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第1章 少女が統べる国と嘱託補導員
089 クラーケンの少女化魔物
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レギオの代わりに前に出てきたメイムという名らしい少女化魔物。
その腕には、改良された狂化隷属の矢と思しき小型の矢が突き刺さっている。
フェリトの時もそうだったが、目を背けたくなるような痛々しい姿だ。
人外ロリコンとして、速やかに彼女をその束縛から解き放ってやりたいが……。
「やれ! お前の複合発露で押し潰せ!」
俺を殺せとまで口にしたレギオ。その拗らせに拗らせ切った性根を何とか矯正するために、少しの間だけ我慢を強いることにする。
文句は後からいくらでも聞くし、謝罪もしよう。
そんな風に考えている間に、メイムは小手調べとばかりにレギオと同じように水の鞭を複数作り出した。ただし、その数は倍以上だ。
グラウンドを覆った五メートル程の高さの綺麗な直方体と、その中の半球形の空間を維持していただけのことはある。
とは言え、やはり一撃一撃は弱い。
数を増やしただけでは、俺が纏う氷の装甲を傷つけるには至らない。しかし――。
「まあ、それで終わりじゃないよな」
今対峙している相手はレギオではない。
彼が使用していた複合発露の元々の持ち主。
己の力を熟知した少女化魔物なのだ。
そして、その証明の如く。
彼女の背後から複数の何かが現れる。
「これは……触手? それも――」
イカのようなそれが十本。メイムの腰の辺りから伸びている。
最初細く短かったものが、長く太くなったところを見るに伸縮自在なのだろう。
複合発露発動時に現れる元になった魔物の特徴を隠していたようだ。
何の魔物から少女化魔物になったのか。
時によってそれは弱点や攻撃パターンを見抜かれてしまう危険性を孕む。
俺やセトの複合発露のように全身が変化するのならどうしようもないが、隠せるのであればなるべく隠した方がいいのは確かだ。……確かなのだ。
「そうだ! 脅威度A、クラーケンの少女化魔物、メイムだ!」
だから当然、そんな風に吹聴するのは愚かとしか言いようがない。
たとえ外見からイカ系統の魔物と推測できるとしても。
特定させてしまうメリットなど皆無だ。
これが欺瞞なら大したものだが……。
ドヤ顔で言っているところを見るに、それはないだろう。
どこまでも自己顕示欲だけで行動している短絡的な子供だ。
レギオも複合発露を使用していた時は同じ特徴が発現していたはずだが、その言動からすると彼自身は戦術的判断で隠蔽していた訳ではなさそうだ。
あるいは、デフォルトの状態は服に隠れる程度に縮こまった形で、それ故に自身の体の変化を把握し切れていなかったのかもしれない。
それか人間にはない新たな器官をうまく扱えなかったか。
彼女を得てから、ほとんど時間が経っていないはずだし。
…………しかし、クラーケンの少女化魔物とはな。
レギオの言葉通り、脅威度は高い魔物だ。
それが少女化魔物となれば、確かに優れた力を持つことだろう。
余程、変な複合発露を与えられでもしない限りは。
「さあ、メイム! 力を見せつけろ!」
そして彼女は、そんなレギオの指示を合図とするように触手を大きく展開し、その先端を俺に向けた。十本のそれ各々の更に先の空間には球体状の水が発生している。
明らかに力を収束させている。
それを前にして、俺は正面に巨大な氷の盾を作り出した。
次の瞬間、メイムは水の鞭など生温いとしか言いようがない威力の攻撃を放ってきた。
「……この子は中々やるな。本物だ」
盾にかかった負荷の大きさに口の中で呟く。
完全に力を持て余していたレギオとは違い、油断はできない。
一見、補導員の仕事で遭遇した水精の少女化魔物のそれと似通っている攻撃。
しかし、全く以って速度も圧力も手数も異なる。
ウォータージェットを通り越してレーザーとでも表現した方が適切だ。
