで回ってきた僕の打席は、変わったピッチャー相手に1球もスイングすることなく見逃しの三振で終わった。
守備……キャッチャーとしての仕事は、動揺したまま何とか果たしたらしい。
と言うより、大松君の球威で全て押し切ったと言った方が正しいかもしれない。
そんな僕を抱えながら、しかし、その後の試合は一方的だった。
9回表の攻撃で、山形県立向上冠高校が一挙4点を挙げたからだ。
変わったピッチャーから1番打者の浜中さんがライト前ヒット。
2番打者の倉本さんも同じようにライト前ヒット。
3番打者の榎田君は、ピッチャーのコントロールが乱れてデッドボール。
ノーアウト満塁の場面。
そこで、これまで申告敬遠をされてきた4番打者の大松君が打席に立った。
東京プレギガンテスユースは、1点取られた時点で負けだと判断したのだろう。
そこで更に交代したピッチャーは、大松君との勝負を選んだ。
結果、満塁ホームラン。
これで勝負あり。
申告敬遠で押し出し1点の方がマシだったに違いない。
けれど、今更言っても詮ないことだ。
均衡が崩れる時は正に一瞬。
人が大怪我を負ってしまう時もまた、その多くが僅か一瞬の出来事。
それをまざまざと思い知らされたその日。
息詰まる投手戦の果てに、一方のエースピッチャーが故障して降板してしまう。
そんな後味の悪い結果と共に、全国高校生硬式野球選手権大会決勝戦は4-0で山形県立向上冠高校の勝利という形で終わりを告げたのだった。
結局、この息詰まる投手戦は終盤まで続いてしまった。
この調子で行くと、本当に決勝戦も延長戦に突入してしまいかねない。
そんな現状の中。両チームの先発投手の成績は次の通りだ。
兄さんは7回24人に投げて失点0、被安打2、与四球3、球数95球。
大松君は同じく7回24人に投げて失点0、被安打0、与四球3、球数69球。
両者合わせて6個の四球は全て、それぞれの4番打者に対する申告敬遠だ。
大松君はノーヒットノーランを継続中ということもあり、かなり球数が少ない。
そんな比較対象がいるせいか、兄さんの球数は殊更多く見える。
けど、7回100球弱というのは平均的と言うか、むしろ少ない方ではある。
ただ、やっぱり準々決勝195球から中3日での登板、そして1度右肘の手術を経たピッチャーという前提で考えると不安を抱かざるを得なかった。
杞憂であればいいけど……。
まあ、いずれにしても。
球数が少なく終わるに越したことはないだろう。
それはこちらの大松君にも言えることだ。
まだまだ問題ない数字だからと言って、延長になっていいことなんてほぼない。
一応は無失点が続けば防御率が下がったり、三振を取る機会が増えたりはするけど、消耗品と言われる肩や肘を無駄に使ってまで狙うことかと言われれば疑問だ。
タイトルが存在するプロならともかく、アマチュアなら尚のこと。
可能なら9回で勝負を決めたいところだ。
そうするために最も適した方法は何か。
試合が膠着してしまってからずっと考えてきた。
そして僕は、1つ方法に行き着いていた。
けど、それを勝手に実行するのはチームワークを乱す行為でしかない。
だから、まず僕は手早くキャッチャーの防具を脱いでから、ベンチで難しい顔をして打開策を練っている様子の虻川監督に伺いを立てに行った。
「監督。前の2人が出塁できなかったら、一発を狙いに行ってもいいですか?」
「一発……ホームラン狙いか……」
少し考えこむ虻川監督。
7番、8番と倒れれば2アウトで9番打者というシチュエーション。
3アウトチェンジになっても次は1番打者からの好打順。
狙いに行ってもいい状況ではあるはずだ。
「僕もそこそこパンチ力はありますし、9番打者ということでストライクを取りに来る初球と2球目は比較的甘い球が来ています。そこを狙えば……」
これまで倉本さんも含めて、ずっと2ストライクまでは待つようにしてきた。
勿論、時折スイングをしたり、バントの構えを取ったりして兄さんが球を置きに来るようなことは防いではいたものの、その傾向は相手も承知しているだろう。
そこから一転しての積極打法。
バットを長く持ち、狙い球を絞ってフルスイング。
今までの作戦によって作り上げられた思い込みを利用する。
言わば、相手の虚をつくバッティングだ。
反発力の強い金属バットを使っているので、柵越えの可能性は十分あると思う。
「……そうだな。少なくとも、ここらで打ち気を見せた方がいいだろう。1塁にランナーがいない状況なら、積極的に行っていい」
「はい。ありがとうございます」
虻川監督は許可を出してくれたけど、それは延長を念頭に置いたもののようだ。
2ストライクまで気を抜かせることなく、兄さんの消耗を早めるために。
それを思うと尚更ここしかチャンスはないと思う。
ここで快音を響かせ、先制してチームの勝利を手繰り寄せる。
兄さんの球数を抑えつつ、味方にも不利益をもたらさない。
この2つを両立する唯一の方法だと思う。
「では、行ってきます」
