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第4章 前兆と空の旅路
206 ジズ暴走の原因とウインテートへの移動方法
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特異思念集積体。
観測者の思念が集中する程に名が知られているが故に異質な存在として生まれ、時に第六位階と同等の力をも発揮することのある魔物の特殊個体の総称。
その中には特に有名であるが故に、一際強大な力を持つ三体の魔物がいる。
それが三大特異思念集積体。
即ち、海のリヴァイアサン。地のベヒモス。そして……空のジズだ。
そして正にこのジズ……の少女化魔物こそが飛行機もどきを襲撃している存在らしい。
「奴はどうも、縄張りとしている太平洋上を飛行する異物を排除しようとしているようなのだゾ。空を司ると謳われた存在としての矜持、いや、本能のようなものによってナ」
「力は強大でも、あくまで生まれたばかりの少女化魔物なのです。観測者の思念によって定義づけられたあり方に従い、短絡的に行動しているに過ぎないのです……」
「しかし、それが厄介なのだゾ。赤子の如く無垢に、純粋に己の本質を全うしようとしているが故に空の異物への憤怒は計り知れず、結果、暴走してしまっている訳だからナ」
二人の話を聞く限り、この問題が生じた一因はマナプレーンにあるようだ。
過去のジズに似た事例がなかったのは、その基となった祈望之器ヴィマナが比較的最近発掘されたものであり、複製改良品がまだ世に広まって間もないものだからに違いない。
というように暴走の理由を把握することは、補導する上で大事なことではあるが……。
今この場において最も重要なのは、三大特異思念集積体の内の一体である少女化魔物が暴走するままに害ある行動を取っている、という事実だ。
「単なる特異思念集積体の時点で第六位階に匹敵する力を持つのに、その中でも最も強力な個体が少女化魔物にまで至って更には暴走までしているなんて、完全に緊急の案件じゃないですか。むしろ、人形化魔物よりも早急に対処すべきだったのでは?」
同じ三大特異思念集積体、リヴァイアサンの少女化魔物であるラハさんと真性少女契約したレンリが使用した真・複合発露〈制海神龍・轟渦〉を思い出すと、同等の力を持つであろうジズの暴走・複合発露の脅威は窺い知れる。
何せ、以前手合わせした時のレンリは、訓練施設を破壊しないという条件の下で戦っていた。詰まるところ、本気ではあっても全力ではなかった訳だから。
……勿論、それはこちらも同じだが。
ともあれ、今回の相手は全力も全力。
周りへの配慮など一切なしの暴走状態。
少なくとも、身体強化などの基本的なスペックなら格上と見て間違いない相手だ。
並の補導員では対処できようはずもなく、EX級補導員であっても危険極まりない。
当然、トリリス様達もその程度のことは理解しているはずだが……。
「まあ、力の強さだけで言えば、強化された人形化魔物よりも上ではあるだろうナ」
「だったら――」
「とは言え、奴はマナプレーンをあの区域に飛ばしさえしなければ襲ってこないのだゾ」
「一般人への被害という観点では、危険性は比較的低いと言えなくもないのです……」
対応を後回しにした理由を問おうとした俺の言葉を遮り、二人はその答えを口にする。
人類殲滅のために行動する人形化魔物と、自らのあり方に従って暴れる少女化魔物。
その根本的な性質の差によるもの、というところか。
一般人に被害は出ずとも、補導に向かった少女征服者達には負傷者が出ているはずだから納得し切れるものではないが……まあ、一応は理解できなくもない。
聞く限り、テリトリーさえ侵犯しなければ放置しても問題ない可能性すらあるし。
「だが、今回、多数の人員を素早くウインテートに送る必要が出てきたからナ」
ここで怪盗ルエットの話との繋がりが出てくるようだ。
「もっと早い段階で要請があったなら船という手段を取ることもできたのですが、船旅だと十日以上かかってしまうので、今からだと間に合わないのです……」
「ええと、転移では駄目なんですか?」
「貴重な転移の複合発露持ちを他国に向かわせるなどあり得ないのだゾ。それ以前に、この国にウインテートまで飛ぶことのできる者は名目上存在しないしナ」
「厳密に言えば、国境を跨ぐ転移は国際的に禁止されていて、該当の複合発露を持つ者には渡航許可は下りないのです……」