しかも第六位階ということもあり、俺が作り出した氷の盾を徐々に削りつつある。
「どうだ! 俺の力は!!」
その様子を見て優勢と判断してか、一層調子づいて声を大きくするレギオ。
何度溜息をつかさせる気か。
「それはお前の力じゃなく、少女化魔物の力だろう。お前自身は、セトに負けた時から何も変わってないんじゃないか?」
「くっ……ば、馬鹿にして! 防戦一方の癖に!」
対して俺が淡々と指摘してやると、彼は顔を真っ赤にして怒りを顕にした。
相変わらず、煽り耐性も低過ぎて逆に心配になる。
典型的なタイプにも程がある。
「メイム! 周りを狙え!」
そしてレギオは案の定と言うべきか、小悪党感満載な方法を彼女に指示し出した。
彼の指先はセトやラクラちゃん、更には水の壁がなくなったことで近づいてきたシモン先生やダン、トバル達を視界の中でなぞるように差していく。
当然、狂化隷属状態にあるメイムに主の意見に反対することなど許されない。
彼女は命令に従って触手の先端をそれぞれに向ける。
同時に、レーザー状の水を射出する準備を始めた。
触手の数は生徒の数に及ばないが、一本当たり複数の水球が生成されている。
この場の全員を撃つもりのようだ。
「ちっ」
思わず舌打ちしつつ、彼女のその予備動作への対処を開始する。
「ダン! トバル! 近づくな!」
二人に指示を出すと共に、今度は俺が半球形状の氷のドームを作って俺達と外界とを切り離す。同時に、俺の後方にいるセトとラクラちゃんもまた氷の壁で覆い隠した。
直後、壁がなければ各々を貫いていただろうレーザーの如き水の線が無数に走る。
絶え間なく、恐ろしいまでの勢いで射出され続ける水。
まるで侵入対策の赤外線トラップのように、空間を分断している。
対策も取らずに無理に移動しようとすれば、たちまち肉体を細切れにされてしまうことだろう。
「……苦し紛れに他人を巻き込む戦い方をするなんて、程度が知れるぞ」
「黙れ! 勝てばいいんだ! 現にお前は防ぐので手一杯じゃないか!」
傍目には防御に徹しているようにしか見えない状態。
特に、その曇った目で願望を視界に投影していれば、そんな言葉がレギオの口から出てくるのも無理もないことかもしれない。
どれだけ俺が手加減に手加減を重ねているか、彼に言っても通じないだろう。
この頑なさでは、その事実を信じて受け入れるとは到底思えない。
説得も暖簾に腕押しでしかないのかもしれない。
それでも……俺が己の信念を曲げず、前世の両親との唯一残った繋がりたる家訓を守り続けるためにも、先達として教え導くことを諦める訳にはいかない。
「言葉も出ないか。偉そうに言った癖に、惨めだな」
この状態から彼に自身の弱さを改めて自覚させ、それと共に、少女化魔物を道具として扱うことこそが強者への道であるという誤った認識を正す。
その方法を頭の中で思い巡らしていると、誤った認識を暴走させ、レギオは見下したように俺を見ながら嫌らしい笑みを浮かべた。
「いいぞ、メイム。お前は最高の道具だ! はははははっ!!」
更に、尚もレーザーの如き水を撒き散らしているメイムに言う。
あくまでも自分の力として勝ち誇っている。歪な上に実体のない自画自賛だ。
正直、さすがに鬱陶しくなってもきている。
信念は信念として、俺も聖人君子じゃない。
とっとと本気を出して終わらせてやろうかという気持ちもない訳ではないが……。
「お前にとって一番効果的なお灸を考えていた」
諸々の感情を抑えて、高笑いをするレギオに静かに告げる。
巨大な黒歴史になるだけの発言は十二分に引き出した。
後は思い切り鼻を圧し折るだけだ。
「同じような形で、根本的に異なる関係で叩き潰してやれば多少は身に沁みるだろう」
「何を言って――」
さすがに不穏な空気を感じ取ったのか、戸惑ったように問いかけてくるレギオ。
それを黙殺し、俺は自身の影に視線を落として口を開いた。
「サユキ、頼めるか?」
「うん。任せて!」
俺の呟きに応じて、彼女が場違いな程の朗らかな笑顔と共に影の中から現れる。
「な、何だ。お前は」
「サユキはサユキ。イサクのお嫁さんだよ」
