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第4章 前兆と空の旅路
223 ベヒモスキメラ
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全てが奇襲の如き転移からの攻撃を、周囲に散布した氷の粒子と支配下に置いた風の流れを利用した探知を用いて回避し続ける。
時間が経てば経つ程に、フェリトとの真・複合発露〈共鳴調律・想歌〉を相互使用した循環共鳴によってこちらの力は増し、彼我の戦力差は増していくはず。
しかし、その安易な予測もまた、どうやら現実とはならないようだった。
「こいつ、速くなってるのか!?」
割と鈍重(ジズ比)だったコピーベヒモスにもかかわらず、循環共鳴によって更に速くなっているはずの俺に追随してきている。
転移の複合発露を使用しているとは言え、異常な現象と言わざるを得ない。
勿論、これまでルエットがコピーしてきた少女化魔物が有している複合発露の身体強化によって、更なる底上げもしてはいるのだろう。
だが、それだけで循環共鳴によって急激に増幅された複合発露、特に〈裂雲雷鳥・不羈〉の速さにまで対応することができるとは思えない。
一体、どんなカラクリがあると言うのか。
「恐らくは、彼女もフェリトに似た複合発露を持ち合わせているのでしょう」
その疑問に答えを与える推測をイリュファが口にする。
成程。それならば確かに、この状況も十分にあり得る。
つまり、彼女は彼女で循環共鳴状態を個人で作り出しているということか。
ほぼ間違いなく、それが正解だろう。
しかし、正直チートとしか言いようがない。
コピーした複合発露を第六位階で使用していることと言い、こんなことだから劣化のないガチのコピー能力者は物語で持て余されてしまうのだ。
「主様!」
と、アスカが切迫したような声を上げる。
見ると、俺に攻撃を避けられ続けたルエットは仕切り直すように距離を取り、ベヒモスと化したその肥大化した体に異変を生じさせていた。
全身が奇怪にもボコボコと脈打ち出し、そうかと思えば、その背中から一対の巨大な蝙蝠のような翼が徐々に生成されていく。
更にはサイの如き頭部の両脇に、竜とワニのような頭まで生え始めている。
加えて尻尾は長く伸びて三股に分かれ、それぞれの先は蠢く蛇と化していた。
「お、おいおい……」
その余りの変わりように、思わず若干引いてしまう。
伝承上の姿とは大きく異なっているが、ギリシャ神話のキマイラを思い出す。
広義の意味では、眼前のこれもまたその一種と見なすことができるだろう。
「……言うなればベヒモスキメラってところか」
当然ながら、増えた部分は単なる飾りという訳ではないはずだ。
事実として――。
「くっ」
再び俺の背後に転移したベヒモスキメラは、その竜の頭部から真紅の炎を、尻尾を有線のビットのように操って蛇の口から毒液のようなものを吐き出した。
雷の軌道でそれを避けると、今度はサイの角が襲いかかってきて、それを牽制に続いてワニの顎門が俺を食らいつかんと迫ってくる。
対して俺は、相手の体程ある氷塊を風で加速して胴体に叩きつけた。
「ガアアアッ」
空中であるが故に動きを鈍らせることはできたが、ベヒモスとしての防御力は増えた部位にも適用されているようで氷塊は強度で負けて粉砕されてしまう。
それでも僅かな動きの乱れを突いて、一度距離を取る。
「……とにもかくにも、この防御力が問題だな」
相手の攻撃手段がどれだけ増えようとも、やるべきこと自体は変わらない。
結局のところ、ルエットの意識を奪わなければ事態は収拾しないのだ。
そうなると。思わず呟いた通り、少女化魔物最硬を誇る表皮が厄介だ。
可能な限り人外ロリを傷つけたくはない人外ロリコンたる俺ではあるが、しかしながら、こうも強固ではさすがに困る。
少女が傷つかなくてよかった、とはならない。
暴れるだけ暴れれば気が済んでくれるという訳でもないし……。
「「「グオオオオオオオオオオオオッ!!」」」
対策を考える俺の思考を妨げるように、ベヒモスキメラは三つの頭部全てで咆哮し、新たに二対増えた三対の翼で飛び上がるとそのまま突っ込んできた。
