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第2章 雄飛の青少年期編
156 プロの洗礼はありがたい
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2月の久米島は最高気温が毎年平均して20℃前後。
今日の練習試合はデーゲームで、開始時間は13時丁度。
空は雲1つなく、風も比較的穏やか。
正にスポーツ日和の気持ちのいい天気だ。
「改めて、相手は1部リーグの宮城オーラムアステリオスです。3部リーグに昇格したばかりの私達に足りない部分を、この練習試合を通して感じ取って下さい」
試合開始直前。
ベンチの前で尾高監督が全員に向けて告げる。
この試合の目標はそれ。
勝敗は二の次だ。
……まあ、俺が先発完投すれば勝利の目は十分あるとは思うけれども。
しかし、それでは練習試合をやる意味がない。
ここは勝ちに拘って出しゃばるべき場面ではない。
「相手は1部リーグのチームです。基本、打てなくて当たり前。抑えられなくて当たり前。結果は気にせず、萎縮することなく、懸命にプレーしましょう」
「「「「「はいっ!」」」」」「「「うっす!」」」
これらはあくまでも再確認。
事前に説明と意思統一は済んでいる。
なので全員、尾高監督の言葉に肯定的に応じて気合いを入れる。
そうして、宮城オーラムアステリオスとの練習試合が始まった。
先攻は俺達、村山マダーレッドサフフラワーズ。
まずは1番打者のあーちゃんが打席に立つ。
試合前に教えて貰っていた通り、相手ピッチャーは岩中選手だ。
「うーん。やっぱり風格があるなあ」
ベンチから見ると尚更そう感じる。
さすがは一線級のベテランだ。
マウンドでの立ち姿が絵になっている。
スリークォーター気味のフォームも洗練されていて格好がいい。
「ボール」
その1球目はストライクゾーンから外角低めに外れるスライダー。
初球ボールからとは慎重に入ってきたな。
あーちゃんに何か不気味なものでも感じているのか、はたまた相手が誰であれ油断はしないという気持ちの表れか。
いずれにしても、ガチ目の投球は非常に助かる。
「ストライクワン!!」
2球目は外角低めいっぱいに決まるストレート。
球場のスピードガンの表示は148km/hだった。
前年の平均速度が149km/hなので、春季キャンプ中の練習試合の時期としては大分調子がいいと認識してよさそうだ。
調整がうまくいっているのだろう。
「ボールツー!」
3球目も同じく外角低めのストレート。
150km/mと力が入った球だったが、そのせいか僅かに外れたようだ。
「ストライクツー!!」
4球目は内角高めに掠めるように入ってくるカットボール。
あーちゃんは初対戦のピッチャーと相対する先頭打者の役目として、2ストライクまでは意図的に手を出さなかったようだ。
だが、これで追い込まれたので、次からは振りに行くだろう。
そして5球目。
――カン!
再び外角低めにスライダーが投じられた。
似たような変化だったが、今度はストライクゾーンに入っていた。
それ以外に違いがもう1つ。1球目よりもスピードが大分遅い。
あーちゃんは【生得スキル】【直感】でそれを直前に察したようだった。
意識的にスイングを遅らせたのが見ていて分かった。
だが、ほんの僅かにタイミングがズレてしまったようだ。
引っかけた打球は引っ張った形となり、ボテボテのゴロがサードの右へ転がる。
宮城オーラムアステリオスの三塁を守るのは中距離打者の真木啓二選手。
昨年は5番で打っていたが、今日の練習試合では3番打者だ。
守備はゴールデングラブ賞こそ取っていないものの安定感がある。
その評判通り危なげなく捕球した彼は、流れるようにファーストに送球した。
「シズアウトッ!」
1塁塁審の手が上がり、あーちゃんがベンチに戻ってきた。
割と悔しかったのか、不機嫌そうに口をへの字にしている。
「中々やる」
「そりゃ、最多勝を取ったこともある球界を代表するピッチャーの1人だからな」
勿論、単純なステータス値だけで比べてしまうなら俺の方が上だろうけれども。
1部リーグのプロで丸9年生き抜いてきた事実は重い。
