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第2章 人間⇔少女化魔物
147 死に至る病
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「ルコちゃんの命に関わる事態って一体どういうことですか?」
真・複合発露〈裂雲雷鳥・不羈〉を使用して特別収容施設ハスノハへと直行し、守衛に案内されて施設長室に入った俺は、開口一番アコさんに尋ねながら詰め寄った。
「文字通りの意味だよ。このままだと彼女は死ぬ。ほぼ確実にね」
それに対してアコさんは、俺の勢いに動じることなく深刻な口調と共に告げる。
たちの悪い冗談か何かであるという可能性も皆無のようだ。
……まあ、もし本当に冗談だったとしたら幻滅せざるを得なかったところだが。
それよりも今はルコ・ヴィクトちゃんの問題だ。
「精神干渉がうまくいかなかった、とか? それか、もしかして俺が何度も何度も両手両足を切り落とし過ぎたから……」
重篤な後遺症でも出てしまったのだろうか。
いくら再生能力があると言っても、第六位階最上位の祈望之器印刀ホウゲツの斬撃を受けては不具合が生じる可能性は否定できない。
自分に落ち度があったかもしれないと懸念し、焦燥から手を硬く握り締める。
「イサクは最善を尽くしてくれたよ。勿論、ライムやルシネもね。君達の行動には何の落ち度もない。むしろ私達の想像以上だったと言っていい」
「な、なら、どうしてですか?」
「うん、それは……」
アコさんは俺の余裕の乏しい問いに少し視線を揺らしてから、頭の中で説明の順序を整理するように一呼吸置いてから再び口を開いた。
「最初の七人の暴走を鎮静化した後もそうだったんだけど、上位少女化魔物というものは長らく暴走状態にあると些細なことで複合発露が発動したりし易くなるんだ」
フラッシュバック、みたいなものだろうか。
いや、精神干渉で記憶を完全に封じ込めているのだから、それは考えにくいか。
あるいは体に癖が染みついてしまった……と言うか、自分自身に対して暴走状態の認識、思念が蓄積し、肉体がそちらへと導かれてしまっているのかもしれない。
いずれにせよ、それと彼女の命が危ういことに何の因果関係があるのかは不明だが。
「ルコちゃんは、他の七人よりも明らかに長く暴走状態にあった。そのせいで今、彼女の複合発露は無意識に使用され、常時発動しているような状態にある」
「〈不死鎖縛・感染〉が?」
「暴走状態ではないから、通常の複合発露〈不死鎖縛〉だね。これは感染力がなく、自分自身が擬似的な再生能力を得るだけの身体強化だ」
と言うことは、特別収容施設ハスノハから新たなゾンビパニックが始まるなんてことは、今のところはないということか。
万が一、再度暴走してしまうようなことがあれば、その限りではないだろうが。
「……何にせよ、現時点での複合発露の位階は第五位階ですよね? 例えば、封印の注連縄の複製品があれば抑え込めるのでは?」
「そうだね。実際、アクセサリー状にしたそれをつけることで複合発露を封印することは可能だし、日常生活を送るのにも問題はない。そして、その状態を維持すれば、いずれ複合発露が常時発動することはなくなるだろう」
アコさんは俺の問いに首肯しながら答えると更に、あの七人も現在そうやって社会復帰を目指しているしね、とつけ加えた。
「なら、何の問題があるんですか?」
作戦自体には何ら瑕疵がなく、現時点では多少の後遺症があったとしても、将来的には回復する見込みだと言う。
ますますルコちゃんの命が危うい理由が分からない。
そんな考えが顔に出ていたのか、アコさんは少しだけ困ったような顔をする。
「人間、合理的な理屈だったら必ず受け入れられるというものじゃないだろう?」
質問に質問で返す彼女に首を傾げるが、その言葉には頷く。
人間に限らず、感情ある者ならば、合理性に無条件で従う訳ではない。
「これは心の問題なんだ」
「心の、問題?」
「あの子の立場に立って考えてみよう。精神干渉によって原因の部分は丸っと忘れている。つまり彼女の認識では、普通に生活していたはずなのに、いきなり見知らぬ場所にいて、人間ではなくなってしまったと説明された訳だ」
アコさんの言葉に頷く。
きっと突然のことに混乱し、恐怖を抱いたことだろう。
まだ幼い少女がそんな状況に陥ったことを思うと、胸が張り裂けそうだ。
「当然、複合発露が勝手に発動していることも、その腕につけられたアクセサリーの説明も耳にしている。だけど、自分が人間とは別の存在になったなんてそう簡単に信じられることじゃない。複合発露を封印して普通の姿のままなら尚更だ」
ルコ・ヴィクトちゃんは確か十三歳。
少女化魔物の外見年齢と近い。
もしかしたら全く元の姿と同じなのかもしれない。
「だから……その、アクセサリーを外してしまう訳だ。そうさせないように監督はしているんだけどね。犯罪者でもなし。拘束していないから隙を突かれると防げない」