飛行系の複合発露を重ねがけしているのだろう。
当然ながらサンダーバード程でもジズ程でもないにしろ、その巨体からは想像もできないような速度が出ている。
あの重量と硬度で体当たりされたら、ただでは済まない。
故に、まず距離を保とうと俺が後退を開始すると――。
「その程度のことは思いつくよな」
彼女は速やかに進路を変え、首都リベランジェへと直行しようとする。
対して俺は即座に雷速を以って先回りし、再びその巨躯の前に立ち塞がった。
街を破壊させる訳にはいかない。住人のためにも、彼女のためにも。
だが、地上で受け止めた時とは状況が違い過ぎる。
この速度で来られては、容易く跳ね飛ばされてしまうことだろう。
かと言って、氷塊をぶち当てても僅かに速度が緩む程度。
彼女の進行を妨げることはできないに違いない。
ならば、と俺は相手の硬さを頼みにして最大の攻撃力を持つ一撃を選択した。
「おおおおおおおおおっ!!」
全力の叫びと共に風を操り、レーザーの如く絶え間ない超振動を帯びた息吹として解き放つ。暴走するアスカとの戦いで最も脅威となった技だ。
三大特異思念集積体たるジズの力故に氷塊よりも威力は高く、正面からそれを受けたベヒモスキメラは空中で完全に進行をとめられていた。
しかし、それでも。
その表皮を傷つけることまではできない。
人間が立つこの母なる大地の化身であるが故に、根本的に破壊し尽くされることはないという思念の蓄積によって破壊不能に近い概念が付加されているのか。
「グルルアアアアアッ!!」
いずれにしても、動きをとめることができたことに間違いはない。
忌々しげに唸るベヒモスキメラも、この攻撃に耐えながらではこれ以上前に進めないと判断したらしい。再び転移の複合発露を発動させる。
まず邪魔者を排除せんと、今度もまた死角から狙ってくるだろう。
そう考えて背後に意識を向けた瞬間。
「何っ!?」
彼女は真正面に出現してきて裏をかかれる。
その一瞬の隙を突き、彼女は全ての部位で攻撃を仕かけてきた。
炎と毒液が乱れ飛び、角と牙と爪が迫り来る。
「けどっ!!」
対して俺は即座に態勢を立て直し、街に飛び火しかねない前者の一部を氷と風の刃で散らしながら、直接攻撃を全て掻い潜って彼女の背後に回った。
そして三本の尻尾を纏めて掴み、ハンマー投げの要領でぶん回す。
転移も許さぬ刹那の急加速。しかし、強度に優れているが故に千切れることなく勢いがつき、その勢いそのままに俺は街から離れた大地に彼女を叩きつけた。
〈裂雲雷鳥・不羈〉の速度に加え、ジズの少女化魔物たるアスカとの真・複合発露〈支天神鳥・煌翼〉のおかげで馬力でもこちらにかなり分がある。
「とは言ってもな」
それだけでは事態を打開することはできない。
ならば、どうするか。
…………気が進まない方法ながら、一つ手がない訳ではないが――。
「って、まだ変化するつもりかっ!?」
眼下のベヒモスキメラは一歩でも俺に近づかんとしてか、再び全身を奇怪に脈打たせ、更に姿を変えようとしていた。
「な、何、あれ……」
それを目の当たりにして、影の中からフェリトが忌避感と共に呟く。
正直、俺も同じ気持ちだった。
三つの頭部からまた別の頭部が生え、更に増えた背中の羽から無数の手が伸び出ている。足はムカデのようになり、尾はもはやゴルゴンの頭のようだ。
およそこの世のものとは思えない。
正気度が削り落とされそうだ。
「あれって大丈夫なのかな?」
「……いや、そうは思えないな」
サユキの今一興味なさそうな問いに深刻に答える。
このままではルエットは訳の分からない化け物に成り果て、後戻りできない状況にまで至りかねない。思念の蓄積の仕方によってはあり得る。
と言うか、あの歪にも程がある姿を見ていると、下手をすれば生物としての機能もいずれ失って自壊してしまう可能性もないとは言えない。
「ご主人様、何とか助けて上げられませんか? です」
余りにも酷い暴走の仕方に同情心を抱いたのか、リクルが尋ねてくる。
答えるまでもない。
人外ロリコンとして、補導員として当然の責務だ。
しかし、そのための方法は俺一人の力では不可能だ。
避けたい選択肢ではあったが……。
「皆……特にサユキとフェリト。頼みがある」
