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第2章 雄飛の青少年期編

動画01 Road To Win

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「はーい! 皆さん、こんにちはー!」
「おはようございます」
「おばんですっ!」
「久し振りのー、動画だよー」

「まずはご報告ー」
「諸般の事情で今回からチャンネル名が『山形県立向上冠中学高等学校プロ野球珍プレー愛好会ch.』から『山形県立向上冠中学高等学校野球部ch.』になります」
「諸般の事情については、別の動画で確認してね!」
「……大人ってー、ホントどうしようもないよねー」

「まあ、それはともかくとしてー」
「これからの私達の活動について話したいと思います」
「まあ、別に突飛なことをする訳じゃないんだけどね」
「真っ当なー、野球部にー、なるだけだからねー」

「そういう訳で、私達はこれから正式な野球部として活動していくよー」
「具体的には、まず公式戦1勝を目指していきたいと思います」
「そのために練習や練習試合を頑張っていくよ!」
「その活動をー、動画にもしていこうと思ってるんだー」

「題して『目指せ1勝! 山形県立向上冠中学高等学校野球部勝利への道!』!」
「私達は主に裏方になると思いますが、練習も頑張っていこうと思います」
「動画の目的は記録をつけるためと、周りに見られてるって意識を持つため!」
「私達がー、野球部として成長していく姿をー、お届けするよー」

「とは言え、そもそもウチの学校って小学校で野球を諦めちゃったような子が来るとこなんだよねー」
「他と同じ練習をしたところで公式戦1勝なんて夢のまた夢でしょう」
「そもそも進学校だから部活動の時間自体少ないしね!」
「そこでー、私達は3つの練習をー、メインに据えることにしたんだー」

「まず1つ目はシートノック!」
「全部の守備位置に選手を配置した実践形式で行う守備練習ですね」
「まともに活動してなかった私達は守備位置も固まってないからね!」
「色んなポジションをー、経験してー、適性を見たりもしてるんだー」

「2つ目はシートバッティング!」
「これも全部の守備位置に選手を配置した実践形式で行う、打撃練習です」
「守備も含め、色んなケースでの打ち方、動き方を学ぶためだね!」
「そもそもー、皆大体試合経験なんて体育だけだからねー。もっともっとー、試合勘を養わないとー」

「3つ目は筋トレ!」
「幸い我が校には筋トレ研究部という筋トレに特化した集団がいますので、監修いただいています」
「速筋を重要視している完全に野球に特化したフィジカルトレーニングだよ!」
「何ごともー、体が資本ー、だからねー」

「勿論、合間を見てティーバッティングとか、フォームチェックとか、走塁練習とかもやるけどねー」
「時間が足りませんから、当面はやらないことが決まっている練習もあります」
「走り込みなんかが、その最たるものだね!」
「野球の試合でー、長々と走っている状況なんてー、ないからねー」
「スタミナが必要な先発ピッチャーならやってもいいかもしれないけどー」
「まあ、是非は諸説ありますから何とも言えませんが……」
「結局、練習時間が取れないから優先度はどうしても低くなっちゃうんだよね」
「2時間弱ぐらいでー、密度の濃い練習をー、しないといけないからねー」

「この練習方法が本当に効果があるかは分からないけどー」
「現時点だと私達にできる最善であることは間違いないと思っています」
「皆の士気も高いからね! やる気のない野球部はもう存在しないよ!」
「練習の是非はー、試合結果から判断してねー」

「と言う訳で、今回の動画は一先ずここまでー」
「よければチャンネル登録、高評価、ササヤイターのフォローをお願いいたします」
「今後の山形県立向上冠中学高等学校野球部の活動を見守ってね!」
「せーのー」

「「「「ばいばーい!」」」」
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