転移を実行するには、転移先の確固たるイメージが不可欠だ。
だが、渡航が許可されなければ、現地に当人が降り立つことはできないはずで……。
確かに名目上、転移の複合発露で直接ウインテートに行ける者はいないと言っていい。
まあ、手段を選びさえしなければ、いくらでもやりようはあるからこそトリリス様もそのような言い方をしたのだろうけれども。
とは言え。たとえ実際には転移可能だったとしても、今回はあくまでも公的な依頼。
転移という選択肢は最初から除外される。
何故なら、それが可能な者は公には存在しないはずなのだから。
にもかかわらず、何も考えずに転移していったら、間違いなく国際問題になる。
なので、結局のところマナプレーンに頼らざるを得ないようだ。
そして、そうなるとやはりジズの少女化魔物がネックになってくる。
……と、小理屈をつけずとも、少女化魔物が我を失って暴れているのならば、それを鎮静化するのが補導員の役目。
何より、人外ロリコンたる俺の使命だ。
「事情はおおよそ分かりました。……ところで、ジズの少女化魔物は人間サイズの飛翔体にも反応するのでしょうか」
「落ちる残骸に攻撃を仕かけようとした姿を目撃した者はいるが、斥候として祈念魔法でマナプレーンから離れた位置を飛んでいた者には見向きもしなかったとも聞いているゾ」
「恐らく、マナプレーンのような明確な異物でなければ反応はしないはずなのです……」
であれば、着の身着のまま単独で飛んでいっても対象と遭遇することはできない、か。
「なら、マナプレーンを貸して下さいますか?」
「そうしたいのは山々なのだけどナ。ジズの補導を試みた際にマナプレーンの大半は破壊され、現在使用可能なのは予備に残していた一機しかないのだゾ」
「それも既に明朝出発予定の人員派遣の準備中で、即座には使えないのです……」
「え……それはつまり、その人達を引き連れてジズのところへ行けってことですか!?」
「そういうことになるナ。ジズを補導し、そのままウインテートへ。急な話で申し訳ないが、現地当局との顔合わせや現場の下見に要する時間も考慮するとギリギリなのだゾ」
何とも都合よくタイミングが悪いな。悉く。
悪いことは重なるものだとは、よく言うけれど。
「しかし、さすがに、それはリスクが高過ぎるのでは?」
「言い方は悪いが、イサクを囮にすれば安全に進むことができるはずだからナ」
「暴走状態にあるジズは図体が大きいので、襲撃に気づかない心配もないのです……」
言うなれば、ここは俺に任せて先へ行け、をしろという訳か。
まあ、船を安全圏に離脱させるまで抑え込むことぐらいは十分可能だと思うけれども。
そうだとしても、もう少しリスクを減らす方法はないものか。
「いっそのこと、人員を影に入れて空を飛んでいくのはどうですか?」
俺が別働隊としてマナプレーンでジズの補導を試みている間に。
そうした考えの下で告げたが、その意図は二人には通じなかったようで――
「テアがいる以上、それは不可能な話だゾ。イサクと離れ離れする訳にはいかないし、何より、その存在が多くの人目については困るからナ」
彼女達は俺が人員を影に入れ、ジズを避けて目的地に向かうと捉えたらしかった。
「あ、いや、別に俺が連れていく訳じゃなく――」
「人員や物資を全て入れられるぐらい広い影の世界を作ることができるのは、救世の転生者たるイサクぐらいのものなのです。たとえジャスターでも数人が限度なのです……」
そう、なのか。
影の世界を作る祈念魔法自体、限られた人しか使用できないとは確かに以前聞いたことがあったけれども、平均的な容量までは知らなかった。
やはり救世の転生者補正というものは、恐ろしく大きいらしい。
ならば、俺の意図が伝わらなかったのも当然か。
しかし、そうなると……。
やはりトリリス様の言う通り今回は、ジズ経由ウインテート行きマナプレーンの旅、とする以外なさそうだ。覚悟を決めよう。
「出発は明日の朝、でしたか」
「その通りだゾ。明朝八時、湾岸地区のマナプレーン発着場に集合して欲しいのだゾ」
「ただ、イサクにはその前、七時頃に一旦ここに寄って欲しいのです……」
「ここに、ですか?」
「ウインテートでイサクをサポートして貰う同行者を連れてくるのです……」
それは助かる。
この世界に転生して初めての泊まりがけの旅になりそうだしな。
色々と補助してくれるなら、ありがたい。
「分かりました。では、今日のところは失礼します」
