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プロローグ ロリコン村の転生者
014 リクルの暫定的な扱い
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「おーい、リクル。起きろー」
器用に立ったまま気を失っている彼女の頬を、ペチペチと軽く叩きながら声をかける。
母さんの目の前なので、五歳児風に少し口調を幼くしながら。
「んう……」
ぼんやりとした声と共に、意識を取り戻したリクルがこちらを見る。
一瞬遅れて目の焦点が合い、ハッとしたように周囲を見回した。挙動不審だ。
それから母さんを見て「ひっ」と小さな悲鳴を上げて俺の背中に隠れる。
「何じゃ。人の顔を見て悲鳴を上げるとは失礼な奴じゃのう」
「さっきの母さんの迫力に当てられたんじゃないの? 凄かったよ?」
俺がそう言うと、母さんはばつが悪そうに視線を逸らした。
「母さん? ご主人様のお母様? です?」
リクルは問うように言うと背中から少し顔を出し、恐る恐る前に出る。
「はじ、初めまして、です。わ、私はリクル。スライムの少女化魔物です」
そして彼女は、怯え混じりに自己紹介をした。
「……イサクよ。どういうことじゃ? 何故少女化魔物なぞを連れておる」
「えっと、狩りに行ったら、スライムに襲われてたから助けたんだ。それで契約した」
「えっ!?」
簡潔に説明すると、イリュファが驚愕の声を上げた。
「そ、そんな! イサク様の初契約が、こんなどこの馬とも知れない有象無象に!?」
彼女はこの世の終わりのような顔をして叫んだ。
「私がして頂くはずだったのに!!」
「お主は一体何を言っておるのじゃ」
「いずれはジャスター様に契約の解除をお願いして、イサク様と契約し直すつもりだったんですよ! イサク様が村を出る前に!」
「う、ううむ。妾の知るお主なら認めてもよかったが……今のお主だと躊躇われるぞ」
困ったように、ドン引きしたようにイリュファを見る母さん。
正直俺も少し身の危険を感じる程だった。
「こ、こほん。ともかく、貴方がイサク様に相応しい少女化魔物かどうか、しっかり見極めなければなりません」
「妾としては、お主の本性こそ見極めねばならんと思うがのう」
誤魔化そうとするイリュファに、母さんは不審そうにジト目を向ける。
対して、目を合わせないようにしながら素知らぬ顔をするイリュファ。
「はあ……じゃが、イリュファの言い分ももっともである。リクルとか言ったか。イサクと共にあろうと言うのなら、妾の息子に相応しき少女化魔物じゃと証明してみせよ」
「ひゃ、ひゃい!? え、えっと、どう、やって? です?」
「それは勿論、複合発露がどの程度有用なものかであろう」
「あ、う……そ、その……」
リクルは母さんの突きつけた条件を前に口ごもり、シュンとして俯いてしまった。
「分からない、です……」
「……どうやら、まだ少女化魔物になったばかりのようですね。自分の複合発露を把握できていないことは、往々にしてあり得る話です」
そんな弱々しい彼女を見て、イリュファはさすがに憐れに思ったのかフォローするように呟き、それから一つ小さく息を吐いた。
「仕方がありません。しばらく私が預かりましょう。少女化魔物ならば必ず一つは複合発露を持ちます。それを使えるようになってから判断することとします。それまでは潰しが効くように祈念魔法を仕込むとしましょう」
とりあえず様子を見てくれるらしい。
拾った場所に返してきなさいとか言われたらどうしようかと思った。
割と変なところもあるが、基本イリュファは優しい女の子だ。
「ですが、イサク様。次からは素性の知れない少女化魔物とホイホイ契約などしないようにして下さい! と言うか、近寄らないようにして下さい!」
「や、でも、普通の人と見分けつかないし」
「髪の色を見れば分かるでしょうに。……ああ、そう言えばその辺り、まだお教えしていませんでしたね」