アコさんは、私達職員のミスだと言うように恥じ入るように視線を下げる。
「口頭で説得はしているんだけどね。他の七人と違い、身体の変化などで実感がないから尚のこと確認せずにはいられなかったんだろう」
絶対に外すなと言われれば外したくなる。人間の普遍的な心理だ。
自分の体に異変が起きたと伝えられた後ならば、特にそうだろう。
「そして…………彼女は見てしまった訳だ」
続けて、絞り出すように告げるアコさん。
それを受けて一瞬、何を? と考え、すぐにハッと気づく。
同時にこれまでの話が全て頭の中で繋がり、納得すると共に焦燥を抱く。
今のルコ・ヴィクトちゃんはリビングデッドの上位少女化魔物。
その複合発露が体にもたらす変化は……。
「腐り果てた自分自身の体をね」
その時の彼女の気持ちは、想像だにできない。
「だから……」
「そう。だからだ。彼女は今の自分を受け入れることができない。そのせいで心が酷く消耗している。そして、今のあの子は上位少女化魔物。少女化魔物の一種だ」
少女化魔物の体調は精神状態に大きく左右される。
思念の蓄積の影響を受けた存在だからだ。
故に、心を病んだ少女化魔物は病魔に侵されたように肉体も蝕まれていき……。
いつかの母さんのように、命の危険に晒されることになる訳だ。
成程。確かに命に関わる事態だ。
「彼女を救う方法はあるんですか?」
「理屈の上では、現状を受け入れられるようにすればいい。けれど、それが困難なことは容易に想像できるだろう?」
アコさんの問いに首を縦に振る。
気づいたら自分が腐った死体のような状態になっていた。
まともな精神ならば耐えられまい。
「複合発露が常時発動する状態に関しては時間が解決してくれる。だけど、それまで心と体が持つとは思えない。そこを解決できたとして、リビングデッドに由来する存在という部分を受け入れられるかも、今の彼女の様子だと怪しい」
手詰まりだ、とアコさんは悔しげに呟く。
彼女もまた見た目は少女。そんな表情は見たくない。
「…………何故、俺を呼んだんです?」
何か理由が、可能性があるからそうしたのだろうと期待して尋ねる。
単なるメンタルケアなら、この施設の職員の方が優れているはずだ。
「ルコ・ヴィクトちゃんは救世の転生者の物語が好きで、救世の転生者に強い憧れを抱いている。イサクの言葉なら、そんな彼女の心に届き易いと思ったんだ」
複合発露〈命歌残響〉で彼女の過去を見たのだろう。
何か突破口になる要素が存在しないものかと。
しかし、それによって得られたのは、解決策には程遠い不確かなものだったようだ。
それでも現状、これぐらいしかもはや縋るところがないらしい。
「だから、イサク。あの子と会って話をして欲しい。お願いだ」
深々と頭を下げるアコさん。
彼女を救いたいと言う気持ちが伝わってくる。
「……分かりました」
俺としても、折角理不尽な状況から助け出した少女がそんな状態にあるのを黙って見てはいられない。助けられるものなら、助けたい。
だから――。
「ありがとう。……行こう」
「はい」
どうやればルコ・ヴィクトちゃんを説得できるか考えながら、俺は彼女と面会するためにアコさんと共に施設長室を出た。
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いくら再生能力があると言っても、第六位階最上位の祈望之器印刀ホウゲツの斬撃を受けては不具合が生じる可能性は否定できない。
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「うん、それは……」
アコさんは俺の余裕の乏しい問いに少し視線を揺らしてから、頭の中で説明の順序を整理するように一呼吸置いてから再び口を開いた。
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フラッシュバック、みたいなものだろうか。
いや、精神干渉で記憶を完全に封じ込めているのだから、それは考えにくいか。
あるいは体に癖が染みついてしまった……と言うか、自分自身に対して暴走状態の認識、思念が蓄積し、肉体がそちらへと導かれてしまっているのかもしれない。
いずれにせよ、それと彼女の命が危ういことに何の因果関係があるのかは不明だが。
「ルコちゃんは、他の七人よりも明らかに長く暴走状態にあった。そのせいで今、彼女の複合発露は無意識に使用され、常時発動しているような状態にある」
「〈不死鎖縛・感染〉が?」
「暴走状態ではないから、通常の複合発露〈不死鎖縛〉だね。これは感染力がなく、自分自身が擬似的な再生能力を得るだけの身体強化だ」
と言うことは、特別収容施設ハスノハから新たなゾンビパニックが始まるなんてことは、今のところはないということか。
万が一、再度暴走してしまうようなことがあれば、その限りではないだろうが。
「……何にせよ、現時点での複合発露の位階は第五位階ですよね? 例えば、封印の注連縄の複製品があれば抑え込めるのでは?」