そして俺は納得と共に了解の意を示し、それから一先ず日用品などの必要な荷物の準備をするために学園長室を後にした。
観測者の思念が集中する程に名が知られているが故に異質な存在として生まれ、時に第六位階と同等の力をも発揮することのある魔物の特殊個体の総称。
その中には特に有名であるが故に、一際強大な力を持つ三体の魔物がいる。
それが三大特異思念集積体。
即ち、海のリヴァイアサン。地のベヒモス。そして……空のジズだ。
そして正にこのジズ……の少女化魔物こそが飛行機もどきを襲撃している存在らしい。
「奴はどうも、縄張りとしている太平洋上を飛行する異物を排除しようとしているようなのだゾ。空を司ると謳われた存在としての矜持、いや、本能のようなものによってナ」
「力は強大でも、あくまで生まれたばかりの少女化魔物なのです。観測者の思念によって定義づけられたあり方に従い、短絡的に行動しているに過ぎないのです……」
「しかし、それが厄介なのだゾ。赤子の如く無垢に、純粋に己の本質を全うしようとしているが故に空の異物への憤怒は計り知れず、結果、暴走してしまっている訳だからナ」
二人の話を聞く限り、この問題が生じた一因はマナプレーンにあるようだ。
過去のジズに似た事例がなかったのは、その基となった祈望之器ヴィマナが比較的最近発掘されたものであり、複製改良品がまだ世に広まって間もないものだからに違いない。
というように暴走の理由を把握することは、補導する上で大事なことではあるが……。
今この場において最も重要なのは、三大特異思念集積体の内の一体である少女化魔物が暴走するままに害ある行動を取っている、という事実だ。
「単なる特異思念集積体の時点で第六位階に匹敵する力を持つのに、その中でも最も強力な個体が少女化魔物にまで至って更には暴走までしているなんて、完全に緊急の案件じゃないですか。むしろ、人形化魔物よりも早急に対処すべきだったのでは?」
同じ三大特異思念集積体、リヴァイアサンの少女化魔物であるラハさんと真性少女契約したレンリが使用した真・複合発露〈制海神龍・轟渦〉を思い出すと、同等の力を持つであろうジズの暴走・複合発露の脅威は窺い知れる。
何せ、以前手合わせした時のレンリは、訓練施設を破壊しないという条件の下で戦っていた。詰まるところ、本気ではあっても全力ではなかった訳だから。
……勿論、それはこちらも同じだが。
ともあれ、今回の相手は全力も全力。
周りへの配慮など一切なしの暴走状態。
少なくとも、身体強化などの基本的なスペックなら格上と見て間違いない相手だ。
並の補導員では対処できようはずもなく、EX級補導員であっても危険極まりない。
当然、トリリス様達もその程度のことは理解しているはずだが……。
「まあ、力の強さだけで言えば、強化された人形化魔物よりも上ではあるだろうナ」
「だったら――」
「とは言え、奴はマナプレーンをあの区域に飛ばしさえしなければ襲ってこないのだゾ」
「一般人への被害という観点では、危険性は比較的低いと言えなくもないのです……」
対応を後回しにした理由を問おうとした俺の言葉を遮り、二人はその答えを口にする。
人類殲滅のために行動する人形化魔物と、自らのあり方に従って暴れる少女化魔物。
その根本的な性質の差によるもの、というところか。
一般人に被害は出ずとも、補導に向かった少女征服者達には負傷者が出ているはずだから納得し切れるものではないが……まあ、一応は理解できなくもない。
聞く限り、テリトリーさえ侵犯しなければ放置しても問題ない可能性すらあるし。
「だが、今回、多数の人員を素早くウインテートに送る必要が出てきたからナ」
ここで怪盗ルエットの話との繋がりが出てくるようだ。
「もっと早い段階で要請があったなら船という手段を取ることもできたのですが、船旅だと十日以上かかってしまうので、今からだと間に合わないのです……」
「ええと、転移では駄目なんですか?」
「貴重な転移の複合発露持ちを他国に向かわせるなどあり得ないのだゾ。それ以前に、この国にウインテートまで飛ぶことのできる者は名目上存在しないしナ」
「厳密に言えば、国境を跨ぐ転移は国際的に禁止されていて、該当の複合発露を持つ者には渡航許可は下りないのです……」
転移を実行するには、転移先の確固たるイメージが不可欠だ。
だが、渡航が許可されなければ、現地に当人が降り立つことはできないはずで……。
確かに名目上、転移の複合発露で直接ウインテートに行ける者はいないと言っていい。
