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第6章 終末を告げる音と最後のピース
305 多重循環共鳴
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若干のデフォルメを効かせた少女の形を溶かして崩したかのような外観は、もし本物の人間だったらグロテスク極まりないものだっただろう。
しかし、青みがかった透明な液体で構成されたスライム的な体であるが故に、一定の理解が及ぶレベルに留まってくれている。
「リクル……?」
そんな不可思議な始祖スライムの姿形に戸惑いを強く抱きながら、俺は彼女の名前で呼びかけた。が、当然と言うべきか、反応はない。
「これはまたー、凄いことになってますねー」
「主様の呼びかけにもワタシ達の存在にも何ら反応がないところを見るに、思念が蓄積して少女化魔物になった、という訳ではないようでありまするな」
「ですが、通常の始祖スライムがこのような姿になるというのは寡聞にして存じません。そこらの普通のスライムを巨大にしたような形だったはずです」
地面に降りたムート、影の中から出てきたアスカとラハさんの三人が、引き継いで続けるように眼前の存在について評していく。
三人の言葉を統合すると、本来ならば始祖スライムは水滴を直径十数メートル程度の大きさまで形を保ったまま巨大にしたような形状なのだろう。
だが、目の前にいるのは歪ながら少女の形を取ろうとしている流体。
にもかかわらず、少女化魔物が複合発露を使用した状態でもないようだ。
複合発露の性質によっては、このような姿に変化することもあり得るかもしれないが、アスカの言った通り俺達の存在に何の反応もないのは明らかにおかしい。
暴走しているなら相応の挙動を示すだろうし、そうでないなら尚更だ。
結論としては、魔物の始祖スライムが少女の形を再現しようとしている、ということになる。奇妙としか言いようがないが。
「……もしかすると、始祖スライムの欠片であるリクルが救世の転生者であるイサク様と少女契約を結んでいたからかもしれません」
と、影の中からイリュファが推測を口にした。
「成程ー。少女化魔物だった彼女の存在に引っ張られている訳ですねー。救世の転生者と契約したことでー、以前の子達よりも存在が強固になっていたためにー」
「サユキも、単なる魔物だった時でさえ、イサク様との交流で存在が確かなものとなりましたからね。少女契約を結んでいれば尚のことです」
「リクルちゃんもイサクのことが好きだもんね。当然だよ」
納得の意を示しながら理由の考察を口にしたムートと、その事実を補強する事例を口にしたイリュファに続いて、何故か誇らしげにズレた結論で締め括るサユキ。
それはそれとして。
大事なのはリクルが要因である可能性が高いという部分だ。
「つまるところ、始祖スライムのあの形は、まだリクルがあの中で存在を保つことができている証ってことか……?」
「恐らくは」
俺の問いかけに頷きながら告げたイリュファの返答に、僅かに希望を持つ。
「ですが、それも時間の問題でしょう。極々僅かにですが、端の方から形が崩れて少女の部分が縮小していっています。持って後二日、というところでしょうか」
そんな俺に対してラハさんは、恐らく微細な水の粒子を用いた探知で始祖スライムの状態を見抜き、事実を告げるように淡々と言う。
だが、それだけ時間があるなら十分だ。
そもそも策と呼べるものは一つだけ。それも確実性のあるものではない。
今日この場で彼女を取り戻すことができなかったなら、たとえ猶予が増えたところで難しいだろう。ギリギリ間に合ったと考えた方が健全だ。
「……リクルを、返して貰うぞ」
相対するのは特異思念集積体始祖スライム。
魔物に過ぎないとは言え、それが持つ特性は第六位階の力を有する。
真・複合発露〈支天神鳥・煌翼〉を既に使用しているとは言え、油断は禁物だ。
そう己に言い聞かせながら近づいていく。
「……反応がないな」
しかし、地面の上の水溜まりの手前まで近寄ったにもかかわらず、始祖スライムはドロドロと体の流体を循環させながら場に留まっていた。
まあ、逃げられるよりは都合がいいが……。
「リクル。俺だ。イサクだ。分かるか?」
ともあれ、俺は改めて言葉をかけながら流体に触れようと慎重に手を伸ばす。
そうして、その指先がやや粘性の高い体に触れた正にその瞬間。
「うわっ!?」
始祖スライムは突如として爆発を起こしたように四散した。
それは広域に飛び散り、後ろに控えていたムート達も巻き添えを食う。
各々自らの力を発現させていたが故に怪我などはないようだったが、それがぶつかった熱帯雨林らしい背の高い木々には大きな穴が開いていた。