表情以上に不釣り合いでぶっ飛んだ発言をするサユキ。
「は、はあ?」
それを前にして完全に言葉を失ってしまったレギオの顔は余りに滑稽で、吹き出さずにシリアスさを保つのは中々に大変だった。
その腕には、改良された狂化隷属の矢と思しき小型の矢が突き刺さっている。
フェリトの時もそうだったが、目を背けたくなるような痛々しい姿だ。
人外ロリコンとして、速やかに彼女をその束縛から解き放ってやりたいが……。
「やれ! お前の複合発露で押し潰せ!」
俺を殺せとまで口にしたレギオ。その拗らせに拗らせ切った性根を何とか矯正するために、少しの間だけ我慢を強いることにする。
文句は後からいくらでも聞くし、謝罪もしよう。
そんな風に考えている間に、メイムは小手調べとばかりにレギオと同じように水の鞭を複数作り出した。ただし、その数は倍以上だ。
グラウンドを覆った五メートル程の高さの綺麗な直方体と、その中の半球形の空間を維持していただけのことはある。
とは言え、やはり一撃一撃は弱い。
数を増やしただけでは、俺が纏う氷の装甲を傷つけるには至らない。しかし――。
「まあ、それで終わりじゃないよな」
今対峙している相手はレギオではない。
彼が使用していた複合発露の元々の持ち主。
己の力を熟知した少女化魔物なのだ。
そして、その証明の如く。
彼女の背後から複数の何かが現れる。
「これは……触手? それも――」
イカのようなそれが十本。メイムの腰の辺りから伸びている。
最初細く短かったものが、長く太くなったところを見るに伸縮自在なのだろう。
複合発露発動時に現れる元になった魔物の特徴を隠していたようだ。
何の魔物から少女化魔物になったのか。
時によってそれは弱点や攻撃パターンを見抜かれてしまう危険性を孕む。
俺やセトの複合発露のように全身が変化するのならどうしようもないが、隠せるのであればなるべく隠した方がいいのは確かだ。……確かなのだ。
「そうだ! 脅威度A、クラーケンの少女化魔物、メイムだ!」
だから当然、そんな風に吹聴するのは愚かとしか言いようがない。
たとえ外見からイカ系統の魔物と推測できるとしても。
特定させてしまうメリットなど皆無だ。
これが欺瞞なら大したものだが……。
ドヤ顔で言っているところを見るに、それはないだろう。
どこまでも自己顕示欲だけで行動している短絡的な子供だ。
レギオも複合発露を使用していた時は同じ特徴が発現していたはずだが、その言動からすると彼自身は戦術的判断で隠蔽していた訳ではなさそうだ。
あるいは、デフォルトの状態は服に隠れる程度に縮こまった形で、それ故に自身の体の変化を把握し切れていなかったのかもしれない。
それか人間にはない新たな器官をうまく扱えなかったか。
彼女を得てから、ほとんど時間が経っていないはずだし。
…………しかし、クラーケンの少女化魔物とはな。
レギオの言葉通り、脅威度は高い魔物だ。
それが少女化魔物となれば、確かに優れた力を持つことだろう。
余程、変な複合発露を与えられでもしない限りは。
「さあ、メイム! 力を見せつけろ!」
そして彼女は、そんなレギオの指示を合図とするように触手を大きく展開し、その先端を俺に向けた。十本のそれ各々の更に先の空間には球体状の水が発生している。
明らかに力を収束させている。
それを前にして、俺は正面に巨大な氷の盾を作り出した。
次の瞬間、メイムは水の鞭など生温いとしか言いようがない威力の攻撃を放ってきた。
「……この子は中々やるな。本物だ」
盾にかかった負荷の大きさに口の中で呟く。
完全に力を持て余していたレギオとは違い、油断はできない。
一見、補導員の仕事で遭遇した水精の少女化魔物のそれと似通っている攻撃。
しかし、全く以って速度も圧力も手数も異なる。
ウォータージェットを通り越してレーザーとでも表現した方が適切だ。
しかも第六位階ということもあり、俺が作り出した氷の盾を徐々に削りつつある。
「どうだ! 俺の力は!!」
その様子を見て優勢と判断してか、一層調子づいて声を大きくするレギオ。
何度溜息をつかさせる気か。