まあ、手段を選びさえしなければ、いくらでもやりようはあるからこそトリリス様もそのような言い方をしたのだろうけれども。
とは言え。たとえ実際には転移可能だったとしても、今回はあくまでも公的な依頼。
転移という選択肢は最初から除外される。
何故なら、それが可能な者は公には存在しないはずなのだから。
にもかかわらず、何も考えずに転移していったら、間違いなく国際問題になる。
なので、結局のところマナプレーンに頼らざるを得ないようだ。
そして、そうなるとやはりジズの少女化魔物がネックになってくる。
……と、小理屈をつけずとも、少女化魔物が我を失って暴れているのならば、それを鎮静化するのが補導員の役目。
何より、人外ロリコンたる俺の使命だ。
「事情はおおよそ分かりました。……ところで、ジズの少女化魔物は人間サイズの飛翔体にも反応するのでしょうか」
「落ちる残骸に攻撃を仕かけようとした姿を目撃した者はいるが、斥候として祈念魔法でマナプレーンから離れた位置を飛んでいた者には見向きもしなかったとも聞いているゾ」
「恐らく、マナプレーンのような明確な異物でなければ反応はしないはずなのです……」
であれば、着の身着のまま単独で飛んでいっても対象と遭遇することはできない、か。
「なら、マナプレーンを貸して下さいますか?」
「そうしたいのは山々なのだけどナ。ジズの補導を試みた際にマナプレーンの大半は破壊され、現在使用可能なのは予備に残していた一機しかないのだゾ」
「それも既に明朝出発予定の人員派遣の準備中で、即座には使えないのです……」
「え……それはつまり、その人達を引き連れてジズのところへ行けってことですか!?」
「そういうことになるナ。ジズを補導し、そのままウインテートへ。急な話で申し訳ないが、現地当局との顔合わせや現場の下見に要する時間も考慮するとギリギリなのだゾ」
何とも都合よくタイミングが悪いな。悉く。
悪いことは重なるものだとは、よく言うけれど。
「しかし、さすがに、それはリスクが高過ぎるのでは?」
「言い方は悪いが、イサクを囮にすれば安全に進むことができるはずだからナ」
「暴走状態にあるジズは図体が大きいので、襲撃に気づかない心配もないのです……」
言うなれば、ここは俺に任せて先へ行け、をしろという訳か。
まあ、船を安全圏に離脱させるまで抑え込むことぐらいは十分可能だと思うけれども。
そうだとしても、もう少しリスクを減らす方法はないものか。
「いっそのこと、人員を影に入れて空を飛んでいくのはどうですか?」
俺が別働隊としてマナプレーンでジズの補導を試みている間に。
そうした考えの下で告げたが、その意図は二人には通じなかったようで――
「テアがいる以上、それは不可能な話だゾ。イサクと離れ離れする訳にはいかないし、何より、その存在が多くの人目については困るからナ」
彼女達は俺が人員を影に入れ、ジズを避けて目的地に向かうと捉えたらしかった。
「あ、いや、別に俺が連れていく訳じゃなく――」
「人員や物資を全て入れられるぐらい広い影の世界を作ることができるのは、救世の転生者たるイサクぐらいのものなのです。たとえジャスターでも数人が限度なのです……」
そう、なのか。
影の世界を作る祈念魔法自体、限られた人しか使用できないとは確かに以前聞いたことがあったけれども、平均的な容量までは知らなかった。
やはり救世の転生者補正というものは、恐ろしく大きいらしい。
ならば、俺の意図が伝わらなかったのも当然か。
しかし、そうなると……。
やはりトリリス様の言う通り今回は、ジズ経由ウインテート行きマナプレーンの旅、とする以外なさそうだ。覚悟を決めよう。
「出発は明日の朝、でしたか」
「その通りだゾ。明朝八時、湾岸地区のマナプレーン発着場に集合して欲しいのだゾ」
「ただ、イサクにはその前、七時頃に一旦ここに寄って欲しいのです……」
「ここに、ですか?」
「ウインテートでイサクをサポートして貰う同行者を連れてくるのです……」
それは助かる。
この世界に転生して初めての泊まりがけの旅になりそうだしな。
色々と補助してくれるなら、ありがたい。
「分かりました。では、今日のところは失礼します」
そして俺は納得と共に了解の意を示し、それから一先ず日用品などの必要な荷物の準備をするために学園長室を後にした。
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