一瞬遅れて、メキメキと音を立てて何本かの木が倒れていく。
身体強化された俺達ならば回避するまでもないが、一応避けておく。
「……単なる特異思念集積体。それも魔物風情が舐めた真似をしてくれますね」
その突発的な攻撃に対し、苛立ったように呟くラハさん。
あのような攻撃でどうにかなる俺達ではないが、煩わしくないとは言えない。
だが、今はそれよりも状況を確認しなければ。
いくらスライムとは言え、あんな風に弾け飛んで大丈夫なのか。リクルは……。
そんな俺の心配を余所に始祖スライムの一部は蠢き、一定の形を複数作り出す。
少し離れたところに最も多くが集まり、先程までよりも小さく俺達と同じぐらいの背丈の歪な少女の形ができ上がる。
相変わらず溶かして半ば崩れたような状態だが、これが本体だろう。
「……どうやら、奴はワタシ達を敵と認識したようでありまするな」
その始祖スライム本体は、顔を俺達の方へと向けながら威嚇するように腕を鞭のようにしならせていた。
粘性の高い流体が、ゴムのように伸び縮みしている。
まだ無事だった木々にぶつかり、更に開けた空間が広がっていく。
「おいたが過ぎますねー。少しお仕置きが必要そうですー」
示威のためだけに破壊された木々を目にしたからか不快そうにムートが言い、ベヒモスの特徴を持った人型から数メートルのベヒモスそのものとなる。
地に属するものならば一定の威圧感を受け、行動を阻害されるはずだが……。
俺は別に手荒な真似をしに来た訳ではない。
可能な限り戦闘は避けたい。
「待て、ムート」
「分かっているのですー。さっさと説得でも何でもするのですー」
姿を変じたのみで俺の制止にそう応じたムートだが、苛立ちの色が口調に滲み出てしまっている。複合発露を解除するつもりもないようだ。
これでは敵対すると宣言しているようなものだが、仕方がない。
とにかく、始祖スライムの中にいるリクルに声を届けなければ。
彼女自らの強い意思。それ以外に彼女を救い出す術はない。
そのために改めて始祖スライム本体に近づくと――。
「何だっ!?」
突然、森の中に何かの音が響き渡った。
歌のようにも聞こえるが、単なる流体が振動しているだけのようにも聞こえる。
周囲を見回して原因を探ると、どうやら先程辺り一帯に飛び散った始祖スライムの欠片から発せられているようだ。
「これは……」
それらは数センチ程度の小さな翼の腕を持った無数の人型となり、口の部分を大きく開いて奇怪な音を発していた。意味が分からない。
その異様な光景に気を取られていると、今度は正面の本体が大きく流体の全身を脈動させて一気に全身を変形させていく。どこか見覚えのある形へと。
「………………ジズ?」
それは透明な流体で構成された人間大のジズだった。
どうやら始祖スライムは、俺と少女契約したことで得たリクルの力〈如意鋳我〉を利用しているらしい。
その証拠に、流体の鳥は〈裂雲雷鳥・不羈〉まで模倣しているらしく、帯電するように雷光を放っている。
そう認識した瞬間、始祖スライム本体は急上昇し、そこから無数の氷の杭を辺り一帯にばら撒いた。これは〈万有凍結・封緘〉の力だ。
「ちっ」
対して俺もまた同じ〈万有凍結・封緘〉で防ぐが――。
「何っ!?」
俺が放った氷の塊は、降り注ぐ氷の杭と相打って双方粉々に砕け散った。
救世の転生者の一撃が、特異思念集積体とは言え魔物が模倣した一撃によって。
自惚れでも何でもなく、普通ならばあり得ない。
しかも、撃ち落とし続ける間にこちらの氷を貫くものまで出始める。
さすがに俺達の身体強化を上回る威力ではないが……。
「いくら何でもおかしいのですー」
ほんの僅かながら痛みを感じたのか、ムートが表情を歪めながら言う。
アスカやラハさんも戸惑いを抱いているようだ。
少しずつ痛みも大きくなっていっているから尚のことだ。
そんな中で。
「もしかしてアレ、循環共鳴してるんじゃない!?」
影の中から、フェリトがハッとしたように大きな声を上げた。
徐々に徐々に増していく威力を肌で感じ取りながら「……成程」と納得する。
分裂した小さな羽の腕を持った人型の流体。
あれはセイレーンを模したものなのかもしれない。
しかし、それにしては効果が大き過ぎるし、威力の向上も急過ぎる。
「まさか」
周囲に無数に配置された分裂体を観察するように見回し、そして気づく。
塵も積もれば山となる。
あるいは複数の分裂体を利用することによって、己の中で循環共鳴状態を幾重にも積み重ねているのかもしれない。
それならば、この急激な強化も頷ける。
「差し詰め、多重循環共鳴ってところか」
そして俺は、もはや僅かな減衰もなく全ての氷の塊を粉砕して迫ってくる氷の杭を己の肉体で迎撃しながら呟き……。