「自分の能力を100%以上に活かす投球術は見習うべきところがある」
「ん。2段階の速さがあるスライダーは厄介だった」
ふむ。見たところ【直感】を狂わせる効果が少しあったようだ。
【直感】で得た情報を使うのは、結局あーちゃん自身だからな。
認識違いや思い込みが発生してしまうと機能が鈍ってもおかしくはない。
こういった部分を学んでいく必要がある。
あーちゃんも俺も、チームメイトの皆も。
俺は【成長タイプ:マニュアル】と【マニュアル操作】、そして大量に得た【経験ポイント】のおかげでアレもコレもと手当たり次第に変化球を取得している。
それだけに多様な選択肢でゴリ押ししてしまっている部分もある。
【戦績】との合わせ技でこれまでは容易く抑えてきたが、そのせいで思考が余り鍛えられていない自覚もあった。
工夫というものは不足の中に生まれてくるものだからな。
技巧で生き残ってきたピッチャーとは、なるべく多く対戦したいところだ。
「っと、2アウトか」
2番打者は1ボール2ストライクからのスプリットでスイングアウトとなったので、ネクストバッターズサークルに向かう。
しかし、3番打者は初球を打ってしまい、1球でフライアウト。
3者凡退となって1回の表は終わってしまった。
攻守交替。
急いでベンチに戻って防具を全てつける。
キャッチャーは慌ただしい。
「…………鈴木さん? 大丈夫ですか?」
ふと見ると、こちらの先発投手がまだベンチの前にいた。
その顔が何だか強張っていたので声をかける。
鈴木新之助。背番号1。
村山マダーレッドサフフラワーズの2番手ピッチャーだ。
岩中選手と同い年だが、片や昨年までは地方のアマチュアチーム所属で今年ようやくプロの舞台に辿り着くことができた選手と立場は大きく異なる。
まあ、労苦というものは容易く比較していいものではないけれども。
少なくとも要した年月の差は数字に表れていて、対照的な経歴ではある。
「今更少し緊張してしまってな。練習試合なのに」
「それは、いいことじゃないですか」
「い、いいこと、か?」
「そうですよ。その緊張は挑戦の証です。どうでもいい試合で緊張はしません」
「挑戦…………そうだな。挑戦か」
「ええ。1部のエースとの投げ合い。挑戦以外の何ものでもありません」
挑戦というものは何歳からしたっていいのだ。
その資格は誰にだってある。
……まあ、結果が伴うかどうかは別の問題だけれども。
若ければリスクがないという訳でもないので、後は自分自身の意思次第だ。
「尾高監督が言っていた通り、今日は更なる成長のための場です。胸を借りるつもりで、全力で行きましょう」
「ああ、そうだな」
表情を和らげて頷いた鈴木さんは、1つ息を吐いてからマウンドに向かった。
それを見送ってから、俺もキャッチャースボックスへ。
何球か投球練習をして調子を確かめた後で、宮城オーラムアステリオスの先頭打者が左のバッターボックスに入ってくる。
1番ライトの鉄川木平選手だ。
「今日はよろしく」
「はい。よろしくお願いします。鉄川選手」
彼は一昨年首位打者を獲得するなど打撃力に定評のある一流選手だ。
【戦績】を見ても特別苦手そうなコースはない。
速度やキレで圧倒するか、配球で崩していくしかないタイプだ。
そう自分の中で確認してから、まずはインコース低めに構える。
球種はカーブ。
鈴木さんの右手から投じられた球は僅かに甘く入ったが、鉄川選手は見送った。
「ストライクワン!!」
ボールを返球し、今度は外角低めにミットを構える。
要求はストレート。
「ストライクツー!!」」
うまくギリギリいっぱいに決まった。
鉄川選手の方もあーちゃんと同じく2ストライクまで打ち気がないようだった。
おかげで追い込むことができたが、ちょっと2球目にいい球が行き過ぎたな。
3球で決めることができれば儲けものぐらいの感覚で次の球を考えよう。
と言うことで、次は落ちる球を選択する。
インコースにフォーク。
ボール球でも構わない。と言うよりも、ここはむしろ絶対にボール球になるように低く投げるようにジェスチャーで指示を出す。
すると、想定よりも少し高く来てしまった。
しかし、うまいことストライクゾーンからボールゾーンに落ちていく。
決め球として割といい感じの軌道。だが――。
――カアンッ!