この回先頭の7番打者の八木山君が、4球目のインコース高めのカットボールを高々と打ち上げてピッチャーフライに終わる。
1アウトランナーなし。
8番打者の湯川君がバッターボックスに入るのに合わせて、僕も「ふっ」と鋭く息を吐いて気合を入れながらネクストバッターズサークルに向かった。
そうしながら頭の中で狙い球を整理する。
秀治郎もそうだけど、コントロールが抜群に優れたピッチャーは基本的に四隅にしっかりと投げ込んでくる。
加えて、ピッチングの基本中の基本。
低めに投げ込んでいれば、そうそう打たれない。
大体はそれも忠実に守る。
そして、これまで25人の打席を見る限り、初球は8割近い確率でバッターの目から一番遠いアウトコースに来ている。
更に言えば、待球の傾向を察してからは大きく曲がる変化球はほぼなくなった。
つまり、少なくとも初球に関してはファストボール系の球がアウトコース低めのストライクゾーンに来る確率が極めて高い。
であれば、踏み込んで逆方向に叩き込む。
それだけに意識を集中しよう。
「ストライクワンッ!」
そうやって思考を整え終えたところで、バッターボックスに目を向ける。
8番打者の湯川君はバントの構えからバットを引き、ノーボール1ストライク。
彼は再びバントの構えを取る。
次も同じようにバットを引いて、ノーボール2ストライクになるだろう。
……そう、思った。
球数を抑えたい兄さんは、そうならないようにその球を選択したに違いない。
1ストライクから、内角高めに抉り込むような鋭い変化球が投じられる。
湯川君は1球目と同様にバットを引いて見逃すつもりだったはずだ。
しかし、自分の体に向かってくる変化球に慌ててしまったらしい。
のけぞるような動作のせいで、バットを完全に引くことができなかった。
結果、バットにボールが当たってしまう。
打球はチャージしてきていた兄さんの頭上を僅かに越えようかという小フライ。
兄さんはブレーキをかけて方向転換し、グラブを出す。
その瞬間、踏ん張りが利かなかったのか僅かによろめいた。
それでも体勢を崩しながら飛びつくようにして懸命にボールを追う。
グラブが届く。
ボールをキャッチする。
しかし、体はそのまま倒れ込んでしまい……。
兄さんは自分の体を支えるように右手を地面に突いた。
正にその瞬間。
――ブツンッ。
「え?」
何かが切れる音が聞こえた気がして、僕は呆けた声を出してしまった。
……靱帯が断裂する時、そんなような音がすると言う。
けれど、この距離だ。
ネクストバッターズサークルにいる僕に聞こえるはずもない。
普通に考えれば、怪我を心配する余りに脳が作り上げた幻聴だと思う。
けど、空耳なんかじゃないと直感した。してしまった。
余り似ていない双子だけど、虫の知らせのようなものがあったのかもしれない。
「あ、あ……」
視界の中に、右腕をかばうようにしながら苦悶の表情を浮かべる兄さんが映る。
試合がとまる。
救護班が大急ぎで駆けつけてくる。
目の前の出来事が、全てが作りものめいて見えた。
現実味がない。
まるでフィクションのようだ。
これまでは怪我をしたというのを後から聞いた。
今回は、その瞬間に遭遇してしまった。
当時も愕然としたものだったけど、こんなにも心が乱されてしまうものなのか。
「に、兄さん……?」
そうやって呆然としている間に、兄さんはマウンドを去っていってしまった。
その後のことは記憶が乏しい。
2アウトランナーなしで回ってきた僕の打席は、変わったピッチャー相手に1球もスイングすることなく見逃しの三振で終わった。
守備……キャッチャーとしての仕事は、動揺したまま何とか果たしたらしい。
と言うより、大松君の球威で全て押し切ったと言った方が正しいかもしれない。
そんな僕を抱えながら、しかし、その後の試合は一方的だった。
9回表の攻撃で、山形県立向上冠高校が一挙4点を挙げたからだ。
変わったピッチャーから1番打者の浜中さんがライト前ヒット。
2番打者の倉本さんも同じようにライト前ヒット。
3番打者の榎田君は、ピッチャーのコントロールが乱れてデッドボール。
ノーアウト満塁の場面。
そこで、これまで申告敬遠をされてきた4番打者の大松君が打席に立った。
東京プレギガンテスユースは、1点取られた時点で負けだと判断したのだろう。
そこで更に交代したピッチャーは、大松君との勝負を選んだ。
結果、満塁ホームラン。
これで勝負あり。
申告敬遠で押し出し1点の方がマシだったに違いない。
けれど、今更言っても詮ないことだ。
均衡が崩れる時は正に一瞬。
人が大怪我を負ってしまう時もまた、その多くが僅か一瞬の出来事。
それをまざまざと思い知らされたその日。
息詰まる投手戦の果てに、一方のエースピッチャーが故障して降板してしまう。
そんな後味の悪い結果と共に、全国高校生硬式野球選手権大会決勝戦は4-0で山形県立向上冠高校の勝利という形で終わりを告げたのだった。
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