忌々しく始祖スライムを睨むように見上げると、眼前の状況にどう対処するのが最善か思考を巡らせたのだった。
しかし、青みがかった透明な液体で構成されたスライム的な体であるが故に、一定の理解が及ぶレベルに留まってくれている。
「リクル……?」
そんな不可思議な始祖スライムの姿形に戸惑いを強く抱きながら、俺は彼女の名前で呼びかけた。が、当然と言うべきか、反応はない。
「これはまたー、凄いことになってますねー」
「主様の呼びかけにもワタシ達の存在にも何ら反応がないところを見るに、思念が蓄積して少女化魔物になった、という訳ではないようでありまするな」
「ですが、通常の始祖スライムがこのような姿になるというのは寡聞にして存じません。そこらの普通のスライムを巨大にしたような形だったはずです」
地面に降りたムート、影の中から出てきたアスカとラハさんの三人が、引き継いで続けるように眼前の存在について評していく。
三人の言葉を統合すると、本来ならば始祖スライムは水滴を直径十数メートル程度の大きさまで形を保ったまま巨大にしたような形状なのだろう。
だが、目の前にいるのは歪ながら少女の形を取ろうとしている流体。
にもかかわらず、少女化魔物が複合発露を使用した状態でもないようだ。
複合発露の性質によっては、このような姿に変化することもあり得るかもしれないが、アスカの言った通り俺達の存在に何の反応もないのは明らかにおかしい。
暴走しているなら相応の挙動を示すだろうし、そうでないなら尚更だ。
結論としては、魔物の始祖スライムが少女の形を再現しようとしている、ということになる。奇妙としか言いようがないが。
「……もしかすると、始祖スライムの欠片であるリクルが救世の転生者であるイサク様と少女契約を結んでいたからかもしれません」
と、影の中からイリュファが推測を口にした。
「成程ー。少女化魔物だった彼女の存在に引っ張られている訳ですねー。救世の転生者と契約したことでー、以前の子達よりも存在が強固になっていたためにー」
「サユキも、単なる魔物だった時でさえ、イサク様との交流で存在が確かなものとなりましたからね。少女契約を結んでいれば尚のことです」
「リクルちゃんもイサクのことが好きだもんね。当然だよ」
納得の意を示しながら理由の考察を口にしたムートと、その事実を補強する事例を口にしたイリュファに続いて、何故か誇らしげにズレた結論で締め括るサユキ。
それはそれとして。
大事なのはリクルが要因である可能性が高いという部分だ。
「つまるところ、始祖スライムのあの形は、まだリクルがあの中で存在を保つことができている証ってことか……?」
「恐らくは」
俺の問いかけに頷きながら告げたイリュファの返答に、僅かに希望を持つ。
「ですが、それも時間の問題でしょう。極々僅かにですが、端の方から形が崩れて少女の部分が縮小していっています。持って後二日、というところでしょうか」
そんな俺に対してラハさんは、恐らく微細な水の粒子を用いた探知で始祖スライムの状態を見抜き、事実を告げるように淡々と言う。
だが、それだけ時間があるなら十分だ。
そもそも策と呼べるものは一つだけ。それも確実性のあるものではない。
今日この場で彼女を取り戻すことができなかったなら、たとえ猶予が増えたところで難しいだろう。ギリギリ間に合ったと考えた方が健全だ。
「……リクルを、返して貰うぞ」
相対するのは特異思念集積体始祖スライム。
魔物に過ぎないとは言え、それが持つ特性は第六位階の力を有する。
真・複合発露〈支天神鳥・煌翼〉を既に使用しているとは言え、油断は禁物だ。
そう己に言い聞かせながら近づいていく。
「……反応がないな」
しかし、地面の上の水溜まりの手前まで近寄ったにもかかわらず、始祖スライムはドロドロと体の流体を循環させながら場に留まっていた。
まあ、逃げられるよりは都合がいいが……。
「リクル。俺だ。イサクだ。分かるか?」
ともあれ、俺は改めて言葉をかけながら流体に触れようと慎重に手を伸ばす。
そうして、その指先がやや粘性の高い体に触れた正にその瞬間。
「うわっ!?」
始祖スライムは突如として爆発を起こしたように四散した。
それは広域に飛び散り、後ろに控えていたムート達も巻き添えを食う。
各々自らの力を発現させていたが故に怪我などはないようだったが、それがぶつかった熱帯雨林らしい背の高い木々には大きな穴が開いていた。
一瞬遅れて、メキメキと音を立てて何本かの木が倒れていく。
身体強化された俺達ならば回避するまでもないが、一応避けておく。
「……単なる特異思念集積体。それも魔物風情が舐めた真似をしてくれますね」