「それはお前の力じゃなく、少女化魔物の力だろう。お前自身は、セトに負けた時から何も変わってないんじゃないか?」
「くっ……ば、馬鹿にして! 防戦一方の癖に!」
対して俺が淡々と指摘してやると、彼は顔を真っ赤にして怒りを顕にした。
相変わらず、煽り耐性も低過ぎて逆に心配になる。
典型的なタイプにも程がある。
「メイム! 周りを狙え!」
そしてレギオは案の定と言うべきか、小悪党感満載な方法を彼女に指示し出した。
彼の指先はセトやラクラちゃん、更には水の壁がなくなったことで近づいてきたシモン先生やダン、トバル達を視界の中でなぞるように差していく。
当然、狂化隷属状態にあるメイムに主の意見に反対することなど許されない。
彼女は命令に従って触手の先端をそれぞれに向ける。
同時に、レーザー状の水を射出する準備を始めた。
触手の数は生徒の数に及ばないが、一本当たり複数の水球が生成されている。
この場の全員を撃つもりのようだ。
「ちっ」
思わず舌打ちしつつ、彼女のその予備動作への対処を開始する。
「ダン! トバル! 近づくな!」
二人に指示を出すと共に、今度は俺が半球形状の氷のドームを作って俺達と外界とを切り離す。同時に、俺の後方にいるセトとラクラちゃんもまた氷の壁で覆い隠した。
直後、壁がなければ各々を貫いていただろうレーザーの如き水の線が無数に走る。
絶え間なく、恐ろしいまでの勢いで射出され続ける水。
まるで侵入対策の赤外線トラップのように、空間を分断している。
対策も取らずに無理に移動しようとすれば、たちまち肉体を細切れにされてしまうことだろう。
「……苦し紛れに他人を巻き込む戦い方をするなんて、程度が知れるぞ」
「黙れ! 勝てばいいんだ! 現にお前は防ぐので手一杯じゃないか!」
傍目には防御に徹しているようにしか見えない状態。
特に、その曇った目で願望を視界に投影していれば、そんな言葉がレギオの口から出てくるのも無理もないことかもしれない。
どれだけ俺が手加減に手加減を重ねているか、彼に言っても通じないだろう。
この頑なさでは、その事実を信じて受け入れるとは到底思えない。
説得も暖簾に腕押しでしかないのかもしれない。
それでも……俺が己の信念を曲げず、前世の両親との唯一残った繋がりたる家訓を守り続けるためにも、先達として教え導くことを諦める訳にはいかない。
「言葉も出ないか。偉そうに言った癖に、惨めだな」
この状態から彼に自身の弱さを改めて自覚させ、それと共に、少女化魔物を道具として扱うことこそが強者への道であるという誤った認識を正す。
その方法を頭の中で思い巡らしていると、誤った認識を暴走させ、レギオは見下したように俺を見ながら嫌らしい笑みを浮かべた。
「いいぞ、メイム。お前は最高の道具だ! はははははっ!!」
更に、尚もレーザーの如き水を撒き散らしているメイムに言う。
あくまでも自分の力として勝ち誇っている。歪な上に実体のない自画自賛だ。
正直、さすがに鬱陶しくなってもきている。
信念は信念として、俺も聖人君子じゃない。
とっとと本気を出して終わらせてやろうかという気持ちもない訳ではないが……。
「お前にとって一番効果的なお灸を考えていた」
諸々の感情を抑えて、高笑いをするレギオに静かに告げる。
巨大な黒歴史になるだけの発言は十二分に引き出した。
後は思い切り鼻を圧し折るだけだ。
「同じような形で、根本的に異なる関係で叩き潰してやれば多少は身に沁みるだろう」
「何を言って――」
さすがに不穏な空気を感じ取ったのか、戸惑ったように問いかけてくるレギオ。
それを黙殺し、俺は自身の影に視線を落として口を開いた。
「サユキ、頼めるか?」
「うん。任せて!」
俺の呟きに応じて、彼女が場違いな程の朗らかな笑顔と共に影の中から現れる。
「な、何だ。お前は」
「サユキはサユキ。イサクのお嫁さんだよ」
表情以上に不釣り合いでぶっ飛んだ発言をするサユキ。
「は、はあ?」
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