「この村の女は少女化魔物ばかりじゃからな。妾も教え忘れておったわ。まさか一人で村を出るとは思わんしのう」
今度は俺にジト目を向けながらチクリと言う母さんから顔を逸らす。
しばらくは何かにつけて言われるかもしれない。
「いいですか、イサク様」
共犯であるイリュファはサラッと無視し、先生のように人差し指を立てた。
睨みつけたくなるが、母さんがすぐ傍にいるので我慢する。
「少女化魔物は属性によって髪と瞳の色が変化します」
そんな俺に気づいているのかいないのか。
彼女はキリッとした真面目な顔を作ったまま言った。
転生者であることを知らない母さんの手前、わざと五歳児を前にしたお姉さんっぽく振る舞っているというのもあるだろう。
あるいは、先程の醜態の汚名を返上しようとしているのか。
「火なら赤。水なら青。氷なら銀。土なら茶。風なら緑。雷なら橙。光なら金。闇なら黒。命なら灰。悠なら紫です。土や光、闇は少々見分けがつきにくいですが、この子の色なら一目瞭然です」
視線で示され、リクルを見る。
愛嬌のある可愛らしい顔を彩る、鮮やかな青い髪と瞳。
ファンタジーな異世界ならあり得るのかと思ったけど、この世界でも人間にはあり得ない色のようだ。
その辺りは地球準拠で考えていいのかもしれない。大陸の形も同じだし。
「ちなみに少女化魔物の子供は瞳の色が母親の属性の色となる。イサクも妾とお揃いの綺麗な赤い瞳をしておるぞ」
そう言えば前に鏡を見た時、そうだったな。
異世界だからそういうこともあるかとスルーしてたけど。
普通に母さんからの遺伝だとは思ってたし。
けど、そうなると父さんは黒髪金目だったから、その母親である少女化魔物は光属性なのか。そして、その複合発露を受け継いでいる、と。
何か主人公っぽいな。父さん。
「ともかく、少女化魔物は敵意がある場合もあるんですから、不用意に近づかないようにして下さいね!」
「う、うん」
グイッと顔を近づけて言うイリュファの圧に、コクコクと頷く。
意識せずに五歳児の反応をしてしまった。
とは言え、確かに少し短絡的過ぎたかもしれない。
幼い子供が追われているのを見捨てるという選択肢はないとは言え。
「ところでイサク様。取ってきた熊はどこに?」
あ。忘れてた。
一先ず母さんが落ち着いたようだったから、意識から外れてしまっていた。
「庭にあるよ」
「ふむ。イサクが妾のために取ってきてくれた獲物か。どれ」
スッと玄関から庭に出ていった母さんの後に続き、皆で氷漬けのそれの前に立つ。
「ほう。第一位階とは言え、ここまでしっかりと祈念魔法が使えるのか」
軽く凍ったそれをコンコンと叩きながら呟く母さん。
本当は第四位階までマスターしているけど。
動物や魔物程度なら第一位階でも十分なので、諸々ばれないように最低位階の祈念魔法で処理しておいたのだ。
その辺りをくみ取ったのか、イリュファが一つ頷いてから口を開く。
「私が教えましたから。ですが、第一位階ならアロン様も近い年齢で使えましたよ?」
「……そう、じゃったな」
「すみません。デリカシーがありませんでした」
「いや、構わん。主が帰ってくるまで確かなことは分からんからな。何より、イサクの手前、妾は強くあらねばならん」
「……はい」
母さんのこの様子なら、父さんがどんな情報を持って帰ってきても大丈夫だろう。
イリュファの無神経な発言は、わざとかな。
「しかし熊か。久し振りじゃな。魔物だった頃は、よく食っておったが」
「早速、解凍して解体してしまいましょう」
「待て、イリュファ。イサクの初めての戦果じゃ。主にも見せてからにするとしよう。祈念魔法で血と臓腑ごと冷凍し続ければ悪くなるまい」
「そう、ですね。分かりました」
状況次第では酷く憔悴して帰ってくるかもしれないのだ。
何かしら元気づける足しにでもなるなら、それに越したことはない。
イリュファもそう判断したのだろう。
一先ず解体は後回しにすることとなった。
そんなこんなで庭に氷漬けの熊のオブジェが立ち、それから丸一日後。