苦しみの只中にある眼前の少女化魔物を救うため、俺は最も負担を強いることになる二人に申し訳なく思いながら、その方法を告げたのだった。
時間が経てば経つ程に、フェリトとの真・複合発露〈共鳴調律・想歌〉を相互使用した循環共鳴によってこちらの力は増し、彼我の戦力差は増していくはず。
しかし、その安易な予測もまた、どうやら現実とはならないようだった。
「こいつ、速くなってるのか!?」
割と鈍重(ジズ比)だったコピーベヒモスにもかかわらず、循環共鳴によって更に速くなっているはずの俺に追随してきている。
転移の複合発露を使用しているとは言え、異常な現象と言わざるを得ない。
勿論、これまでルエットがコピーしてきた少女化魔物が有している複合発露の身体強化によって、更なる底上げもしてはいるのだろう。
だが、それだけで循環共鳴によって急激に増幅された複合発露、特に〈裂雲雷鳥・不羈〉の速さにまで対応することができるとは思えない。
一体、どんなカラクリがあると言うのか。
「恐らくは、彼女もフェリトに似た複合発露を持ち合わせているのでしょう」
その疑問に答えを与える推測をイリュファが口にする。
成程。それならば確かに、この状況も十分にあり得る。
つまり、彼女は彼女で循環共鳴状態を個人で作り出しているということか。
ほぼ間違いなく、それが正解だろう。
しかし、正直チートとしか言いようがない。
コピーした複合発露を第六位階で使用していることと言い、こんなことだから劣化のないガチのコピー能力者は物語で持て余されてしまうのだ。
「主様!」
と、アスカが切迫したような声を上げる。
見ると、俺に攻撃を避けられ続けたルエットは仕切り直すように距離を取り、ベヒモスと化したその肥大化した体に異変を生じさせていた。
全身が奇怪にもボコボコと脈打ち出し、そうかと思えば、その背中から一対の巨大な蝙蝠のような翼が徐々に生成されていく。
更にはサイの如き頭部の両脇に、竜とワニのような頭まで生え始めている。
加えて尻尾は長く伸びて三股に分かれ、それぞれの先は蠢く蛇と化していた。
「お、おいおい……」
その余りの変わりように、思わず若干引いてしまう。
伝承上の姿とは大きく異なっているが、ギリシャ神話のキマイラを思い出す。
広義の意味では、眼前のこれもまたその一種と見なすことができるだろう。
「……言うなればベヒモスキメラってところか」
当然ながら、増えた部分は単なる飾りという訳ではないはずだ。
事実として――。
「くっ」
再び俺の背後に転移したベヒモスキメラは、その竜の頭部から真紅の炎を、尻尾を有線のビットのように操って蛇の口から毒液のようなものを吐き出した。
雷の軌道でそれを避けると、今度はサイの角が襲いかかってきて、それを牽制に続いてワニの顎門が俺を食らいつかんと迫ってくる。
対して俺は、相手の体程ある氷塊を風で加速して胴体に叩きつけた。
「ガアアアッ」
空中であるが故に動きを鈍らせることはできたが、ベヒモスとしての防御力は増えた部位にも適用されているようで氷塊は強度で負けて粉砕されてしまう。
それでも僅かな動きの乱れを突いて、一度距離を取る。
「……とにもかくにも、この防御力が問題だな」
相手の攻撃手段がどれだけ増えようとも、やるべきこと自体は変わらない。
結局のところ、ルエットの意識を奪わなければ事態は収拾しないのだ。
そうなると。思わず呟いた通り、少女化魔物最硬を誇る表皮が厄介だ。
可能な限り人外ロリを傷つけたくはない人外ロリコンたる俺ではあるが、しかしながら、こうも強固ではさすがに困る。
少女が傷つかなくてよかった、とはならない。
暴れるだけ暴れれば気が済んでくれるという訳でもないし……。
「「「グオオオオオオオオオオオオッ!!」」」
対策を考える俺の思考を妨げるように、ベヒモスキメラは三つの頭部全てで咆哮し、新たに二対増えた三対の翼で飛び上がるとそのまま突っ込んできた。
飛行系の複合発露を重ねがけしているのだろう。
当然ながらサンダーバード程でもジズ程でもないにしろ、その巨体からは想像もできないような速度が出ている。
あの重量と硬度で体当たりされたら、ただでは済まない。
故に、まず距離を保とうと俺が後退を開始すると――。