「そうだね。実際、アクセサリー状にしたそれをつけることで複合発露を封印することは可能だし、日常生活を送るのにも問題はない。そして、その状態を維持すれば、いずれ複合発露が常時発動することはなくなるだろう」
アコさんは俺の問いに首肯しながら答えると更に、あの七人も現在そうやって社会復帰を目指しているしね、とつけ加えた。
「なら、何の問題があるんですか?」
作戦自体には何ら瑕疵がなく、現時点では多少の後遺症があったとしても、将来的には回復する見込みだと言う。
ますますルコちゃんの命が危うい理由が分からない。
そんな考えが顔に出ていたのか、アコさんは少しだけ困ったような顔をする。
「人間、合理的な理屈だったら必ず受け入れられるというものじゃないだろう?」
質問に質問で返す彼女に首を傾げるが、その言葉には頷く。
人間に限らず、感情ある者ならば、合理性に無条件で従う訳ではない。
「これは心の問題なんだ」
「心の、問題?」
「あの子の立場に立って考えてみよう。精神干渉によって原因の部分は丸っと忘れている。つまり彼女の認識では、普通に生活していたはずなのに、いきなり見知らぬ場所にいて、人間ではなくなってしまったと説明された訳だ」
アコさんの言葉に頷く。
きっと突然のことに混乱し、恐怖を抱いたことだろう。
まだ幼い少女がそんな状況に陥ったことを思うと、胸が張り裂けそうだ。
「当然、複合発露が勝手に発動していることも、その腕につけられたアクセサリーの説明も耳にしている。だけど、自分が人間とは別の存在になったなんてそう簡単に信じられることじゃない。複合発露を封印して普通の姿のままなら尚更だ」
ルコ・ヴィクトちゃんは確か十三歳。
少女化魔物の外見年齢と近い。
もしかしたら全く元の姿と同じなのかもしれない。
「だから……その、アクセサリーを外してしまう訳だ。そうさせないように監督はしているんだけどね。犯罪者でもなし。拘束していないから隙を突かれると防げない」
アコさんは、私達職員のミスだと言うように恥じ入るように視線を下げる。
「口頭で説得はしているんだけどね。他の七人と違い、身体の変化などで実感がないから尚のこと確認せずにはいられなかったんだろう」
絶対に外すなと言われれば外したくなる。人間の普遍的な心理だ。
自分の体に異変が起きたと伝えられた後ならば、特にそうだろう。
「そして…………彼女は見てしまった訳だ」
続けて、絞り出すように告げるアコさん。
それを受けて一瞬、何を? と考え、すぐにハッと気づく。
同時にこれまでの話が全て頭の中で繋がり、納得すると共に焦燥を抱く。
今のルコ・ヴィクトちゃんはリビングデッドの上位少女化魔物。
その複合発露が体にもたらす変化は……。
「腐り果てた自分自身の体をね」
その時の彼女の気持ちは、想像だにできない。
「だから……」
「そう。だからだ。彼女は今の自分を受け入れることができない。そのせいで心が酷く消耗している。そして、今のあの子は上位少女化魔物。少女化魔物の一種だ」
少女化魔物の体調は精神状態に大きく左右される。
思念の蓄積の影響を受けた存在だからだ。
故に、心を病んだ少女化魔物は病魔に侵されたように肉体も蝕まれていき……。
いつかの母さんのように、命の危険に晒されることになる訳だ。
成程。確かに命に関わる事態だ。
「彼女を救う方法はあるんですか?」
「理屈の上では、現状を受け入れられるようにすればいい。けれど、それが困難なことは容易に想像できるだろう?」
アコさんの問いに首を縦に振る。
気づいたら自分が腐った死体のような状態になっていた。
まともな精神ならば耐えられまい。
「複合発露が常時発動する状態に関しては時間が解決してくれる。だけど、それまで心と体が持つとは思えない。そこを解決できたとして、リビングデッドに由来する存在という部分を受け入れられるかも、今の彼女の様子だと怪しい」
手詰まりだ、とアコさんは悔しげに呟く。
彼女もまた見た目は少女。そんな表情は見たくない。
「…………何故、俺を呼んだんです?」
何か理由が、可能性があるからそうしたのだろうと期待して尋ねる。
単なるメンタルケアなら、この施設の職員の方が優れているはずだ。
「ルコ・ヴィクトちゃんは救世の転生者の物語が好きで、救世の転生者に強い憧れを抱いている。イサクの言葉なら、そんな彼女の心に届き易いと思ったんだ」
複合発露〈命歌残響〉で彼女の過去を見たのだろう。
何か突破口になる要素が存在しないものかと。
しかし、それによって得られたのは、解決策には程遠い不確かなものだったようだ。
それでも現状、これぐらいしかもはや縋るところがないらしい。
「だから、イサク。あの子と会って話をして欲しい。お願いだ」
深々と頭を下げるアコさん。
彼女を救いたいと言う気持ちが伝わってくる。
「……分かりました」
俺としても、折角理不尽な状況から助け出した少女がそんな状態にあるのを黙って見てはいられない。助けられるものなら、助けたい。
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