その突発的な攻撃に対し、苛立ったように呟くラハさん。
あのような攻撃でどうにかなる俺達ではないが、煩わしくないとは言えない。
だが、今はそれよりも状況を確認しなければ。
いくらスライムとは言え、あんな風に弾け飛んで大丈夫なのか。リクルは……。
そんな俺の心配を余所に始祖スライムの一部は蠢き、一定の形を複数作り出す。
少し離れたところに最も多くが集まり、先程までよりも小さく俺達と同じぐらいの背丈の歪な少女の形ができ上がる。
相変わらず溶かして半ば崩れたような状態だが、これが本体だろう。
「……どうやら、奴はワタシ達を敵と認識したようでありまするな」
その始祖スライム本体は、顔を俺達の方へと向けながら威嚇するように腕を鞭のようにしならせていた。
粘性の高い流体が、ゴムのように伸び縮みしている。
まだ無事だった木々にぶつかり、更に開けた空間が広がっていく。
「おいたが過ぎますねー。少しお仕置きが必要そうですー」
示威のためだけに破壊された木々を目にしたからか不快そうにムートが言い、ベヒモスの特徴を持った人型から数メートルのベヒモスそのものとなる。
地に属するものならば一定の威圧感を受け、行動を阻害されるはずだが……。
俺は別に手荒な真似をしに来た訳ではない。
可能な限り戦闘は避けたい。
「待て、ムート」
「分かっているのですー。さっさと説得でも何でもするのですー」
姿を変じたのみで俺の制止にそう応じたムートだが、苛立ちの色が口調に滲み出てしまっている。複合発露を解除するつもりもないようだ。
これでは敵対すると宣言しているようなものだが、仕方がない。
とにかく、始祖スライムの中にいるリクルに声を届けなければ。
彼女自らの強い意思。それ以外に彼女を救い出す術はない。
そのために改めて始祖スライム本体に近づくと――。
「何だっ!?」
突然、森の中に何かの音が響き渡った。
歌のようにも聞こえるが、単なる流体が振動しているだけのようにも聞こえる。
周囲を見回して原因を探ると、どうやら先程辺り一帯に飛び散った始祖スライムの欠片から発せられているようだ。
「これは……」
それらは数センチ程度の小さな翼の腕を持った無数の人型となり、口の部分を大きく開いて奇怪な音を発していた。意味が分からない。
その異様な光景に気を取られていると、今度は正面の本体が大きく流体の全身を脈動させて一気に全身を変形させていく。どこか見覚えのある形へと。
「………………ジズ?」
それは透明な流体で構成された人間大のジズだった。
どうやら始祖スライムは、俺と少女契約したことで得たリクルの力〈如意鋳我〉を利用しているらしい。
その証拠に、流体の鳥は〈裂雲雷鳥・不羈〉まで模倣しているらしく、帯電するように雷光を放っている。
そう認識した瞬間、始祖スライム本体は急上昇し、そこから無数の氷の杭を辺り一帯にばら撒いた。これは〈万有凍結・封緘〉の力だ。
「ちっ」
対して俺もまた同じ〈万有凍結・封緘〉で防ぐが――。
「何っ!?」
俺が放った氷の塊は、降り注ぐ氷の杭と相打って双方粉々に砕け散った。
救世の転生者の一撃が、特異思念集積体とは言え魔物が模倣した一撃によって。
自惚れでも何でもなく、普通ならばあり得ない。
しかも、撃ち落とし続ける間にこちらの氷を貫くものまで出始める。
さすがに俺達の身体強化を上回る威力ではないが……。
「いくら何でもおかしいのですー」
ほんの僅かながら痛みを感じたのか、ムートが表情を歪めながら言う。
アスカやラハさんも戸惑いを抱いているようだ。
少しずつ痛みも大きくなっていっているから尚のことだ。
そんな中で。
「もしかしてアレ、循環共鳴してるんじゃない!?」
影の中から、フェリトがハッとしたように大きな声を上げた。
徐々に徐々に増していく威力を肌で感じ取りながら「……成程」と納得する。
分裂した小さな羽の腕を持った人型の流体。
あれはセイレーンを模したものなのかもしれない。
しかし、それにしては効果が大き過ぎるし、威力の向上も急過ぎる。
「まさか」
周囲に無数に配置された分裂体を観察するように見回し、そして気づく。
塵も積もれば山となる。
あるいは複数の分裂体を利用することによって、己の中で循環共鳴状態を幾重にも積み重ねているのかもしれない。
それならば、この急激な強化も頷ける。
「差し詰め、多重循環共鳴ってところか」
そして俺は、もはや僅かな減衰もなく全ての氷の塊を粉砕して迫ってくる氷の杭を己の肉体で迎撃しながら呟き……。
忌々しく始祖スライムを睨むように見上げると、眼前の状況にどう対処するのが最善か思考を巡らせたのだった。
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