「その程度のことは思いつくよな」
彼女は速やかに進路を変え、首都リベランジェへと直行しようとする。
対して俺は即座に雷速を以って先回りし、再びその巨躯の前に立ち塞がった。
街を破壊させる訳にはいかない。住人のためにも、彼女のためにも。
だが、地上で受け止めた時とは状況が違い過ぎる。
この速度で来られては、容易く跳ね飛ばされてしまうことだろう。
かと言って、氷塊をぶち当てても僅かに速度が緩む程度。
彼女の進行を妨げることはできないに違いない。
ならば、と俺は相手の硬さを頼みにして最大の攻撃力を持つ一撃を選択した。
「おおおおおおおおおっ!!」
全力の叫びと共に風を操り、レーザーの如く絶え間ない超振動を帯びた息吹として解き放つ。暴走するアスカとの戦いで最も脅威となった技だ。
三大特異思念集積体たるジズの力故に氷塊よりも威力は高く、正面からそれを受けたベヒモスキメラは空中で完全に進行をとめられていた。
しかし、それでも。
その表皮を傷つけることまではできない。
人間が立つこの母なる大地の化身であるが故に、根本的に破壊し尽くされることはないという思念の蓄積によって破壊不能に近い概念が付加されているのか。
「グルルアアアアアッ!!」
いずれにしても、動きをとめることができたことに間違いはない。
忌々しげに唸るベヒモスキメラも、この攻撃に耐えながらではこれ以上前に進めないと判断したらしい。再び転移の複合発露を発動させる。
まず邪魔者を排除せんと、今度もまた死角から狙ってくるだろう。
そう考えて背後に意識を向けた瞬間。
「何っ!?」
彼女は真正面に出現してきて裏をかかれる。
その一瞬の隙を突き、彼女は全ての部位で攻撃を仕かけてきた。
炎と毒液が乱れ飛び、角と牙と爪が迫り来る。
「けどっ!!」
対して俺は即座に態勢を立て直し、街に飛び火しかねない前者の一部を氷と風の刃で散らしながら、直接攻撃を全て掻い潜って彼女の背後に回った。
そして三本の尻尾を纏めて掴み、ハンマー投げの要領でぶん回す。
転移も許さぬ刹那の急加速。しかし、強度に優れているが故に千切れることなく勢いがつき、その勢いそのままに俺は街から離れた大地に彼女を叩きつけた。
〈裂雲雷鳥・不羈〉の速度に加え、ジズの少女化魔物たるアスカとの真・複合発露〈支天神鳥・煌翼〉のおかげで馬力でもこちらにかなり分がある。
「とは言ってもな」
それだけでは事態を打開することはできない。
ならば、どうするか。
…………気が進まない方法ながら、一つ手がない訳ではないが――。
「って、まだ変化するつもりかっ!?」
眼下のベヒモスキメラは一歩でも俺に近づかんとしてか、再び全身を奇怪に脈打たせ、更に姿を変えようとしていた。
「な、何、あれ……」
それを目の当たりにして、影の中からフェリトが忌避感と共に呟く。
正直、俺も同じ気持ちだった。
三つの頭部からまた別の頭部が生え、更に増えた背中の羽から無数の手が伸び出ている。足はムカデのようになり、尾はもはやゴルゴンの頭のようだ。
およそこの世のものとは思えない。
正気度が削り落とされそうだ。
「あれって大丈夫なのかな?」
「……いや、そうは思えないな」
サユキの今一興味なさそうな問いに深刻に答える。
このままではルエットは訳の分からない化け物に成り果て、後戻りできない状況にまで至りかねない。思念の蓄積の仕方によってはあり得る。
と言うか、あの歪にも程がある姿を見ていると、下手をすれば生物としての機能もいずれ失って自壊してしまう可能性もないとは言えない。
「ご主人様、何とか助けて上げられませんか? です」
余りにも酷い暴走の仕方に同情心を抱いたのか、リクルが尋ねてくる。
答えるまでもない。
人外ロリコンとして、補導員として当然の責務だ。
しかし、そのための方法は俺一人の力では不可能だ。
避けたい選択肢ではあったが……。
「皆……特にサユキとフェリト。頼みがある」
苦しみの只中にある眼前の少女化魔物を救うため、俺は最も負担を強いることになる二人に申し訳なく思いながら、その方法を告げたのだった。
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