鉄川選手はワンバウンドしそうなボールをうまく掬い上げた。
ボールはフラフラと上がり、セカンドの後方へ。
ライトの手前に落ちるテキサスヒットとなった。
3部リーグレベルなら確実に三振に切って取ることができていた球だが……。
「流石、一筋縄じゃいかないな。1部リーグ上位の選手は」
とは言え、こうしたプロの洗礼は本当にありがたい。
全員のレベルアップのため、この機会を有効活用させて貰おう。
今日の練習試合はデーゲームで、開始時間は13時丁度。
空は雲1つなく、風も比較的穏やか。
正にスポーツ日和の気持ちのいい天気だ。
「改めて、相手は1部リーグの宮城オーラムアステリオスです。3部リーグに昇格したばかりの私達に足りない部分を、この練習試合を通して感じ取って下さい」
試合開始直前。
ベンチの前で尾高監督が全員に向けて告げる。
この試合の目標はそれ。
勝敗は二の次だ。
……まあ、俺が先発完投すれば勝利の目は十分あるとは思うけれども。
しかし、それでは練習試合をやる意味がない。
ここは勝ちに拘って出しゃばるべき場面ではない。
「相手は1部リーグのチームです。基本、打てなくて当たり前。抑えられなくて当たり前。結果は気にせず、萎縮することなく、懸命にプレーしましょう」
「「「「「はいっ!」」」」」「「「うっす!」」」
これらはあくまでも再確認。
事前に説明と意思統一は済んでいる。
なので全員、尾高監督の言葉に肯定的に応じて気合いを入れる。
そうして、宮城オーラムアステリオスとの練習試合が始まった。
先攻は俺達、村山マダーレッドサフフラワーズ。
まずは1番打者のあーちゃんが打席に立つ。
試合前に教えて貰っていた通り、相手ピッチャーは岩中選手だ。
「うーん。やっぱり風格があるなあ」
ベンチから見ると尚更そう感じる。
さすがは一線級のベテランだ。
マウンドでの立ち姿が絵になっている。
スリークォーター気味のフォームも洗練されていて格好がいい。
「ボール」
その1球目はストライクゾーンから外角低めに外れるスライダー。
初球ボールからとは慎重に入ってきたな。
あーちゃんに何か不気味なものでも感じているのか、はたまた相手が誰であれ油断はしないという気持ちの表れか。
いずれにしても、ガチ目の投球は非常に助かる。
「ストライクワン!!」
2球目は外角低めいっぱいに決まるストレート。
球場のスピードガンの表示は148km/hだった。
前年の平均速度が149km/hなので、春季キャンプ中の練習試合の時期としては大分調子がいいと認識してよさそうだ。
調整がうまくいっているのだろう。
「ボールツー!」
3球目も同じく外角低めのストレート。
150km/mと力が入った球だったが、そのせいか僅かに外れたようだ。
「ストライクツー!!」
4球目は内角高めに掠めるように入ってくるカットボール。
あーちゃんは初対戦のピッチャーと相対する先頭打者の役目として、2ストライクまでは意図的に手を出さなかったようだ。
だが、これで追い込まれたので、次からは振りに行くだろう。
そして5球目。
――カン!
再び外角低めにスライダーが投じられた。
似たような変化だったが、今度はストライクゾーンに入っていた。
それ以外に違いがもう1つ。1球目よりもスピードが大分遅い。
あーちゃんは【生得スキル】【直感】でそれを直前に察したようだった。
意識的にスイングを遅らせたのが見ていて分かった。
だが、ほんの僅かにタイミングがズレてしまったようだ。
引っかけた打球は引っ張った形となり、ボテボテのゴロがサードの右へ転がる。
宮城オーラムアステリオスの三塁を守るのは中距離打者の真木啓二選手。
昨年は5番で打っていたが、今日の練習試合では3番打者だ。
守備はゴールデングラブ賞こそ取っていないものの安定感がある。
その評判通り危なげなく捕球した彼は、流れるようにファーストに送球した。
「シズアウトッ!」
1塁塁審の手が上がり、あーちゃんがベンチに戻ってきた。
割と悔しかったのか、不機嫌そうに口をへの字にしている。
「中々やる」
「そりゃ、最多勝を取ったこともある球界を代表するピッチャーの1人だからな」
勿論、単純なステータス値だけで比べてしまうなら俺の方が上だろうけれども。
1部リーグのプロで丸9年生き抜いてきた事実は重い。
「自分の能力を100%以上に活かす投球術は見習うべきところがある」
「ん。2段階の速さがあるスライダーは厄介だった」
ふむ。見たところ【直感】を狂わせる効果が少しあったようだ。
【直感】で得た情報を使うのは、結局あーちゃん自身だからな。