父さんは、息を切らしながらヨスキ村に帰ってきた。
兄さん、アロンについての正しい情報を持って。
器用に立ったまま気を失っている彼女の頬を、ペチペチと軽く叩きながら声をかける。
母さんの目の前なので、五歳児風に少し口調を幼くしながら。
「んう……」
ぼんやりとした声と共に、意識を取り戻したリクルがこちらを見る。
一瞬遅れて目の焦点が合い、ハッとしたように周囲を見回した。挙動不審だ。
それから母さんを見て「ひっ」と小さな悲鳴を上げて俺の背中に隠れる。
「何じゃ。人の顔を見て悲鳴を上げるとは失礼な奴じゃのう」
「さっきの母さんの迫力に当てられたんじゃないの? 凄かったよ?」
俺がそう言うと、母さんはばつが悪そうに視線を逸らした。
「母さん? ご主人様のお母様? です?」
リクルは問うように言うと背中から少し顔を出し、恐る恐る前に出る。
「はじ、初めまして、です。わ、私はリクル。スライムの少女化魔物です」
そして彼女は、怯え混じりに自己紹介をした。
「……イサクよ。どういうことじゃ? 何故少女化魔物なぞを連れておる」
「えっと、狩りに行ったら、スライムに襲われてたから助けたんだ。それで契約した」
「えっ!?」
簡潔に説明すると、イリュファが驚愕の声を上げた。
「そ、そんな! イサク様の初契約が、こんなどこの馬とも知れない有象無象に!?」
彼女はこの世の終わりのような顔をして叫んだ。
「私がして頂くはずだったのに!!」
「お主は一体何を言っておるのじゃ」
「いずれはジャスター様に契約の解除をお願いして、イサク様と契約し直すつもりだったんですよ! イサク様が村を出る前に!」
「う、ううむ。妾の知るお主なら認めてもよかったが……今のお主だと躊躇われるぞ」
困ったように、ドン引きしたようにイリュファを見る母さん。
正直俺も少し身の危険を感じる程だった。
「こ、こほん。ともかく、貴方がイサク様に相応しい少女化魔物かどうか、しっかり見極めなければなりません」
「妾としては、お主の本性こそ見極めねばならんと思うがのう」
誤魔化そうとするイリュファに、母さんは不審そうにジト目を向ける。
対して、目を合わせないようにしながら素知らぬ顔をするイリュファ。
「はあ……じゃが、イリュファの言い分ももっともである。リクルとか言ったか。イサクと共にあろうと言うのなら、妾の息子に相応しき少女化魔物じゃと証明してみせよ」
「ひゃ、ひゃい!? え、えっと、どう、やって? です?」
「それは勿論、複合発露がどの程度有用なものかであろう」
「あ、う……そ、その……」
リクルは母さんの突きつけた条件を前に口ごもり、シュンとして俯いてしまった。
「分からない、です……」
「……どうやら、まだ少女化魔物になったばかりのようですね。自分の複合発露を把握できていないことは、往々にしてあり得る話です」
そんな弱々しい彼女を見て、イリュファはさすがに憐れに思ったのかフォローするように呟き、それから一つ小さく息を吐いた。
「仕方がありません。しばらく私が預かりましょう。少女化魔物ならば必ず一つは複合発露を持ちます。それを使えるようになってから判断することとします。それまでは潰しが効くように祈念魔法を仕込むとしましょう」
とりあえず様子を見てくれるらしい。
拾った場所に返してきなさいとか言われたらどうしようかと思った。
割と変なところもあるが、基本イリュファは優しい女の子だ。
「ですが、イサク様。次からは素性の知れない少女化魔物とホイホイ契約などしないようにして下さい! と言うか、近寄らないようにして下さい!」
「や、でも、普通の人と見分けつかないし」
「髪の色を見れば分かるでしょうに。……ああ、そう言えばその辺り、まだお教えしていませんでしたね」
「この村の女は少女化魔物ばかりじゃからな。妾も教え忘れておったわ。まさか一人で村を出るとは思わんしのう」
今度は俺にジト目を向けながらチクリと言う母さんから顔を逸らす。