認識違いや思い込みが発生してしまうと機能が鈍ってもおかしくはない。
こういった部分を学んでいく必要がある。
あーちゃんも俺も、チームメイトの皆も。
俺は【成長タイプ:マニュアル】と【マニュアル操作】、そして大量に得た【経験ポイント】のおかげでアレもコレもと手当たり次第に変化球を取得している。
それだけに多様な選択肢でゴリ押ししてしまっている部分もある。
【戦績】との合わせ技でこれまでは容易く抑えてきたが、そのせいで思考が余り鍛えられていない自覚もあった。
工夫というものは不足の中に生まれてくるものだからな。
技巧で生き残ってきたピッチャーとは、なるべく多く対戦したいところだ。
「っと、2アウトか」
2番打者は1ボール2ストライクからのスプリットでスイングアウトとなったので、ネクストバッターズサークルに向かう。
しかし、3番打者は初球を打ってしまい、1球でフライアウト。
3者凡退となって1回の表は終わってしまった。
攻守交替。
急いでベンチに戻って防具を全てつける。
キャッチャーは慌ただしい。
「…………鈴木さん? 大丈夫ですか?」
ふと見ると、こちらの先発投手がまだベンチの前にいた。
その顔が何だか強張っていたので声をかける。
鈴木新之助。背番号1。
村山マダーレッドサフフラワーズの2番手ピッチャーだ。
岩中選手と同い年だが、片や昨年までは地方のアマチュアチーム所属で今年ようやくプロの舞台に辿り着くことができた選手と立場は大きく異なる。
まあ、労苦というものは容易く比較していいものではないけれども。
少なくとも要した年月の差は数字に表れていて、対照的な経歴ではある。
「今更少し緊張してしまってな。練習試合なのに」
「それは、いいことじゃないですか」
「い、いいこと、か?」
「そうですよ。その緊張は挑戦の証です。どうでもいい試合で緊張はしません」
「挑戦…………そうだな。挑戦か」
「ええ。1部のエースとの投げ合い。挑戦以外の何ものでもありません」
挑戦というものは何歳からしたっていいのだ。
その資格は誰にだってある。
……まあ、結果が伴うかどうかは別の問題だけれども。
若ければリスクがないという訳でもないので、後は自分自身の意思次第だ。
「尾高監督が言っていた通り、今日は更なる成長のための場です。胸を借りるつもりで、全力で行きましょう」
「ああ、そうだな」
表情を和らげて頷いた鈴木さんは、1つ息を吐いてからマウンドに向かった。
それを見送ってから、俺もキャッチャースボックスへ。
何球か投球練習をして調子を確かめた後で、宮城オーラムアステリオスの先頭打者が左のバッターボックスに入ってくる。
1番ライトの鉄川木平選手だ。
「今日はよろしく」
「はい。よろしくお願いします。鉄川選手」
彼は一昨年首位打者を獲得するなど打撃力に定評のある一流選手だ。
【戦績】を見ても特別苦手そうなコースはない。
速度やキレで圧倒するか、配球で崩していくしかないタイプだ。
そう自分の中で確認してから、まずはインコース低めに構える。
球種はカーブ。
鈴木さんの右手から投じられた球は僅かに甘く入ったが、鉄川選手は見送った。
「ストライクワン!!」
ボールを返球し、今度は外角低めにミットを構える。
要求はストレート。
「ストライクツー!!」」
うまくギリギリいっぱいに決まった。
鉄川選手の方もあーちゃんと同じく2ストライクまで打ち気がないようだった。
おかげで追い込むことができたが、ちょっと2球目にいい球が行き過ぎたな。
3球で決めることができれば儲けものぐらいの感覚で次の球を考えよう。
と言うことで、次は落ちる球を選択する。
インコースにフォーク。
ボール球でも構わない。と言うよりも、ここはむしろ絶対にボール球になるように低く投げるようにジェスチャーで指示を出す。
すると、想定よりも少し高く来てしまった。
しかし、うまいことストライクゾーンからボールゾーンに落ちていく。
決め球として割といい感じの軌道。だが――。
――カアンッ!
鉄川選手はワンバウンドしそうなボールをうまく掬い上げた。
ボールはフラフラと上がり、セカンドの後方へ。
ライトの手前に落ちるテキサスヒットとなった。
3部リーグレベルなら確実に三振に切って取ることができていた球だが……。
「流石、一筋縄じゃいかないな。1部リーグ上位の選手は」
とは言え、こうしたプロの洗礼は本当にありがたい。
全員のレベルアップのため、この機会を有効活用させて貰おう。
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