しばらくは何かにつけて言われるかもしれない。
「いいですか、イサク様」
共犯であるイリュファはサラッと無視し、先生のように人差し指を立てた。
睨みつけたくなるが、母さんがすぐ傍にいるので我慢する。
「少女化魔物は属性によって髪と瞳の色が変化します」
そんな俺に気づいているのかいないのか。
彼女はキリッとした真面目な顔を作ったまま言った。
転生者であることを知らない母さんの手前、わざと五歳児を前にしたお姉さんっぽく振る舞っているというのもあるだろう。
あるいは、先程の醜態の汚名を返上しようとしているのか。
「火なら赤。水なら青。氷なら銀。土なら茶。風なら緑。雷なら橙。光なら金。闇なら黒。命なら灰。悠なら紫です。土や光、闇は少々見分けがつきにくいですが、この子の色なら一目瞭然です」
視線で示され、リクルを見る。
愛嬌のある可愛らしい顔を彩る、鮮やかな青い髪と瞳。
ファンタジーな異世界ならあり得るのかと思ったけど、この世界でも人間にはあり得ない色のようだ。
その辺りは地球準拠で考えていいのかもしれない。大陸の形も同じだし。
「ちなみに少女化魔物の子供は瞳の色が母親の属性の色となる。イサクも妾とお揃いの綺麗な赤い瞳をしておるぞ」
そう言えば前に鏡を見た時、そうだったな。
異世界だからそういうこともあるかとスルーしてたけど。
普通に母さんからの遺伝だとは思ってたし。
けど、そうなると父さんは黒髪金目だったから、その母親である少女化魔物は光属性なのか。そして、その複合発露を受け継いでいる、と。
何か主人公っぽいな。父さん。
「ともかく、少女化魔物は敵意がある場合もあるんですから、不用意に近づかないようにして下さいね!」
「う、うん」
グイッと顔を近づけて言うイリュファの圧に、コクコクと頷く。
意識せずに五歳児の反応をしてしまった。
とは言え、確かに少し短絡的過ぎたかもしれない。
幼い子供が追われているのを見捨てるという選択肢はないとは言え。
「ところでイサク様。取ってきた熊はどこに?」
あ。忘れてた。
一先ず母さんが落ち着いたようだったから、意識から外れてしまっていた。
「庭にあるよ」
「ふむ。イサクが妾のために取ってきてくれた獲物か。どれ」
スッと玄関から庭に出ていった母さんの後に続き、皆で氷漬けのそれの前に立つ。
「ほう。第一位階とは言え、ここまでしっかりと祈念魔法が使えるのか」
軽く凍ったそれをコンコンと叩きながら呟く母さん。
本当は第四位階までマスターしているけど。
動物や魔物程度なら第一位階でも十分なので、諸々ばれないように最低位階の祈念魔法で処理しておいたのだ。
その辺りをくみ取ったのか、イリュファが一つ頷いてから口を開く。
「私が教えましたから。ですが、第一位階ならアロン様も近い年齢で使えましたよ?」
「……そう、じゃったな」
「すみません。デリカシーがありませんでした」
「いや、構わん。主が帰ってくるまで確かなことは分からんからな。何より、イサクの手前、妾は強くあらねばならん」
「……はい」
母さんのこの様子なら、父さんがどんな情報を持って帰ってきても大丈夫だろう。
イリュファの無神経な発言は、わざとかな。
「しかし熊か。久し振りじゃな。魔物だった頃は、よく食っておったが」
「早速、解凍して解体してしまいましょう」
「待て、イリュファ。イサクの初めての戦果じゃ。主にも見せてからにするとしよう。祈念魔法で血と臓腑ごと冷凍し続ければ悪くなるまい」
「そう、ですね。分かりました」
状況次第では酷く憔悴して帰ってくるかもしれないのだ。
何かしら元気づける足しにでもなるなら、それに越したことはない。
イリュファもそう判断したのだろう。
一先ず解体は後回しにすることとなった。
そんなこんなで庭に氷漬けの熊のオブジェが立ち、それから丸一日後。
父さんは、息を切らしながらヨスキ村に帰ってきた。
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